岩手にワイン文化を!!エリアジャック
第2回 飲み比べ"リースリング"&ワイン専門用語

  • sugars
  • 2015.07.01

リースリング3本飲み比べ対談

アッキ― 前回田村さんが「ワインを通していろんな人に会いたい」と言っていた通り、さっそく伊藤さんことジェニーさんを加えての第二回です。今回のワインは。
山田 今回はドイツソーセージが肴なのでドイツワインを。白ワインでも最も高貴な品種といわれているリースリング(※)というものを3本持ってきました。白って言うと今の日本の市場ではシャルドネが圧倒的ですけど、世界ではリースリングが人気。
アッキ― ではまず一本目を。
伊藤 辛口って書いてるけど、全然甘く感じ得る。
田村 えー! 人によって感じ方全然違うね。俺はスッキリ、い~い酸だなって感想。
山田 これは糖分がアルコールに変わるギリギリで作ったワインなんで、残糖はほぼゼロのはず。酸が際立っているけど、いやらしくないキレイな酸。
伊藤 スッキリした青リンゴジュース飲んでるみたいな感じ。
山田 リースリングって結構アロマチックな品種なんですけど、コレは控えめだね。
伊藤 食事は何が合うかな。和食とか?何でも?
山田 お寿司にもいいと思うよ。この間銀座のワインが有名なお寿司屋さんに行ってきたけど、そこの親方も合うって言ってた。「みんなシャルドネ頼むけど、本当はリースリングの方が合うんだよね」ってボソッと(笑)。
田村 あ、温度の関係かな。だんだんリースリングくさくなってきた。粘土くさいっていうか。
山田 そうそう。ゴムっぽい独特の香りになってきたでしょ。

※白ブドウ品種のひとつ。ドイツが原産地であり主な生産地。

『シュパーゲル』の名物、本場ドイツ仕込みの自家製ソーセージ

『シュパーゲル』の名物、
本場ドイツ仕込みの自家製ソーセージ

1.Weingut Friedrich Becker “Musshelkalk” Riesling 2013 2.Ratzenberger Bacharacher Wolfshohle Riesling  Auatese 2011<br /> 3.Georg Breuer “Sauvage” Riesling Trocken 2012

山田セレクション、リースリング厳選3本 左から
1.Weingut Friedrich Becker “Musshelkalk” Riesling 2013
2.Ratzenberger Bacharacher Wolfshohle Riesling Auatese 2011
3.Georg Breuer “Sauvage” Riesling Trocken 2012

ワインの表現って覚えた方がいいの?

山田 次はラインガウっていう有名な産地のワイン。
伊藤 グリーンだね。キレイ~。
山田 こっちの方が甘いでしょ。ミネラル感があるのに残糖があるから飲みやすい。でもスゴイ粘度が高いんです。
伊藤 確かに、一本目が化粧水なら、こっちは美容液。
田村 グラスまわすとよくわかる。
アッキ― 何々地方とよく聞きますが要点は土が違うということ?
山田 他にもありますが、一番はそうですね土壌の違いですね。粘土質、石灰質かでも全然違う。
伊藤 (ラベルを読みながら)貝殻石灰土壌からのワイン…普段ワインの話しないから新鮮だね?昔「これはヘッドスライディングの味するね」って言った人がいて。土と血の味みたいな、それくらいの濃い赤ワインで。それ聞いて、ああ味の表現てそんな自由でいいんだなって思いましたよ(笑)。
田村 俺も馬小屋って言われた時は、「どんなだ!」って思った。
山田 ああ、あるね。独特の香りってことだろうね。
田村 枯葉とか落ち葉とかも。
山田 腐葉土ね(笑)。腐葉土とか馬小屋っていっても、なかなかイメージ湧かないよね(笑)。
伊藤 でもソムリエの試験ってそう言葉が出てくるんでしょ?
山田 専門用語はネガティブな表現もあるので。そのままお客様に伝えるのはどうかな~と。
伊藤 "スミレ"のような…とかはわかりやすい。
山田 そうだね大きく分けて花・果実・スパイスが主流。プラスしてアクセントがあるっていう。でもこんな感じの香りがする、くらいに留めておいていいんだよ。
伊藤 私ワインの表現がわからないから、お店で「こんなに美味しいのにこんなに安いの!?っていうワインをお願いします」ってオーダーして店員さんを困らせるんだけど。せめて軽め重めとか絞ったほうがいいのかな。
山田 今のままでもいいと思うよ。俺も"自分の好みがわからない"って方には「飲んでインパクトがあるタイプがいいですか?飲みやすいタイプがいいですか?」って聞いて、前者なら濃いタイプ、後者なら薄いタイプをオススメするから。まずはそこからで、次の機会に「この間のワインがこうだったから次はこういうのがいい」って伝えればいいんじゃないかな。

Guest Yuriko Ito


通称ジェニー伊藤。夜は日本酒、ビール、ワインまで、美味しいものなら何でも気持ちよく飲む。山田&田村とは10年来の飲み仲間。昼の姿は美容師さん。

「これはどんな料理に合うの?」
山田先生を質問攻めにしつつ取材後も会は続いた模様

貴腐ワインはデートに用いるべし

アッキ― 続いて三本目です。
伊藤 すごい!香りが!!香水にできそうな感じ。すっごく甘いのにベタベタしない。上品。
山田 蜂蜜みたいな香りでしょ。
田村 くどくないフルーツ由来の甘さって感じ。
山田 貴腐ワインだよ。ブドウに貴腐菌が付着し腐敗して、干しブドウ状態になったブドウから作られるのが貴腐ワイン!
伊藤 ワイン飲めない子がデートでこれ出されたらいいだろうね~。素敵な締めくくりになりそう。
アッキ― 三本飲んでの感想は?
田村 同じ一本でも温度が違うと全然違う印象。飲み始めから終わりまで飽きずにずっと楽しめた。きっと夏飲むのと冬飲むのでも違うんでしょうね。
伊藤 最初二本がスッキリした飲み口だっただけに、最後のワインが驚き!甘いお酒はほとんど飲まないけど、これは美味しかった。
山田 リースリングはこれだけ多い多様性があるから、ぜひ飲んで欲しい。英司くんが言う通り温度や季節で全然違うし、辛口も甘口もあるし、人によって楽しみ方が変わってきますから。

グラスを軽く回した後そのまま置いておくとみられる液体の跡、通称”ワインの涙”。これでアルコールの度数や粘着度などがわかる

Bistro Spargel(ビストロシュパーゲル)

菜園にひっそりと佇む隠れ家的な一軒。本場仕込みの自家製ドイツソーセージを初めとするドイツ料理がいただける。もちろんドイツビール・ワインの品ぞろえも豊富。地のもの同士の相性を楽しんでみては。やまと豚などの地元の食材も使用する。お通しでも食べられるモチモチの自家製パンが美味しいと評判。右はオススメの一本。

お店オススメの一本
Huber Malterdinger Spaetburgunder Q.b.A. trocken 2011
(Weingut Bernhard Huber)

■Bistro Spargel(ビストロシュパーゲル) 019-624-7555
(住)盛岡市菜園1-8-20 八光ビル1F
(営)17:00~翌1:00(LO24:00)
(休)火曜

Huber Malterdinger Spaetburgunder Q.b.A. trocken 2011