矢堀孝一
木材でできていたものが金属に、例えば、ゴルフクラブがそうですね。
かつて、シャフトはヒッコリー、ヘッドはパーシモンなどで作られていましたが、現在ではシャフトは鉄やカーボン、ヘッドはチタンなどの素材で作られています。
木材に比べて丈夫であり、肉厚を薄くでき、より性能の高い素材にシフトした典型的な例でしょう。ギターだって、わかりませんよ!
実際にEVOは、そのスタイル、サウンド、操作性で未来的な可能性を提示しています。
今回のデモでは、BOSSのGP-10との組み合わせでその『未来的』サウンドを聞いて頂けます。
ジャズ的なクリーン・ トーンと、GP-10のプリセットの一つ、「GR-300」のサウンドは、淀みのないストレートなサウンドをしていると思います。
アコースティック・ギターのモデリングは特に良かったですね。音がアタックで潰れることなく、バランスの良いサウンドをしていると思います。
そして、 Drop-Dのオルタネイト・チューニングを駆使したデモでは、パワフルなディストーション・サウンド、スイッチ一つでオルタネート・チュー ニングとノーマル・チューニングの切り替えなどの様子がわかると思います。
EVOとGP-10という組み合わせ、そしてアンプではなく、ラインで直接レコーダーへの出力、色々と構想はありましたが、案外GP-10のファクトリー・プリセットでかなり楽しめてしまい、ほぼ、そこからの音色選びで今回はデモることができました。
EVOの出力の安定感がよく、金属のボディとは思えない通常のトーンにも感心しました。
このトーンの特性は、従来のギター環境から一歩踏み出したところに更なる地平を見いだすかもしれませんね。
固定概念に囚われずにどんどんトライして下さい。