将棋盤・駒のお手入れ方法

【駒のお手入れ方法】

 当店でも駒をお買い上げ頂いているお客様は多くいらっしゃいます。さて、買ったは良いが手入れはどうすれば良いか?勿論、既に駒をお持ちの方も参考にして下さい。
  • 基本的な駒のお手入れ方法

    • 駒(特にツゲ材のもの)は元来、木の持つ油分がありますから、基本的には柔らかい布(手拭など)で乾拭きをします。特に使用した後は、これを行ってください。

    • 水気は禁物です。水を使って磨いたり、拭いたりすると木地の色が変わったり、時には変形することもありますので気をつけて下さい。

  • 椿油の使用について

    • 買ったばかりの駒は椿油などで、磨いたりするのも一つの方法です。
      但し、椿油のつけすぎには十分注意を払ってください。おおよそ、柔らかい布に1滴〜2滴をつけ、それで全ての駒を磨くことができます。それも年に1、2回程度で十分です。個人的には椿油を使うことは余りお勧めしません。というのも、大概は油をつけすぎてしまい、ベタベタにしてしまうケースが多いからです。使用する際はくれぐれもつけすぎに注意してくだ さい。

  • 駒の保管について

    • 保管は駒箱や桐の平箱などにいれてしまっておくのが良いでしょう。余り温度や湿度の変化の激しいところに置いておくの避けましょう。また、平箱などに入れて駒を飾っておく場合は光に注意してください。特に蛍光灯などの照明の近くに置くと駒木地が日焼けしてきます。
      もし、飾っておく場合は、たまに裏側にしておくなど、気を使いましょう。


【将棋盤のお手入れ方法】

 盤を良好な状態に保ち、落ち着いた色合いを出すためには日常のお手入れを施しておくのが好ましいです。下記の要領をご参考に盤のお手入れや保管をしてみてください。

  • 盤面のお手入れ方法

    • 日常の盤のお手入れは、柔らかい布などで、からぶきして頂くのが良いでしょう。その際、木目に沿って拭くのがポイントです。基本的にはからぶきだけでも十分です。
      使った後に、からぶきをしておくのも盤を良好な状態に保つポイントです。

    • 駒と同様、水ぶきは禁物です。盤や駒は水気を嫌います。木の本来持っている油成分を水ぶきするとなくしてしまいますので、ご注意下さい。


  • 盤側(側面)のお手入れ方法

    • 盤の側面もからぶきで大丈夫です。但し、盤によってはカビ防止などの為、薄く蝋を塗ってある場合があります。その際、白い粉を吹いていることがありますが、それは特に 気にすることはございません。どうしても気になる場合は、軽く柔らかい布などで、さっと拭き取る程度で大丈夫です。

  • 椿油の使用について

    • からぶきするときと同じように、木目に沿ってやや力を入れて拭いてください。但し、椿油のつけすぎは禁物です。ごく少量(布に3〜4滴)を布につけて盤面全部を磨くことができます。くれぐれも、つけすぎにはご注意ください。
      仕上げとして、からぶきを何回か繰り返し、油分を残さないようにして下さい。油分が残ると、ほこりなどがつきやすく、カビの原因ともなります。この作業を最初に2〜3回繰り返しておけば、あとはからぶきで大丈夫です。

  • 将棋盤の保管について

    • 盤の保管場所として、冷暖房器具の近くや、直射日光の当たる場所は避けてください。 また、使わないときは盤に布などをかぶせておくのが良いでしょう。
      さらに、余裕があれば、桐蓋をかぶせておくのが最も好ましいです。桐は温度・湿度を一定に保ちますので、盤を急激な温度や湿度の変化から守る効果があります。


 皆様以上をご参考にして盤駒のお手入れをマメにしましょう!そうすれば、月日を増す 毎に味わい深い貫禄が将棋盤・駒ともに滲み出てくるに違いありません!