アトピーや喘息などのアレルギー疾患は、どちらもダニが原因となり、過剰反応して皮膚にでたり
肺にでたりして症状がかわります。
日本の住環境は 気密性が高くなり、室温環境もいきとどき、ダニの育成条件は大変整ってきています。
アレルギー体質は遺伝や住環境に影響をうけます。ダニアレルギーは環境原因の大きな理由のひとつです。
ダニやダニの死骸、糞などのハウスダストが原因でアトピーを発症する率は 1~2歳で急上昇し
平均1歳9ヶ月で発症するといわれています。
アレルギー体質になると、成人後の花粉症やほかのアレルギーの発症頻度は高くなるといわれています。
だから乳幼児期の環境づくりが大切になってきます。
世界にいるダニは約4万種といわれています。日本では100種以上のダニが住居から検出されています。
ダニの寿命は2~5ヶ月。メスは生きている間、毎日2,3個の卵をうみます。
6~7月に増殖し、8~9月に死骸がふえるため、秋に喘息発作がおこりやすいと考えられています。
室温25度で湿度が70~75%で最もよく増殖すると言われています。
ヒトの体から新陳代謝でとれたフケや、抜け落ちた髪の毛などをエサにします。
またアレルゲンになるダニの糞にはダニ自体の約10倍の強さがあります。
部屋のじゅうたん、ソファー、カーテン、ぬいぐるみ、畳、エアコンや加湿器のフィルターなどあらゆるところに、
ダニは繁殖しますが、条件からいって一番ダニが多いのは寝具です。
敷き布団より掛け布団にダニは多いことが報告されています。
布団一枚に約20万匹のダニがいるといわれています。
寝ている間に新陳代謝によって皮膚表面の角質層からはがれおちたものがアカで、
ダニの絶好のエサになります。
たんぱく質や脂肪を含んだ皮脂は、わきの下などの皮脂腺から分泌されます。
寝具についた皮脂は空気にふれて酸化し、ニオイや黄ばみの原因に。
就寝中の汗は体温調節としてコップ1杯にもなるのだそう。
汗の湿気とぬくもりがある寝具は、ダニやカビの繁殖に最適です。
睡眠中は自律神経の働きが起きているときよりも、緩やかです。
昼寝した後、体調が急変すること、よくありますよね~
寝具にいるダニアレルゲンとあいまって 発作がでやすくなります。
ダニが大好きな湿度を低くするため、1時間に1度は5分程度、窓を開け換気を心がけましょう。
冬の加湿器のしすぎや、梅雨時期の湿度の調整にも気をつけましょう。
寝具に関しては、布団の同じところを1分以上時間をかけて吸い取ります。これを裏表行います。
掃除機は排気口に空気清浄機能がついているもの、排気口が屋外にあるものでないと意味がありません。
といってもこれを毎日続けるのはとっても大変!
日干ししてもしっかり干さないと内部にダニが残ってしまいます。
また冬場は日照時間と温度が不充分。
ふとん乾燥機ではダニは死んでも死骸は残りハウスダストまで取り除けません。
ダニ抗原を除去するには布団を洗うのが最も効果的 といわれています