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金庫の選び方




1.金庫の種類

金庫には2種類あり、大きく2つのタイプに分けられます。
火災対策として使われる「耐火金庫」、盗難や 犯罪の防止を目的とした「防盗金庫」の2種類です。
高額な現金等を収納する場合は防盗性能のあるものをおすすめしますが、防盗金庫は耐火金庫に比べ高額です。一般家庭などでは、主に耐火金庫が使用されています。予算的に防盗金庫が購入できない場合は、耐火金庫でも重量の重いタイプや強化型を選んだり、複数の金庫に分けて収納し盗難に備える方が多い様です。それぞれの性能をよく理解していただき、用途に合わせてお選び下さい。

2.入れるものの大きさ

入れる物の大きさ、量を確認して下さい。用紙のサイズが目安となります。

B5:182×257mm / A4:210×297mm / B4:257×364mm / A3:297×420mm

ファイリングしている場合は、用紙サイズよりもファイルが大きい場合がありますので、実際に入れる物のサイズを測っておきましょう。 金庫の内寸は商品詳細をご覧 下さい。
幅、奥行き、高さをミリメートル単位で、また、容量はリットル(L)単位で表 示しています。長期で使用することを考え、余裕のあるサイズをお選び下さい。

3.金庫の大きさ

金庫のおおよそのサイズをお決め下さい。金庫を設置する場所のサイズを測り、入れる物のサイズを考慮し金庫を決めると、お間違いないサイズの金庫をお選び頂けます。
必要な外寸は、幅、奥行き、高さです。ピッタリのサイズを選ばず、少し余裕のあるサイズを選ぶとよいでしょう。設置場所に運ぶ時の通路の幅なども確認が必要です。また、金庫のドアの開閉スペースの確保が出来ているかどうかもお調べ下さい。

4.収納物と対応する金庫の性質

収納物により、金庫は耐火性能と防盗性能の二つを考慮します。

それぞれの品物の特性考え、適切な耐火性能を有する金庫をお選び下さい。美術品や磁気メディア等、変形や変質しては困る物については注意が必要です。それぞれ品物の特性は以下の表からご確認下さい。

収納物 耐火金庫の性能区分
(温度)
現金、権利書、重要書類、小切手、約束小切手など JIS 177℃
綿、麻 (140℃)
熱硬化性プラスチック(フェノール、メラミンポリエステルなど) (120〜180℃)
熱可塑性プラスチック(スチロール、ABS、ナイロン、塩ビなど) (80〜100℃)
合成繊維・絹 (100℃)
レントゲンフィルム、写真用フィルム (105℃)
マイクロフィルム アパチュアカード、マイクロフィッシュ、ジャケット、 ストリップフィルム (80℃)
ロールフィルム
映画用フィルム、合成紙
宝石 ダイヤモンド、ルビー、サファイヤ、 アレキサンドライト、ヒスイ (180℃)
キャツアイ、エメラルド、オパール、琥珀、真珠 (65℃)
刀剣類、IC、トランジスタ、カメラ、時計 (65℃)
磁気テープ、ビデオテープ JIS 66℃
フレキシブルディスクカートリッジ JIS 52℃
光ディスク (50℃)


※洋画・日本画の類は、火災時に焼失しないというだけでなく、変色・変質しないことを耐熱温度の目安としています。
※フィルム、磁気テープ等はこの温度で複写または読み取りが可能でしたが、そのまま使用できる期間は不明です。重要度の高いものは再度ネガを複製、または複写を行い保管をお願い致します。
※耐火金庫は、耐火性能(庫内温度)が収納物に適合することを示していますが、防盗面では別途配慮です。目的に合った金庫をお選び下さい。

5.金庫の重さ

重さは、設置場所(重さに耐えられる構造か)と防犯性(持ち去りにくい重さか)の両面で検討する必要 があります。家庭での金庫の置ける重さはお宅の構造により一概に言えません。
設置場所に何kgのものまで置けるかは、建築会社、家主(賃貸の場合)等に問い合わせてご確認下さい。金庫の重さは、商品の詳細ページの「質量」でkg単位で表示されています。

金庫は、見た目は似ていてもそれぞれの構造や性能は違います。同じ大きさでも耐火性能の高いものや防盗性能が高いものがあります。防盗性能が高いもは一般的に重量が重くなり、同じ容量でも3倍位重さの違うものもあります。用途や収容物、設置場所、予算に応じて最適のものをお選び下さい。重いものを置く場合は、設置場所に傷やゆがみが発生するのを防ぐために板などを敷くことをお勧めします。

