−−−幼いころは、どんなお子さまでしたか?そのころは、どんな夢をお持ちでしたか?
野球少年でしたよ。ゲームや昆虫も好きでした。テレビゲームを作る人になりたいと卒業文集に書いてありましたよ。
−−−クロスステッチと出会われたきっかけ、クロスステッチを選ばれた理由は?
友達のカメラマンが自分が撮影を担当した手芸本をくれたことがきっかけです。クロスステッチは技法がやさしいですし何より見た目がカワイイなと思いました。
−−−花や風景、人物と言った、これまでの刺しゅうと違い、大図さんの作品は、シンプルなステッチにシンプルな図案。とてもポップでかわいいと思いますが、ワークショップなどでは、男の子も多いのですか?手芸男子にひとこと!
正直言って男性の参加者は少ないですよ。もっと男性でもやりたくなるような作品を作らないといけませんね。
−−−男性ならではの、とてもユニークな面白い作品もありますが、その発想はどこから生まれるのですか?
面白い物を作りたいとは思いますが、思っていても作れるものではないのでアイデアが浮かんだらとりあえずイラスト化してみて翌日もまだそれが面白いと思えたら試作するようにしています。
−−−作品を作られるときは、イメージを図案にされてから入られるのですか?それともそのままイメージを生地に描かれるのですか?
手書きでイラスト化してからパソコンを使って図案を作ります。刺繍する際は図案を見ながら刺して色が上手く出ないときは何度も刺し直します。
−−−シュゲールでは、DMCさんとのコラボキットを販売させていただいております。思い入れのあるモチーフ、お好きなモチーフはどれですか?
どれも可愛く出来たと思いますが乗り物はそれぞれ少ないカウント数でいろいろな形をうまく表現できたかなと思います。
−−−いろいろなお仕事をされることが多いと思いますが、クリエイターとして、今後やっていきたいことや、取り組んでみたいことは、ありますか?
海外で作品を発表したいと思っています。
−−−野球少年の心をそのままに大人になった、といった感じの大図まことさん。今後は、海外でも作品が見られるかもしれませんね。ご活躍を楽しみにしております。お忙しい間を割いていただき、ありがとうございました。
クロスステッチデザイナー 大図まこと(おおず・まこと)
大学卒業後、手芸店勤務を経てクロスステッチデザイナーとなる。 その大きな体から生み出される作品は男性ならではのポップなデザインが魅力。 女性のフィールドと思われてていた手芸界に現れた話題のルーキーは手芸の枠を越えカルチャー&アートシーンからも熱い注目を浴びる。テレビ出演の他、各地で精力的に刺繍教室を開催中。 著書に『大図まことのクロスステッチ大図鑑』(白夜書房)『ぼくのクロスステッチ500』(河出書房新社)などがある。