「羽毛ふとん」とは詰め物にダウンを50%以上使用しているふとんのことで、50%に満たないものは 「羽根ふとん」と区別しています。 |
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ダウンはタンポポの様な形をしており、お互いが絡み合わないので固まることがなく、空気を多量に含んでいるので、かさ高性に富みふんわりと軽く、しかも暖かです。 | 羽毛は、吸湿性・保温性に富むため、人体からでる汗を吸収し発散を繰り返していますから、他のふとんに比べ、ムレを感じず、さわやかで快適です。 | ||
羽毛は、その独特のカタチから羽毛同士がつながり合ったり縮みこまないので、体に添う、つまりドレープ性がとても高い素材です。 小さな圧力が加わっただけで沈み、体にソフトにフィットするので、暖かい空気を逃がさず、また、冷気の侵入を防ぎ、体全体をすっぽりと包み込みます。 |
他のふとんのように、頻繁に日干しする必要がありませんが、保温性を高め、日光消毒のため、月1〜2回、1〜2時間程度の日干しをお勧めします。 ふとん本来の機能が長持ちします。 |
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小さくたたんでもすぐに元に戻る羽毛ふとんは、圧縮回復性に富んでいます。 他のふとんに比べ、収納にも場所をとらず、極めて便利です。 |
羽毛ふとんは、丁寧に使用すれば、耐久性が長く、側生地を交換したり、中の羽毛を補充したりと、リフォームが可能です。 |
羽毛ふとんに使われる羽毛はグース(がちょう)やダック(あひる)といった水鳥たちの羽毛です。水鳥たちは主に寒冷地で育ち、その羽毛には厳しい自然環境を生き抜く機能が備わっています。それらの良いところを取り入れたのが、「羽毛ふとん」です。グースはダックに比べると体が2倍ほど大きく、保温性・耐久性にも優れています。そのグースでも育つ環境によって違いがあり、寒い地域で育ったグースの方が、暖かい地域で育ったグースのダウンよりも保温性に優れています。 | |||
●ダウンとは… | 水鳥の“胸”あたりに密生し、そのカタチから綿羽とも呼ばれているダウンは、水鳥の肌着にあたるもので、春に咲くタンポポのような形状をしています。 大きい方が品質が良いとされていて、水鳥にとって大切なところを守るため、保温性にも、柔軟性にも優れています。 一羽から採取できる量も10g〜15gと、ごくわずか。 そのためとても貴重とされています。羽毛ふとんでは、できるだけこのダウンの比重が多い方が保温性が高く、耐久性があり高価とされています。 |
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●フェザーとは… | 水鳥の“腹”のあたりに密生し、ダウンの外側を覆っているフェザーは、水鳥の上着の役割をしています。 一般的には中心部にややカーブした羽軸が通っていて、その長さが6.5cm未満のものをスモールフェザーと呼んでいます。 ダウンと違って、小さい方が品質が良いとされています。 |
羽毛ふとんの良し悪しは、羽毛を包んでいるふとんの側生地の品質によっても決まります。 側生地に求められるのは、肌ざわりの柔らかさ、軽さと強さ、通気性の良さ、そして、中の羽毛が飛び出さないための「ダウンプルーフ」と呼ばれる加工が必要です。 羽毛ふとんの側生地は織り目の細かいものほど高級とされます。 この目の細かさ、つまり生地の密度を見分ける目安を「打ち込み本数」といいます。 打ち込み本数が多い程、高級な生地になります。 |
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羽毛ふとんの中には、非常に細かい羽毛が充填されており、中から羽毛が吹き出さないように、のり状のもので、生地の目を潰す加工がしてあります。 それがダウンプルーフ加工です。1本1本の繊維が細く、織り目密度が詰まっている生地ほど、少量のダウンプルーフ加工ですむ為、生地が柔らかく、肌触りが良く、軽くて耐久性に富みます。 |
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ふとんの側生地の柔らかさ、軽さ、通気性の良さ、肌触り、しなやかさを決めるのが「打ち込み本数」です。通常打ち込み本数とは生地1インチ(約2.5cm)四方の中に織り込まれている、縦糸と横糸の合計本数で表します。 打ち込み本数が多いということは、それだけ細い糸を使用しているということです。 打ち込み本数が多ければ多いほど、高い技術で細い糸を緻密に織り込んでいるので、生地の密度が高くなり、柔らかく、肌触りのよい、しなやかさを持つ高級生地となります。 1本1本の糸が細く、縫い目も密でしっかり詰まっているので、肌触りがとても柔らかい生地です。その上、とても軽くて非常に耐久性に富んでいます。 |
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羽毛掛ふとんは、基本的には、表生地と裏生地とに高さのある「マチ」を縫込み、羽毛の入る立体小部屋を作り、その小部屋の中に羽毛を吹き込んで作ります。 この立体小部屋を作ることで、布団全体に羽毛が均等にいき渡り、全体の保温効果を高めます。 |
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●立体キルト・・・ | 表生地と裏生地との間にタテにマチを作ることで高さ(厚み)を確保し、羽毛が全面に行き渡るようにして均一性を保ち、熱が逃げるのを防ぎます。 羽毛掛布団のキルト方法としては、最もポピュラーな縫製方法で、保温性があります。高品質の羽毛(ダウン)を使用する際は、その特性を存分に発揮するために、あえて立体キルトに仕上げる場合もございます。 |
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●ツインキルト・・・ | 上下のキルティングを変えて2枚合わせの二層構造にしたキルト方法です。 上下のキルトの位置をずらすことで、羽毛の片寄りを防ぎ均一性を考慮しました。 かさ高構造が空気をたくさん含み、空気の層も2倍になって保たれ、保温効果を持続、さらに体にピッタリとフィットするので保温性が格段にアップし、とても暖かいです。 立体キルトに比べると2層になっているうえ、マチ部分を上層と下層とでずらしてある分、ボリューム感があります。 |
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