トロンボーンの豆知識

これから管楽器を始める方は必見!管楽器の作りや素材の説明、各部の名称などのマメ知識をご紹介します。

トロンボーン

トロンボーン

管体材料

真鍮

銅と亜鉛を混ぜた合金。展延性(加工のしやすさ)や耐久性が鉄などより優れ、外観も美しいため、古くから金管楽器の管体材料に用いられてきました。銅と亜鉛を混ぜる比率によって音色に違いが出ます。

イエローブラス

銅70%・亜鉛30%の真鍮。明るく張りのある音色が特徴です。

ゴールドブラス

銅85%・亜鉛15%の真鍮。幅のある豊かな音色が特徴です。

種類

アルト

テナートロンボーンより小ぶりで、E♭管です。音色もテナートロンボーンに比較してやや明るく軽やかです。トランペットと相性がよく、しばしばオーケストラで使用されます。

テナー

トロンボーンの基本形で、B♭管です。細管は音にスピード感があり、上級者で高音域を専門に演奏したり、ジャズ、ポピュラー等に向いています。

テナーバス

テナートロンボーンに、主にF管を取り付けたもので、Fレバーで切り替えられます。低音域が拡大しスライドの替えポジションにより操作性が向上します。太管はテナーよりテナーバスが一般的で、機能性に優れ上から下までまんべんなく演奏できますが、音色、音量ではテナーに一歩譲ります。上級者向きの楽器です。

バス

B♭管のテナーバストロンボーンを更に太くした楽器で、B♭管では出せない低音域を補うために、音を低くする為の管を1個ないし2個装着し、ロータリーヴァルブにより切り替えをする装置のついた楽器です。管が太い点以外はテナーバスと同じですが、大きい口径のマウスピースを使用することで、低い音がより出しやすくなります。

表面仕上げ

ゴールドラッカー

シャープでパワフルな音

クリアラッカー

ソリッドで暗めの音。フォルテの音抜けが良いと感じられる。

ボアとは

ボアは管の円周部分の直径のこと。ボアのサイズによって、息の量や抵抗感に変化があり、音色が変わってきます。トロンボーンのボアには、サイズの小さい順に細管、中細管、太管があり、直径の小さなものほど必要な息の量が少ないために吹きやすく、音色は繊細でしっとりとしたものになります。逆にボアのサイズが大きくなると、息の量も必要となり音色・音量ともに豊かで華やかなものとなります。また、スライドの中管のサイズが上下管で異なるデュアルボアもあります。

ボアサイズ

太管

合奏において音量豊かにハーモニーを作るのに適する音色で、大編成オーケストラ奏者に好まれています。近年、吹奏楽でも多く使われます。

中細管

比較的新しいタイプで、太管と細管の中間的存在です。オーケストラの第一奏者や、太めの音を求める吹奏楽に適しています。

細管

明るい音で、デリケートな高音が出しやすく、どちらかといえば独奏に向いています。ジャズ・ポピュラー奏者にも好まれています。

デュアルボア

スライドの中管のサイズが上下管で異なる事をいいます。上管よりも下管の方が多少太めになっています。これにより、音色や音の広がり、柔軟性などが微妙に変化します。

各部名称

trombone各部名称