6.耐火性能

耐火性能は規格による性能表示で判断でき、JIS規格、UL規格があります。
下記のマークを参考にし 、用途にあった金庫をお選び下さい。

耐火金庫は、おもに火災対策として使われます。夜間のビル火災から地震の衝撃や二次災害としての火災まで、あらゆるケースの火災を想定してつくられます。日セフ連ではJISに基づき0.5〜4時間にわたる耐火試験、9.1mの衝撃落下試験(床落ち対策)などの基準を設けています。

一般的に高機能の方が価格が高くなる傾向にあり、また、重量も重くなる傾向にありますので、使用目的、予算に合わせ検討して下さい。

JISマーク JIS規格
ULマーク UL規格

1、耐火試験とは

耐火金庫とは、「火災対策」の性能を持った金庫です。JIS(日本工業規格)により性能基準が定められており、建物火災や震災による衝撃・二次災害として火災まで、大火災時の消火活動が困難なケースを想定しています。
加熱試験について

●標準加熱試験
徐々に燃え広がる火災を想定
試験方法
標準加熱試験について
合格基準

一般紙用耐火性能
・庫内の最高温度177℃以下である。
・庫内の壁全体に貼った新聞紙が変色・劣化などが著しく無く判読可能である

フレキシブルディスクカートリッジ用耐火性能
・庫内の最高温度52℃以下、最高湿度80%以下である

●急加熱・衝撃落下併用試験
急激な発火による温度上昇、爆発による衝撃を想定
試験方法
急加熱・衝撃落下併用試験
合格基準

一般紙用耐火性能
・試験体に亀裂がないこと。
・施錠状態を維持していること。
・庫内の壁全体に貼った新聞紙が変色・劣化などが著しく無く、判読可能である。

フレキシブルディスクカートリッジ用耐火性能
・庫内の最高温度52℃以下、最高湿度80%以下である

7.防盗性能

バーナー等の溶断に対する性能、ハンマー、ドリル等の工具による破壊に対する性能が、日セフにより防盗性能として規格化されています。下にありますマークを参考にし、用途にあった金庫をお選び下さい。また、金庫の重量やカギの仕組み、さらにアラーム(警報機)により、防犯性を高めることができます。(耐火性能のない「防盗庫」もあります。ご注意下さい。)




日セフ(日本セキュリティファニチュア協同組合連合会)では防盗基準を設定し、その基準をクリアしたものを防盗性能を有する防盗金庫と定義しています。防盗金庫は、火災などに対応する耐火性能も有しています(耐火性能のないものは防盗庫などと呼ばれ金庫とは呼びません)。防盗試験の方法は、規定の工具(ドリル、ハンマー、バーナー等)を用い、規定時間、(A)施錠機構への攻撃、(B)扉及びカンヌキへの攻撃、(C)侵入口を開ける(100mm)の3つの試験をそれぞれ行い合否を判定します。バーナーによる攻撃に対応した「耐溶断・耐工具」と工具による攻撃に対応した「耐工具」の2つがあり、試験規定時間により15分、30分、60分の性能(時間が長い方が高性能)があります。高額な現金等を収納するなどして金庫への破壊を伴う犯罪に対応する必要がある際には防盗金庫を選びましょう。

8.キータイプについて

金庫の鍵にはいくつかの種類があります。


ダイヤル式
金庫ではもっとも広く使われているタイプです。ダイヤルを左右に回し、設置された数字で止める事を数回繰り返し、キーを差込み開錠します。解除までの操作は多いですが慣れれば問題なく使えます。精密構造で防犯性に優れています。

シリンダー式
キーだけで開錠が可能です。キーの8ピン、9ピンはピッキングや複製が困難なので安心です。

テンキー式
暗証番号をテンキーで入力します。電池が切れたら開かなくなりますが、電池の交換は金庫の外側で行います。暗証番号は自由に設定できますが、電話番号、誕生日などのわかりやすい暗証番号は避けて下さい。
磁気カード式 磁気カードを差し込む事で開錠します。鍵がかさばらず携帯に便利です。要電池。

マグネット式
マグネットの特性を生かした高性能のロック方式。差し込む又はあてるだけで済むので簡単に施錠、開錠できます。鍵違いはほぼ皆無です。携帯に便利な折たたみ式のものが多くあります。

指紋照合式
登録しておいた指紋データと照合してドアを解錠するセキュリティ方式です。最近では個人認証システムとして最も身近になっています。

ICカードロック式
ICカードや携帯電話を鍵として登録できるセキュリティ方式です。パソコンで解錠履歴などを確認できるなどの特徴があります。