岩手にワイン文化を!!エリアジャック
第5回 美味しい牡蠣を食べるなら…どんなワインと合わせたい?

  • sugars
  • 2016.01.01

オイスターバーでワインを楽しむ冬

アッキー 魚介の美味しい季節になってまいりました。今日はオイスターバーで対談ということで、シーフード、とりわけ牡蠣に合うワインのお話を。早速一本目のシードルからです。
田村 色が濃いですね~。
西尾 これ、樽の香りですか?
山田 ううん、リンゴそのもの。
田村 香りそのももから受ける印象と、飲んでからの感想が違いますね。もっとしびれるような酸味かと思ったら、まさにリンゴを絞った感じ。
山田 これはフランスでシードルといえば…のブルターニュです。モン・サン=ミッシェルがあるエリア。ブルターニュは牡蠣の産地でも有名なので、間違いなく合うだろうと思って持ってきました。ただ味の種類があって、今日のはブリュット(辛口)。夏場もいいですよ。キンキンに冷やしてピクニックなんかに持ってくと最高です。
田村 じゃあ夏の対談はピクニックで(笑)。
山田 「4832」のある紫波のオガールエリアでBBQもいいね。
田村 リンゴといえば、カルヴァドス(※)はどこで作ってるの?
山田 一緒ですよ。ブルターニュで作ってます。
田村 リンゴが一緒で、どっちを作るかって感じ?
山田 そうそう。シードルもカルヴァドスも作ってる生産者もいます。で、このブルターニュではオムレツとシードルを合わせるのがメジャーなんです。
西尾 モン・サン=ミッシェルの有名なオムレツ屋さんが横浜にあるんですけど、そこでワインと一緒に食べました。
田村 いいなあ。牡蠣と合わせると大人の味になるね。
山田 うん、合う合う。牡蠣とか魚介にワインを合わせて、生臭くなったら合わないと思った方がいい。牡蠣にシャブリが定石と言われてるけど、シャブリでも合うものとそうでないものがある。牡蠣ってミルク調のふくよかさがありますよね。その分ワインにもある程度のふくらみがないと負けちゃうんです。

ふくよかな牡蠣もワイン選びでもっともっと美味しくなる!!

ふくよかな牡蠣もワイン選びでもっともっと美味しくなる!!

Le Cellier de Boal Cidre Fermier Brut(※1)
JAQUESSON Cuvee #738(※2)
SARL Puzelat-Bonhomme
Pineau'd Aunis La Tesniere 2012(※3)

Le Cellier de Boal Cidre Fermier Brut(※1)
JAQUESSON Cuvee #738(※2)
SARL Puzelat-Bonhomme
Pineau'd Aunis La Tesniere 2012(※3)

泡ものは無難、は本当か?ヴィンテージのないワイン

アッキー それでは二本目です。
田村 よく飲む、シャンパーニュの雰囲気。
西尾 ふんわりしてますね。
山田 これはシャンパーニュなんですが、中でも三ツ星と言われている生産者のひとりです。
アッキー ○○年、というヴィンテージはないんですね。
山田 ヴィンテージのものもあります。ただここの特徴は、年じゃなく番号で管理していて、番号によってブレンドの配合が変わること。ブドウのジュース自体の年代と、もうワインになっているものの配合が違うんです。なのでこの738というのはワインの名前なんですよ。
田村 酸が結構たってますね。
山田 そうですね。もともとシャンパーニュの土壌っていうのは石灰質で、海があったと言われているところなので、ミネラルが豊富なんですよね。シャブリも同じような土壌で、魚介類と合わせやすいと言われています。
西尾 牡蠣に合うね。
山田 シャンパーニュは魚介と相性がいいんですが、それもブドウの配合で変わってきます。これはシャルドネという品種を主体に造ってます。ピノ・ムニエとか、ピノ・ノワールが多いとまた変わってくる。
田村 あんまり気にしたことなかったなあ。泡ものは無難!くらいに思ってました。
山田 そしてこれはドサージュの量が少ない(※)。最近は、ほかのワインでも意図的にドサージュをしないものもありますね。

