7月に突入して暑さが一層増し、ようやく初夏に入った感じですね。 ここから夏に向けて更に暑くなっていくなか、今回はホットな話題をお届け! それは、Sacroの2017/18秋冬シーズンの新作情報についてです! 今回はどんなアイテムがリリースされるのか要チェックです!! |
HISTORY
― 服ができるまで
1
― 企画スタート ―(4月初旬)
4月初旬という春から早速秋冬の“企画”が始動。
企画をするにあたって、まず一番重要なスケジュールを立てます。
どういった流れで進めていくのかは最初が肝心。
何事もスケジュール管理は大切ですね。
続いて、昨年の秋冬シーズンや前の春夏シーズンの振り返りを行います。
どんなアイテムが良く売れていたかをデータ分析していきます。
それと同時に、これからトレンドを牽引するアイテムはどんなものなのかを探っていきます。
過去と未来を紐解く能力が必要となります。
そして、雑誌や写真を切り抜き、イメージマップの作成を行っていきます。
それをもとにアイテム構成を考え、コレクションのアイテムを決定させていきます。
今季は注目のトレンドカラーである“イエローグリーン”をディティールに落とし込みました。
そのディティールとは具体的にいいますと、裏地の切り替えとなる部分です。
こちらは全てのアイテムに取り入れており、少しでもトレンドを感じて頂けるようなつくりになっています。
2
― 生地選び ―(4月中旬)
企画が決まると、今度は4月中旬頃に“生地選定”、つまり仕立てる生地を選ぶ作業に移ります。
一言に生地と言っても様々な種類があります。
カラーや素材、生地の特性によって、アイテムのイメージを持たせるという意味合いも含まれてくるので、とくに重要になります。
さらに、シビアになるのがコストの問題ですね。
言ってしまえばピンからキリまでありますが、良い生地を良い価格帯で見つけるのか、そこの兼ね合いが重要になってきます。
ここでの目利きも重要ですね。
生地選びでポイントになるのは、生地の特性を活かすこと。
ウールであれば柔らかで暖かそうに見えたり、ツイル地であれば滑らかでハリ感のあるような表情に見せてくれたり。
それが季節感や肌触りを想像させるアイコン的存在となります。
3
― パーツ選び ―(4月下旬)
生地選定が終わると、続いてやってくるのが“付属選定”です。
これはボタンやファスナー、ホック、アクセサリーパーツなどの付属品を選ぶという作業になります。
このときも生地選定と同じように、それがアイテムのイメージに合っているのかということ。
そして、サイズ感は大丈夫なのかといったことを慎重に比較しながら行っていきます。
例えば、ボタンでも無地やマーブルといったカラーに、樹脂性のプラスチックボタンや貝を使用したシェルボタンなど様々あり、それぞれ見せる表情も異なります。
そのため、ボタンが違うだけでアイテムの印象もガラッと変わってしまうのです。
生地ばかりだけでなく付属品も大変重要になってくるのです。
只今ボタン一つとっても様々あると紹介致しました。
カラー、素材、大きさ、形・・・。
少し違うだけで印象が大きく変わるので、慎重に選んでいく必要があります。
これらを何百、何千とある種類のなかからコレ!というものを選び出すのです。
それにはアイテムとのバランスを考える能力が問われますね。
4
― 仕様書作成 ―(5月〜)
生地選定と付属選定が終わると、次に“仕様書作成”に移ります。
仕様書には縫製されるときにどこの部分はどのようにするのかを、事細かに指示するためのメモとなります。
例えるならば、プラモデルでいうところの設計図のようなものですね。
具体的に「使用するのは○○ボタンで、つける位置はこの高さで、つける数は○個で、それぞれの間隔は○cm刻みで・・・」など、ボタンをつけるだけでも詳細に指示を加えていくのです。
それらを全てのパーツに落とし込み、まとめたものが仕様書となるのです。
工場で縫製が行われる際に、その基となるデータをまとめた仕様書。
身頃、袖、襟、裾、裏地、装飾など、全てにおける指示がそこに記されているのです。
それだけ事細かにする一つに、自分たちの拘りを詰め込むことができる点です。
そのお店が抱く世界観や思いを表現するステージとなるのです。
それを感じとって頂けると心の底から嬉しいですね。笑
5
― サンプルチェック ―(6月中旬)
仕様書をもとに縫製工場で実際にサンプルを作ってもらい、思っているイメージ通りに仕上がっているのかを確認するという“サンプルチェック”が行われます。
細かいところまで指示がされていても、必ずしも完璧にそのように仕上がってくるとはいえません。
思いもよらぬハプニングが起こってくることも多々あります。
例えば、写真では少しわかり辛いですが、裏地に使われる生地が表地に使われて仕上がってきています。
嘘のようで本当の話ですよ。笑
そのような修正点をさらに細かくチェックしていき、それを再度直してもらって、商品の生産へ入っていきます。
生地選定した生地が実際のアイテムのイメージと合っているかをチェックしていきます。
サンプルよりもフラワーホールの位置を少しだけ高めに設定し、修正をかけていきます。
一部パンツにはワンタックを採用し、トレンドな腰周りの緩さを落とし込んだ仕様にしています。
NEW ITEMS
― さらなる着心地の良さを追求 ―
ここからは早速2017/18秋冬新作のコレクションをご紹介していきます!
これまで以上に着心地の良さを追求したアイテムをご覧下さいませ!
ここからは早速2017/18秋冬新作のコレクションをご紹介していきます!
これまで以上に着心地の良さを追求したアイテムをご覧下さいませ!
その他のアイテム
今回のSacro秋冬新作情報はいかがでしたでしょうか?
実際にどのようにして服が作られているのかを少しご紹介させて頂きました。
服ができるまでには時間やコストばかりでなく、データやセンスの技量も試されるのです。
なかなか日の当たらない現場の裏側を知って頂きたく、ご紹介致しました。
少しでも興味を持って頂けると嬉しいです。
さて、現状はサンプルチェックを終え、修正点を依頼し、生産に入るところ。
また、商品が入荷した際は改めてご案内致しますので、それまで楽しみにお待ち下さいませ。