「古くなった愛車のボディーに新車の時のような輝きを取り戻したい」
「愛車に究極の艶をだしたい」
「色あせた塗装面の光沢を蘇らせたい」
そんな願望をお持ちの方々に、ポリッシャーを使った車磨きのテクニックを紹介します。
カーポリッシング(車磨き)を行なうことで、洗車キズをなくし、劣化により荒れていた塗装面を平滑にすることで、失われていたボディの艶は蘇ります。
ポリッシャーを使った磨き作業で実現できる均一な仕上がりと、車を愛する心があればあなたの車はもっともっと輝きます!
※カラー塗膜面に達する深いキズや塗装面の劣化が激しい場合等、全ての車・人に
同じ効果が得られるわけではありません。
洗車・ポリッシング作業を行う時は、ボタンやファスナーなど硬いものが露出している服は着用せず、作業用のつなぎやスウェットなどを着用します。硬いものがついているとボディに当たった時にキズがつく原因になります。
※車磨き作業時に粉塵が出ますのでマスクを着用することをオススメします。
ポリッシング作業をする車を洗車し、塗膜に付いている砂・ホコリなどを洗い流します。その後、洗車では落ちなかった鉄粉などの異物を「ねんどクリーナー」を用いて除去します。ポリッシャー使用時に磨き傷をつけないためにも、粘土でしっかり鉄粉を除去してください。
※流水ですすいだ後、塗装面やボディの隙間などの水分をしっかりと拭き取ってください。
水分が残っていると車磨き作業時に作業しづらくなります。
車磨きに使用するポリッシャー、バフ、コンパウンド、電源ケーブルを用意します。
<ポリッシャー>
プレミアムグロスではギアアクションポリッシャーをお勧めしています。
ギアアクションポリッシャーの特長は、十分な研削力(シングルアクションポリッシャーのメリット)と、仕上げ磨き性能(ダブルアクションポリッシャーのメリット)の両方を兼ね備えており、初めての方でも扱いやすいポリッシャーです。
⇒プレミアムグロスがギアアクションポリッシャーをお勧めする理由はコチラ
<コンパウンド>
プレミアムグロスでは、『小キズ取り』、『鏡面仕上げ』、『超鏡面仕上げ』の3段階のコンパウンドをご用意。塗装面の状態に合わせて使い分けることが可能です。
洗車キズを除去する粗めの磨きには『小キズ取り』、光沢感をだすための磨きは『鏡面仕上げ』、『超鏡面仕上げ』が適しています。
【コンパウンドの研削力】 『小キズ取り』 > 『鏡面仕上げ』 > 『超鏡面仕上げ』
<バフ>
プレミアムグロスでは、3段階のポリッシングを推奨しております。(バフは2種類)
・『小キズ取り』コンパウンドに使用するウールバフ
・『鏡面仕上げ』、『超鏡面仕上げ』コンパウンドに使用するウレタンバフ
(ウールバフ、ウレタンバフはギアアクションポリッシャー【G-150N】に対応)
※異なるコンパウンドがバフ面で混ざると本来の効果を発揮しなくなるため、1回の作業で『鏡面仕上げ』と『超鏡面仕上げ』のコンパウンドを使用される場合は、ウレタンバフを2枚ご用意ください。
未塗装の樹脂パーツ・メッキパーツ・ゴムパーツ・ガラス面など、ポリッシャーで磨くと問題のある部分でバフが触れる可能性がある部分は、あらかじめマスキングテープにて保護します。様々な幅のマスキングテープがありますので、部位、形状にあわせて使い分けてください。
車磨き作業では塗膜を均一にムラなく磨くことが基本で、バフにかかる圧力を一定にコントロールする必要があります。
ポリッシャーの自重が基本的な圧力の大きさであり、必要以上に押さえつけるような力は加えません。ドア・フェンダーなどの垂直面を磨く際もボンネットなどの水平面と同程度の圧力をかけることが重要です。
バフに局部的な圧力がかからないように、パネルの形状に合わせバフ面を広く均一に当てるようにすることででより均一な圧力をかけられます。必要以上にバフ面を立てる(傾ける)と「磨きムラ」「バフ目」「磨きキズ」の発生や、局部的な発熱による「焼きつき」などのトラブルの原因になります。
丸みを帯びたパネルの場合、可能な限りバフの接触面積を最大に確保できる角度を意識し、一定の圧力で押さえられるようポリッシャーをコントロールします。
バフは磨きムラが起こらないよう縦・横の順に動かしますが、一定の圧力を維持するためにゆったりとしたスピードで動かします。バフを動かしながら磨けている幅を確認し、折り返すときにはバフの半分が重なるように動かしてゆきます。
ミニバンの場合「ボンネット → トランク → ルーフ → フェンダー → ピラー → ドア → バンパー」の順に磨いてゆきます。上記手順は一般的なものですが、まず最初にキズが一番ついているところから磨くのもひとつの方法です。ドアノブ周りなどポリッシャーをかけにくい場所はバフを手に持ち直接手で磨いていきます。ルーフなど高い場所は脚立を使用すれば作業が行ないやすくなります。
