業者間の交換会ですが、新型コロナの影響で席を離して100人程度の人数に絞り、行われています。 

 その所為で落札される価格は低く抑えられるのですが、コロナの副産物で断捨離として 不必要な家具の整理が行われ、結果として古い美術品が整理される運命となり、この所、 軸物を初めとする古い画家の作品にかなりの良品が、安く市場に出回ってきています。

   先日も、上村松園の仏画や、鏑木清方の双幅の非常に出来の良い作品等が出ました。 松園の良い作品は美術館などに入り、もう外には出ないだろうと言われています。 いずれも丸栄堂さんに二番札で入手を逃して仕舞いましたが、価格も非常に安く惜しかったです。 

これからはバブル期に買ったお客様が代替わり期に入り、作家の好みも変わるので 目と頭さえ効けば良いものを安く仕入れる絶好のチャンス到来の時期が来ています。 私も頭は古いですが、バブル期の起伏を過ごしてきた実績や長い経験が御座います。 

是非、電話などでご相談等、ご利用下さる様、お願い申し上げます。



 最近、特に棟方志功の板画におかしい物が散見されますのでご注意ください。

1 棟方が生前、自刻、自摺で制作したもの(オリジナル版画)(リトを除く)。

  棟方志功共シール、息子巴里爾鑑定シール、棟方鑑定会シールのある物。

2 棟方志功記念館などがリトグラフなどで死後制作したもの(エスタンプ版画)

3 寺院、出版社などが志功が彫った板から刷り直したもの(後刷り)

4 偽物、贋物、安川カレンダー(印刷もの)などに手を入れた物


などで無論、本物の棟方志功といえる「板画」は(1.)だけなのですが、

不勉強な画廊やまがいの通販業者が売っています。

棟方志功の板画と言っても本物だけでも、ピンからキリまであり、

将来への投資対象となったり、家の宝として子孫にまで残せる宝は

【釈迦十大弟子】、【大和し麗し」等の ビエンナーレ、トリエンナーレや

日展や版画展に出品して受賞した作品群、またその内の作品。

代表作と認められた大首画、仏像、女性像、ミミズク、鷹、鯉などの図柄でしょう。

たのまれたり酒席での作品は数多いのですが、席画として評価は低いです。