「藍色」は、ジャパン·ブルーとも称されるほど古くから日本でも愛されてきた色です。

またデニムジーンズの登場により、「インディゴ染め」という言葉も広く世間に知れ渡るようになりました。

そんな「藍染め」をレザーに活かすことはできないかと長年研究·開発を進め誕生したのが “インディゴレザー” です。
「藍染め」とは?
「藍染め」は本来、植物に含まれるインディゴという成分を使って染める製法で、日本ではタデ科の植物「藍」を使用していた歴史から「藍染め」と言われていました。

しかし天然の「藍」は安定した染色が困難で価格も高いという理由から「藍」に似た色合いの化学染料で染色する「インディゴ染め」が開発されました。

現在ではデニム地含め多くの製品が「インディゴ染め」を採用していますが、「インディゴレザー」では長年の研究の末、藍とインディゴを配合した独自の染料を使用して染色しています。
“インディゴレザー”ができるまで
革を藍で染めるという方法が確立されていない中、さらには鞣し加工を終えた酸性の革を、アルカリ性である藍染染料との中和が取れず、革が裂けたり、伸びたりと問題が山積みでした。

季節や湿度に染色具合が左右されることもある為、綺麗に染まりきらないものも多く、成功確率は70%です。100%を目指し、今もなお研究を重ねています。

また、「インディゴレザー」は革の有数の産地、兵庫県姫路市で生産しています。通常は鞣しと加工を別々の工場で行うことが一般的ですが、インディゴレザーは鞣しから加工までを一つの工場で一貫して行っている為、品質に妥協がありません。
1.鞣し工程
皮の状態の物を“革”にする工程を “鞣し” といいます。

“インディゴレザー” は一度真っ白に鞣した革を作り、その白い革を一枚づつ丁寧に染め上げていきます。

この白鞣し革は、牛の原皮を脱色し、塩と菜種油でもみあげ、天日に晒して動物本来の肌色に仕上げることで、化学薬品を用いず、自然の恵みだけで作る人にも環境にも優しい皮革です。
2.染色工程
染色で藍とインディゴを配合した独自の染料で漬け込み、 1枚1枚丁寧に手染にて染色していきます。

すべて手作業の為、職人さんの爪や作業用のエプロンまで真っ青に染まります。
3.乾燥工程
染色された革は、室内の風通しの良い場所で乾燥させます。

乾燥させることで革への染料の定着が進みます。

乾燥するまでに丸1日を要します。
4.水戻し工程
乾燥工程を経た革は、乾ききらいないうちに余分に含んだ染料を洗い流す “水戻し” を行います。

そうすることで、次の染料を吸収しやすくなりどんどん濃いブルーに変化していきます。
5.工程の繰り返し
1.2.3.4の1回の工程を約2日で行い、色の濃度に合わせて、これを繰り返し行います。
※ BLUEは8回、D.BLUEは20回、NAVYは32回を繰り返します。

一日一日染めていくごとに淡いブルーから深みのあるネイビーへと変化していきます。

何度も染色を繰り返すことで、深み·透明感·ムラ感のある美しい藍色になります。
6アイロン留め加工
「藍染め」の宿命である色落ちをさせない為に、熱と一緒に特殊な加工で色止めを行っています。

堅牢度も高く、ほぼ色移りはありませんので、安心してデイリーにお使いいただけます。
“インディゴレザーシリーズ”
職人による丁寧な作業を経て完成した商品が “インディゴレザーシリーズ” です。

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