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使用上の注意点

使用を注意する必要がある方

病気による禁忌

医師による治療を受けている場合や、薬を処方されている場合は、必ず当該医療機関に相談してください。

お年寄りや既往歴のある方の場合

いずれの楽しみ方で使用する場合も、まずは基準の半分以下の量で試してから使用しましょう。

妊娠中の場合

AEAJが紹介する方法でアロマテラピーを実践して、妊婦に重大な事故が生じたことは、現在までに報告されていませんが、 妊娠時は体調に考慮し、芳香浴法以外のアロマテラピーを楽しむ場合は十分注意してください。アロマテラピートリートメントを受ける場合は、 医師や経験を積んだ専門家に相談しましょう

子どもの場合

3歳未満の乳児・幼児には、芳香浴法以外は行わないようにしましょう。 3歳以上の子どもでも、精油の使用量は、成人の使用量の10 分の1程度から始め、多くても2分の1の程度とし、使用にあたっては十分に注意を払いましょう。

皮膚の弱い方の場合

精油を皮膚に塗布して使用する場合(トリートメントオイル、ボディスプレー、スキンローションなど)皮膚の弱い人、 初めてアロマテラピーを利用する人などは、精油の希釈濃度に注意が必要です。低めの濃度から試してみることをおすすめします。使用して違和感を感じたら、 すぐに洗い流しましょう。

精油の保管方法

精油は製造時より成分の変化が始まっています。空気(酸素)・紫外線・温度・湿度に注意が必要です。

保管容器

遮光性のガラス容器が最適です。キャップをしっかり締めてビンを立てて保管しましょう

保管場所

直射日光と湿度を避け、冷暗所に保管します。

保存期間

開封後1 年以内が目安とされています。 特に、柑橘系の精油などは、ほかの精油と比較して成分変化が起こりやすいといわれています。使用時は必ず香りを確認してください。

使用に注意が必要な精油

精油は植物から抽出した天然のものであり、私たちにとって有益な作用がたくさんありますが、 精油によっては、危険な性質をもつものがありますので、十分な知識をもった上で扱うようにしましょう。

光毒性に対する注意

精油成分の一部には、日光などの強い紫外線に反応することによって、 皮膚に炎症を起こすなどの毒性を示すものがあり、これを光毒性と呼んでいます。光毒性をもつ可能性のある精油を日中に使用する場合は注意が必要です。
<光毒性に注意が必要な精油の例>
グレープフルーツ、ベルガモット、レモンなど

皮膚刺激に対する注意

精油成分の一部には、皮膚表面から精油成分が浸透した時点で、 皮膚組織や末梢血管を直接刺激し、炎症、紅斑、かゆみなどの反応を起こすものがあり、これを皮膚刺激と呼んでいます。
<皮膚刺激に特に注意が必要な精油の例>
イランイラン、ジャスミン、ティートリー、ブラックペッパー、ペパーミント、メリッサ、ユーカリなど