※コンパウンドの種類を変える時は、ボディーに残っているコンパウンドカスを拭き取り
次のコンパウンドをお使いください。
バフは素材により適する用途が異なるため、バフに合わせコンパウンドの種類と量をコントロールし作業する必要があります。
ウールバフは小キズ取りやウォータースポットの除去など粗めの磨きに適しています。コンパウンドは『小キズ取り』を用い、コンパウンドの量も少し多めに使用します。
ウレタンバフは艶出しや光沢感をだす仕上げ磨きに適しており、コンパウンドは『鏡面仕上げ』『超鏡面仕上げ』を使用します。
ポリッシング作業に慣れており、キズの程度を判断できる場合は「小キズ取り → 鏡面仕上げ → 超鏡面仕上げ」の順に粗いものから段階を経て仕上げを行ないます。
磨き作業が初めての場合や研磨し過ぎを心配される場合は、一番研磨力の低いコンパウンド『超鏡面仕上げ』から使用をオススメします。『超鏡面仕上げ』で磨いてもキズが消えない場合は、「鏡面仕上げ → 小キズ取り」とキズが消えるまでコンパウンドを粗くしていき、キズが消えた段階から再度仕上げ磨きを行うことで研削量を少なくしたポリッシングが行えます。
※バフの中にコンパウンドの残留物が大量に残った状態ではコンパウンドの能力が低下するので、適時清掃するか綺麗なものと取り替えてください。
深いキズの磨き方
塗装面に入っているキズにはいろいろな深さがあるため、磨きを行っても取り除けないキズもあります。その場合は、キズの角を削ることで光の乱反射を緩和し、キズ自体を目立ちにくいように処理します。
ウインドウオッシャーが出る部分のマスキングを行いバフが当たらないように保護しておきます。ボンネットは平面部を4〜8分割にして足を動かさずに磨ける範囲(40〜50cm四方毎)で磨いてゆきます。ポリッシャーの中心部(パッド)にバフを装着します。パッドとバフはマジックテープのオス・メスになっているので簡単に脱着することが出来ます。コンパウンドのボトルをよく振ります。バフを上にしてバフの2〜3箇所にパチンコ玉程度の大きさのコンパウンドを垂らします。まず塗布したコンパウンドを磨く面全体(40〜50cm四方)に均一に伸ばします。全体に伸ばしたら縦・横の順にポリッシャーを動かしてゆきます。
※プレスラインの段差があるところは段差を乗り越えるようには磨きません。
エンブレム、モールやリアワイパーなどの部分はマスキングを行いバフが当たらないように保護しておきます。トランクは平面部を2〜3分割にして足を動かさずに磨ける範囲(40〜50cm四方毎)に磨いてゆきます。
プレスライン上は塗膜が薄いので磨かないでください。
ルーフレールやモールなどの樹脂部分はマスキングを行いバフが当たらないように保護しておきます。ルーフは平面部を4〜8分割にして足を動かさずに磨ける範囲(40〜50cm四方毎)に磨いてゆきます。脚立を使用すれば作業が行ないやすくなります。
ランプやモールなどの樹脂部分はマスキングを行いバフが当たらないように保護しておきます。パネルが丸みを帯びている場合は、パネル半径を意識し一定の圧力で押さえられるようバフの角度・圧力をコントロールします。
プレスライン上は塗膜が薄いので磨かないでください。
窓枠のメッキ部分やゴムパーツにはマスキングを行いバフが当たらないように保護しておきます。幅の狭い部分はポリッシャーからバフを外して手で直接磨きます。
ドアノブ・キーホール・モール部分はマスキングを行いバフが当たらないように保護しておきます。ボンネットやルーフの水平面と違いポリッシャーの自重がかかりませんので、自重相当の力がかかる程度に押し当てます。バフが入らないような場所は柔らかいネルクロスにコンパウンドを付けて直接手で磨きます。
ほとんどの車がポリオレフィン系の樹脂バンパーを採用しており、柔軟性があるため優しく磨きます。ナンバープレートなどの外せるパーツは事前に外しておきます。凹凸が激しく入り組んでいる部分はポリッシャーからバフを外して手で直接磨きます。バフが入らないような場所は柔らかいネルクロスにコンパウンドを付けて直接手で磨きます。
以上が磨く手順です。車の大きさや形状などにより手順や分割数を適当に変更させて作業を行ってください。
※使用上の注意
・キズの原因となるので風の強い所、砂ぼこりの発生する所では使用しないでください。
・シミ、ムラの原因となるので炎天下、塗装面の熱い時は使用しないでください。