BAGGY PORT（バギーポート） 本社にて

―今日は宜しくお願いいたします。
それでは、シーガルシップの名称の由来を教えていただけますでしょうか。

株式会社バギーポートの1ブランドとして溶け込む名前にしようと考え始めました。神戸という街の近くにある港の渡り鳥のように羽ばたいていきたいという願いを込めてネーミングしました。

―シーガルシップのものづくりで大切にされている事はありますか？

レディースをメインで作っていく上で男性からみた女性の格好良さを考えています。 女性同士で褒め合うのではなく、男性から見て好印象を与える見え方を重視してデザインしています。

―シーガルシップの一番のこだわりはどのようなところですか？

質感・形・色、3つのバランスにおいて満足できるものを作るというところに強いこだわりを持っています。

―こだわり抜かれた素材とはどのように出会われているのですか？

気に入らないものは使わないので、私が使う素材の7～8割はオリジナルの材料を使っています。そのため、とにかく素材は作りに行くしかないですね。いつも期待通りものが得られるとは限らないですが、想像力を働かせてチャレンジしています。

材料屋さんにはあえて無理難題を言うようにしています。こういう事がしたい！と提案をして、無理を言うことでいいものができるんです。

このように新たに作った素材は大切にして、あまり多くの種類は使いません。1つの素材が決まったらその素材でどこまでできるかを考えて作っています。 良い素材を使い続けないと感度の高い女性に見破られるという恐怖感がありますので。

―オリジナルの素材を多く作られているということですが、 どのように理想が定まるのですか？

理想は、見栄えと質感ですね。素材とデザインとのバランスは重要だと思います。 シーズンごとに1つは新しい素材を加えるように心がけています。

―新作のデザインは、どのようにインスピレーションするのですか？

通勤の時に浮かぶことが多いです。街を歩いている女性を目にすると、日常の生活に必要とされている大きさなどが分かるからです。実際にスタイリングが見えるので気づきがありますね。気づいたことはすぐにスケッチして想像を膨らませています。

―アイテムごとのカラー展開は、どのように決定されるのですか？

何色かは奇抜な色を必ず入れるようにしています。ヨーロッパのコレクションなどを見ていると、奇抜な色でもコーディネートができるラインが必ずあるんです。奇抜に見えるけどスタイルに収まるカラー展開をしています。

―お二人の視点から見たシーガルシップとバギーポートとの商品の違いはどのようなところですか？

(畑様)
シーガルシップは、色合わせが独特で、こうくるか！といつも驚いています。どの商品にも遊び心があるところがバギーポートとの違いだと思います。

(木村様)
私もシーガルシップの商品で驚いたのは、見慣れない色合わせですね。例えば、防水バイオクロス×栃木レザーシリーズなどで見られるブラックとマスタードの色を合わせるところです。また、ブルーとワインの組み合わせなども人気があるので驚きました。

―最後に、お客様に伝えたいことやメッセージがあれば、お願いできますでしょうか。

シーガルシップは、港の渡り鳥のように羽ばたいていきたいという願いを込めて作っています。女性の格好良さを大切にしていますので、毎日の生活で楽しく使っていただけたらいいと思います。

―周りの意見を積極的に取り入れ、和気あいあいと作っている印象を受けました。

―飯伏様、木村様、畑様本日はお忙しい中ありがとうございました。