「ミネラル豊富な土地のブドウは牡蠣と好相性です」

「ミネラル豊富な土地のブドウは牡蠣と好相性です」

※シャンパーニュやスパークリングワインを造る最後の工程で、リキュールを添加すること。これで甘辛が決まる感じ(山田さん)」

※シャンパーニュやスパークリングワインを造る最後の工程で、リキュールを添加すること。これで甘辛が決まる感じ(山田さん)」

上級者向け、スマートな飲み方一例

アッキー 3本目です。
山田 ロワール地ブドウの赤ワインです。
西尾 魚介って、白のイメージだったけれどこの赤は合いますね。
田村 ニッキの香りがするね。ラズベリーのような…。
山田 そうですね華やかな香りで。ダシ系の旨みのあるワイン。おでんとも合うと思いますよ。
アッキー おでん!!そういえば、山田さんは開けたボトルを少し残していくことがあるとか。
山田 ありますよ。スタッフさんに飲んでもらうためにいくらか残していきます。味を知ってほしいから。
西尾 スマートですね~。カッコイイ。スタッフさんが味をチェックしてから出してくれるお店はいいですよね。
山田 そうそう。そうやって、ワインを美味しく飲めるお店が増えたらいいなって。
アッキー 西尾さんはワインを選ぶとき何を基準に選びますか?
西尾 濃いめのものが好きなんですけど…結構、ボトルのデザインを見て、フィーリングで選ぶことが多いです。
アッキー 年末は本日の二本目のようなシャンパーニュを飲む機会が増えると思いますが、選ぶコツはありますか?
山田 流通しているシャンパーニュのほとんどが辛口です。価格もお手頃で、すぐ飲んで美味しいノン・ヴィンテージがオススメ。スパークリングでシャンパーニュ以外だと、辛口のカヴァや甘口のアスティがリーズナブルで美味しいものが多いと思います。西尾さんのように、フィーリングで選ぶのも意外と自分に合うものが見つかるかもしれません。
アッキー 年末のホームパーティーの参考にしてください。ではまた次回もお楽しみに!!

今日のゲストは2級ファイナンシャル・プランニング技能士の西尾さん。家でもワインをたしなむワイン好き。好みは「濃いめのワイン」

今日のゲストは2級ファイナンシャル・プランニング技能士の西尾さん。家でもワインをたしなむワイン好き。好みは「濃いめのワイン」

TAKASHI YAMADA


(株)山田酒店代表取締役。
(社)日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー。フランス食品振興会認定フランスワイン<コンセイエ>などの資格を持つ専門家。


EIJI TAMURA


(株)田清取締役専務。
紫波にエスプレッソマシーンとワインを揃えた『4832』を構える。岩手のワイン文化をもっと豊かにするべく奮闘。

Cisno Ocean Dining シスコオーシャンダイニング 019-601-5020

盛岡に今年オープンした注目のオイスターバー。厳選の牡蠣だけでなく、西海岸のシーフード料理なども提供。カリフォルニアをはじめとするワインのほか、クラフトビールなども豊富に揃えている。生牡蠣の盛り合わせは3P1,200円から。美味しいお酒とミルキーな牡蠣で、気軽に一杯!ランチも好評。

お店オススメの一本
Dm.Mittnacht Freres Alsace Cuvee GYOTAKU 2013
その名も魚拓。お魚料理のために生まれた辛口

■Cisno Ocean Dining シスコオーシャンダイニング
019-601-5020

(住)盛岡市大通2-1-23
(営)11:30~翌1:00(金土祝前日~翌2:00、日祝~24:00)
(休)なし

お店オススメの一本 Dm.Mittnacht Freres Alsace Cuvee GYOTAKU 2013