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シルクセリシンって?/シルクの部屋

シルクセリシンについて

絹糸断面図(電子顕微鏡撮影)
図1. 絹糸断面図

天然繊維である絹糸の表面にはセリシンと言う物質がフィブロインと言う絹糸本体を取り囲み繊維を構成しています。(図1参照)

このセリシンは今まで絹糸を染色する際、精練(せいれん) と言う工程で剥がされ、 排水として流されていました。この精練と言う行程が無いと、絹糸に染料が浸透しないで、あの絹糸独特の発色性と、しなやかさが出ないからです。

 

実はこのセリシンが最近の研究によって非常に体(お肌)に良い事がはっきりわかりました。 (農学博士 ・ 小松計一氏)

シルクセリシンの特徴

セリシンとは絹糸を覆っているアミノ酸タンパク質で人間のお肌に含まれる成分に極めて近い組成であるため、理想的な天然保湿成分として今、大きく注目されています。

セリシンの効能

保湿機能

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絹糸から抽出された高純度のセリシンは保湿性が非常に高いセリンが33%も含まれ、このセリンの作用でセリシンは肌への浸透率が高く大いに潤いを与えてくれます。 そこでこんな実験結果があります。

まず人の天然保湿因子NMF(お肌のしっとり感の元)の組成を調べると・・
右グラフの様に人の体のNMFの大部分がアミノ酸である事がわかります。(図2)

そこで・・・

そのアミノ酸だけを取り出して、どんなアミノ酸かを調べます。(図3)

右図の様にアミノ酸の中でもセリンと言う物質が30%も占めています。

人の皮膚のアミノ酸組成グラフ

上記の成分分析を踏まえてセリシンのアミノ酸組成を調べると・・・(図4)

セリシンのアミノ酸の中でセリンと言う物質が36%を占めている事がわかります。

これらの結果から、

人間の皮膚の組成(アミノ酸)とセリシンの組成が極めて近い組織であることがわかります


セリシンのアミノ酸組成グラフ

自然界に存在する物質の中で、このセリシンは一番組成が似ていると言われております。

ですから人間の皮膚に素早く浸透し、お肌に潤いを与えてくれるのです。コラーゲンという言葉をご存知でしょうか?・・・・・このコラーゲンと保湿を比較しても一時的にはコラーゲンの方が保湿能力は優れているのですが、セリシンはコラーゲンより長時間にわたって保湿を維持する事がわかりました。

お肌にとって大切な事は一時的な保湿よりも長時間にわたって保湿を維持する事の方が大切です。

セリシンはお肌や髪の毛に吸着性が高くお肌に浸透して潤いを保ちます。

そして保湿を必要としている部位に的確に吸収され肌表面だけでなく肌の奥までしっかり水分を補給し、細胞を活性化させてくれるのです。

このコラーゲンを使っている化粧品や食物は牛やブタの皮膚の物を使用されています。ヨーロッパ等ではこのコラーゲンを使用する事が最近禁止されている様です。それは狂牛病によるものだそうです。だから製糸工場の女工さんは手が荒れないのです。

抗酸化作用

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(以下文章は広島大学生産生物学部・加藤教授論文より抜粋)

  • セリシンの活性酸素の働きを抑える能力はビタミンCと同じレベルであり、シワやシミなどの皮膚の老化を防ぐ作用があるとされております。
  • 日焼け、皮膚に対する様々な刺激、老化によるメラニン色素の生合成に関する「チロシナーゼ」を阻害することにより、 シミ・ソバカスを防ぐ効果があるとされています。

つまり、シミ・ソバカスなどの原因であるメラニン色素の発生を助けるチロシナ-ゼを阻害してくれると言う事です。

保湿機能

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人体にもっとも有害とされている紫外線波長300~200NMの紫外線の透過率のみが急激に下がることがわかりました。どうしてこんな現象がおこるのでしょうか?

これはカイコが厳しい自然環境の中で生き抜こうとするうちに獲得した生理機能からきていると思われます。

シルクセリシンの配合された基礎化粧品をお使い頂く事をオススメします!