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ミツバチのお話2

ミツバチの天敵

ミツバチの天敵、オオスズメバチ

ミツバチにはたくさんの天敵がいます。天敵に襲われると、ミツバチの数が減ったり、巣箱ごと全滅したり、最悪の場合には養蜂群ごと全滅することもあります。

巣を全滅させるほどの天敵には、オオスズメバチ、ダニ、カビ、農薬、猿、クマ、人によるイタズラなどがあります。

ほかにも、気候や天候の変化が激しいと、ミツバチがそれに適合できないこともあります。

ちなみに、ささやまビーファームはこのすべてを経験しました。
対処法は色々ありますが、基本的にはしっかりと見回ることです。少しの異変にも気づいて、次善策を取っていきます。
自然相手ですから、出来るだけ異変が起きないように、またもし発生した場合は、しっかりと対処できるようにしています。


わずかな期間で巣箱1群を壊滅させます

天敵 スズメバチ

オオスズメバチの襲撃との闘い
8月末から10月に入るまでが、ミツバチの巣にスズメバチが襲来する時期です。スズメバチも冬を乗り切らないといけませんからね。

スズメバチにも何種類かあって、小型スズメバチさんやキイロスズメバチさんは、ミツバチを一匹ずつ捕まえては、ご機嫌さんで自分の巣まで持ち帰ってパクパク食べるだけなのですが、オオスズメバチはそうはいきません。

巣門といって、ミツバチの巣からミツバチが出入りする巣の入口の部分のことなのですが、これはかなり狭く、ミツバチは通れるのですが、スズメバチは通れません。

ただ、オオスズメバチはこの巣門(木でできています)を、自分のキバで噛み砕いてしまいます。巣門を大きく砕いたあと、そのオオスズメバチは自分の巣に帰り、 「あのミツバチの巣、みんなで襲撃にいこうぜ!」と、仲間のオオスズメバチを呼ぶのです。

その結果、ミツバチの巣は全滅してしまいます。
ミツバチどころか、中の幼虫やら卵やら、すべてお持ち帰りとなって、オオスズメバチの豪華宴会の材料になってしまうのです。

ですから、旦那vsオオスズメバチの戦いが来年のミツバチの隆盛を左右することになります。
しかしいまだに有効な手立てはなく、旦那はトンボを捕まえる網を片手に戦っています。その網でスズメバチを捕まえてはやっつける。こんな原始的な方法で毎日戦っています。

もちろん、ねずみとりシートを巣箱の上に置いたりなど、さまざまな方法を使ってはいますが、やはり最終的にはトンボの網です。
スズメバチさんも自然の体系の中にいるので、全滅してしまえば生態系がくるってしまってまた違う害が発生すると思うので、こうやって地道にやっつけていくことが最善なのかな、と思っています。

農薬を使わずにダニを退治します

天敵 ダニ

ダニには無農薬で対抗します
ミツバチの大敵には大きく4つありまして、スズメバチ、ダニ、作物に使う農薬、野生動物です。

野生動物のお話はまた次回以降にするとして、今回はダニのお話。
ミツバチに寄生するダニが、ミツバチを全滅させてしまいます。

ダニは卵を、ミツバチがサナギになるときに産み付けて、ミツバチの成長といっしょにダニも成長していきます。その過程でミツバチの栄養をたっぷりと吸い尽くすので、よわっちいミツバチばかりになってしまい、最終的にはそのミツバチの巣は全滅してしまいます。

だから、もっともいい方法は、ダニを寄せ付けなければいいのですけども、ミツバチはあちこち飛び回ります。お花のところでは、他の昆虫と背中をすりあわせることもあるでしょうし、中には他のミツバチとも触れ合うこともあります。
その時にダニがくっついてくるので、「ミツバチからダニをゼロにすること」は不可能です。

だから、少しでもダニを少なくする。

そのために、多くの養蜂家はアピパールとかアピスタンといった農薬を使います。

これで巣箱のダニは一網打尽になるのですけども、時々、その農薬を「屁とも思わないダニ」が誕生します。一度誕生すると、そのダニの天下になるので、その農薬がまったく効かなくなるのです。

