美人ぬかの歴史

はじまりは、ぬか袋
昔、むかし、人々はお米のとぎ汁や米ぬかを使った美容法で肌を磨いていました。
その知恵をもっと手軽に、多くの人々へ――。
そんな創業者久保擴造の想いから、明治27年(1894年)、ぬか袋を洗顔・洗身料として
全国で先駆けて商品化し、「美人ぬか」は誕生しました。

「米ぬかで、美しくなってほしい」という願いを込めて名付けられた「美人ぬか」。
創業の地・神戸から日本全国へ広がり、
130年以上にわたり、世代を超えて愛され続ける存在となりました。

ぬか袋に込めた、やさしい想いは、今も変わらず生き続けています。
米ぬか美容の歴史
古事記に、日本は「豊葦原瑞穂国(豊かに米の実る国)」と記されています。
約2400年前、日本に稲作文化が伝わって以来、日本人にとってお米は特別なものでした。
そんな米・米ぬかは日本人女性の美容にも、古くから使用されてきました。

平安時代
源氏物語 物語絵
源氏物語の一説に「泔(ユスル)」というもので髪を洗う場面があります。
この「泔(ユスル)」とは米のとぎ汁のこと。
1000 年以上前から米・米ぬかは美容に使われていました。

江戸時代
鳥居清長作「女湯」
江戸時代には「米ぬか」を使って身体を洗っていた記録があります。
当時の浮世絵には袋を口にくわえた女性が描かれています。
ぬかを袋に詰めて使用していたそうです。
また江戸時代の美容バイブルと言われる「都風俗化粧伝」には、
米のとぎ汁を用いた美容法の記載もあります。
商品に心を込めて
「商品に心を」——これは、創業当時から変わらぬ私たちのものづくりの原点です。
一つひとつ、まごころを込めて丁寧に仕上げること。
そして、商品づくりに携わるすべての人々への敬意と、
手に取ってくださるお客さまへの感謝の気持ちを、いつも忘れないこと。

私たちは、単に “モノ” を届けるのではなく、 “心” が通った “品” をお届けしたいと考えています。
だからこそ、使うたびに心が満たされるような、
あたたかさと信頼を感じていただける商品を、これからも、つくり続けてまいります。