竹集成材プロジェクトとは

株式会社テオリは、竹林が多く自生する岡山県倉敷市真備町にある企業です。豊富な竹を活用し環境ビジネスとして役立てたいと考え、以前から竹に特化した事業を行ってきました。これまで培った竹集成材の加工技術を活かしつつ、更なる幅広いアイデアを模索する為に、地元にゆかりのある6人のデザイナーと共に「竹集成材プロジェクト」を立ち上げました。技術者とデザインチームが竹集成材にまつわる様々な課題に挑戦し、幾多の精査を繰り返した結果、独自性・機能性・コスト・美しさのバランスを備えた幾つかの商品をご提案するに至りました。

竹について

一般の木材の場合、伐採できるまで数十年かかります。それに比べ竹は一年で成木になります。3~5年冬場の寒い時期、夏場の暖かい時期を耐えたものは身が締まり、材料として使用できるようになります。それでも尚、木材に比べて伐採出来るまでの期間が、格段に短いと言えます。また竹は、木材と違い、地下茎というものを持っているため、植林する必要すらありません。私たちが持続可能な社会を形成していくために、このような資源を適切に活用する知恵が求められています。

竹と竹集成材の課題

竹の需要が少ない理由の一つには加工がしにくいことがあります。竹は中が空洞になっているため、他の木材のように、製材してそのまま使うということができません。均等に割り、幅をそろえて集成材化し、害虫予防として、煮沸や炭化(窯に入れ蒸し焼きする)するなど、非常に手間とコストがかかります。また製品設計にも難しさを共ないます。材の方向によって大きく強度が異なり、木材以上に割れや反りに注意を払う必要があります。しかし最も重要かつ困難なことは、その素材を使用する必然性を見い出すことです。

竹集成材の独自工法

竹を集成材化する技術の発達により、工業的に活用しやすい状態になりました。それでも尚、竹集成材を商品に生まれ変わらせる為には、更なる工夫が必要です。例えば、竹集成材は非常に硬質で繊維潰れにくいため、木材加工において一般的な接合方法であるほぞ組み(一方の材に穴をあけ、他方の材の一端に作った突起をはめ込む工法)では、強度を出すことが困難であるだけでなく、割れを引き起こしてしまいます。このプロジェクトでは、商品開発と同時に、竹集成材ならではの加工・接合方法やディティール処理を研究し、幾つかの独自工法を開発しました。


環境にやさしい竹

「無垢材の家具はほしいけど、環境のことを考えるとやっぱり気が引ける・・・・・」 といった環境意識の高い方も竹なら大丈夫です。 森林保護の救世主ともいえる竹は私たちが食べる米と同じイネ科の植物で成長 が早く1年で成木になります。分類上は草とされているようですが木と草の中間に位置する素材で古くから生活に利用されていました。 世界でも注目される竹はその生育スピードにあります通常資源として使用される樹木は加工される大きさになるまで20年から30年ほどの歳月を要します。 しかし竹は3~5年で竹集成材として活用できる優秀な素材なのです。また、地下茎で広がる竹にとって適度な間引きや伐採が生育を支えることから植林することなく竹林を継続していける持続可能資源でもあります。


お手入れについて

汚れたときは?【オイル仕上げ・ウレタン塗装】 普段の軽い汚れはぬれたふきんで軽くふき取った後、乾いたふきんでさっと水分をふき取ってください。 食べ物など汚れがひどい場合は薄めた中性洗剤をふきんに染み込ませ強くこすってください。汚れを落とした後の水分はふき取ってください。【オイル仕上げのみ】インクなどの汚れは落ちにくい場合がございます。メンテナンスオイルを布に染み込ませふき取ってください。 シンナー、ベンゼン、漂白剤などは使わないでください。 【オイル仕上げのみ】どうしても落ちない場合は別売りメンテナンスキットに入っている手順に沿ってペーパー掛けをしてオイル塗装してください。


オイル仕上げの手入れ時期は?

使われる頻度にもよりますが、表面の色が薄くなったり、かさかさしてきたり、水の弾きが なくなり始めたらお手入れの時期です。 メンテナンスオイルを塗ってやることで再び美しい光沢と撥水、抗菌効果が期待されます。できれば1年に1~2回メンテナンスしていただければ、長く美しく保てます。 尚、メンテナンスオイル(竹表皮塗料)は自然成分の安全なワックスを使用していますので、石油系のような完全防水機能ではありません。ですから長時間水滴を放置していると浸透してしまいます。結露したコップをおく場合はコースターを使うなどしてください。


オイル仕上げの手入れ時期は?

注意事項【オイル仕上げ・ウレタン塗装】竹や木など無垢製品は生きています。常に呼吸しますので極度の乾燥や熱に弱いのです。 冬場にエアコンの乾いた風が直接当たる場所やストーブの熱が伝わる場所に長時間さらされると、肌が乾燥してひび割れてしまいます。人も家具も同じことで、乾燥や熱から守らなくてはなりません。冬場であれば加湿器を使い、夏場は直射日光が当たらないようにしてあげてください。 また、定期的にメンテナンスオイルを塗ることで乾燥に強くなります。