すると、さらに強い農薬、さらに強い農薬、といたちごっこになってしまい、かなり強い農薬を使わざるを得なくなります。

もちろん農薬業者は「秋に農薬を使うのだから、春以降の採蜜時にはこの農薬はハチミツには入りませんよ」とはいいます。

ただ、たとえ農薬がハチミツに入らなかったとしても、どんどんと強いダニが誕生してしまうので、最終的にはミツバチが全滅してしまいかねません。

そこで、ビーファームでは「農薬を使わない養蜂」をしています。
農薬の代わりに「シュウ酸」を使います。

シュウ酸とは、どんな野菜にも微量は含まれていて、特に小松菜やほうれん草に多く含まれている食品の一種です。
このシュウ酸にダニは弱くて、ミツバチはシュウ酸は何とも思わないのです。だから、夏から秋、秋から冬と、幾度かに分けて、シュウ酸を吹き付けるのです。ただ、冒頭でも述べたように、ダニはミツバチがサナギになろうとする幼虫に卵を産み付けるので、サナギの間はシュウ酸が防御されます。だから幾度かに分けて吹き付けるのです。

この作業が大変で、「あーーー、もっと楽な方法を考えればよかったーーー」と、夫は時折弱音を吐いているのですけども、まあこれが一番自然に優しく、そしてダニも物理的にやっつけるので、抗体ができないですし、長い目でみれば一番いい方法じゃないかな、と思っています。

ミツロウクリームのお話

これからの季節、寒くて乾燥してきます。乾燥肌にとてもいいのが、ささやまビーファームのミツロウクリームです。

ミツロウって、ミツバチのおうちです。
ミツバチの巣は「ハニカム構造」といって、正六角形をしています。この巣はミツバチさんが山にいって樹木などの樹液をとってきて、それで作っていきます。

樹液を体内でどのように加工してミツロウを作っているのか、その仕組みはまだあまり解明されていないそうなのですが、体内でできたミツロウできれいにハニカム構造を構築していきます。

体内のミツロウ成分が空っぽになると、また山にいって樹液を採りにいきます。すると、次にきた別のミツバチさんが、途中までできていた巣の続きを作っていくのです。
本当にすばらしい連携プレイで巣が作られていきます。ミツバチさんたちのまるでコンピュータのような動きには、本当に感嘆いたします。

ミツロウでできたおうちは、時折、巣箱の下のほうにはみ出してしまいます。またミツバチは「蜜ぶた」という、ハチミツの入った場所のフタをします。
そういったはみ出した部分や蜜ぶたの部分を丁寧に取り除き、それを何度も濾したのが、ビーファームのミツロウです。
さらに、商品となるのは農薬の影響が一切ない山奥の巣箱のミツロウだけに限定しています。

巣箱からミツロウを丁寧に採取している様子

ささやまビーファームのミツロウクリーム

このミツロウとスィートアーモンドオイルだけで作ったのが、ビーファームのミツロウクリームです。
天然成分のほんのりとした甘い香りがしますが、なにも香料はつけていません。また、べたつかずに、とても伸びがよく、保湿効果も満点です。ミツロウとアーモンドオイル以外は使っていないので、お肌が弱い人でもいいかな、と思います。

一度、市販のミツロウを購入して「うちとの違いはどうだろう」と試しにミツロウクリームを作ってみたら、けっこうベトベトした出来上がりになったことがあります。

市販の巣礎(あらかじめ、ミツバチの巣のハニカム構造がプレスされている薄い板状のもの)の上に、ミツバチは樹木からとったミツロウを盛りつけていくのですが、その巣礎はパラフィンでできています。
パラフィンとは石油から抽出されるもので、ミツロウと化学組成式が似ており安価なので、いまはそれを使うのが主流になっています。
蜂の巣からミツロウを採るときに、このパラフィン部分までとってしまうと、どうしてもべたついてしまうから、それが原因かもしれないです。

だからこそ、ビーファームのミツロウは、蜜ぶたの部分と巣からはみ出た部分だけで採っています。しかも、山奥に置いてある巣箱限定にしています。
となると、おのずと製造量が限定されてしまいますので、時折売り切れることがあります。売り切れると翌年の春以降でないと新しいミツロウは入手できません。