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芳香蒸留水のお話

芳香蒸留水の使い方

クロモジ伐採の様子

芳香蒸留水は精油と同時にとれる「香りのする水」です。

春から秋にかけて、丹波篠山で自生しているクロモジを収穫して、それをチッパーで細かく裁断し、当日か翌日には水蒸気蒸留法で蒸留し、クロモジの精油(エッセンシャルオイル)と芳香蒸留水(ハーブウォーター)を抽出します。

この、芳香蒸留水はクロモジの甘くて深い香りがして、特に収穫して翌日には抽出するビーファームのクロモジ蒸留水は、とても繊細な香りがします。

成分にはリナロールが多く含まれて、アロマテラピーの世界では心が落ち着いて、心身に深いリフレッシュ効果があるとされ、また「抗菌作用や抗ウイルス活性、抗炎症作用、免疫機能回復作用、かゆみの抑制、鎮静作用」といわれています。
テレビでも「インフルエンザにクロモジ!」とかってやっていましたよね。

この、香りのする水をどう使うのかということなのですけども、専門家の方は「化粧品の基材」として使われているようです。クロモジ蒸留水に様々な成分を混ぜていろんな化粧品を作るのでしょうね。

ただ、そんな専門的な使い方ではなく、もちろんこのまま化粧水がわりに使っていただいてもいいと思いますし、あるいはディフューザーや加湿器に使うと、ほのかに部屋中に香りが広がる、そういう使い方もできます。

そのまま化粧水代わりに使うと、少し保湿力が劣りますので、ドラッグストアでグリセリンを購入して、クロモジ蒸留水のキャップをあけて、少しだけグリセリンを垂らしてよく振ると、とても保湿力のある香りのいい化粧水が完成します。
そういう使い方をされている方が多くおられることを聞いて、とてもうれしく思いました。

使用期限

ここからクロモジの香りを抽出します

お早目に使っていただくに越したことはないですが、だいたい、お手元に届いてから半年が限度を目安にしてください。暑い時はもっと短くなります。

芳香蒸留水は、ハーブウォーターやフローラルウォーターとよばれる香りのついた水で、精油を蒸留する時にいっしょに採れます。

ささやまビーファームでは、クロモジ、ローズマリー、ジャーマンカモミール、メリッサなど、たくさんの種類の芳香蒸留水を用意しています。

時期によって採れる蒸留水は違いますので、採れる時にたくさん採っておいて、真空パウチして冷温のところで大切に保管しておきます。この保管方法ですと長期保存が可能です。

そして長期保存しているうちに、香りがどんどんと馴染んでいって、とてもよい香りになっていきます。

蒸留水採れたては、どうしても「とがった香り」になってしまいます。これは、その樹木が持っているちょっとトゲのある香りが時間とともにマイルドになっていくからだと思っています。

そして、注文が入った時にこのパウチから必要量だけ充填してお客様の元にお届けします。
この芳香蒸留水は、化粧品の基材や加湿器に入れたりして使われますが、そのまま化粧水として、あるいは少しグリセリンを入れて化粧水としてお使いになる方も結構おられます。

そんな時「使用期限はどれほどですか?」という質問をよく受けるのですけど、なにぶん自然の香りのついた水でして、ほかに何も入れていませんので、できることならお早目にお使いいただければと思います。

こういった商品の劣化は、「酸素・光(太陽光)・熱・湿気」の4点で進んでしまいます。ですから、できればたとえば冷蔵庫のように熱を上げずに光も受けにくい場所が一番いいです。
また使いはじめは酸素に触れる場所も少ないのですけど、半分くらい使うと瓶の中にも多くの空気が含まれることになります。ですから、使いはじめよりも劣化が早くなる、ということでもあります。

だいたい、お客様のお手元に届いてから半年くらいが使用の限度だと思っていただければと思います。当然、使用状況によってはそれよりも早く劣化する場合もございます。

また、クロモジやローズマリーといった、その樹木がもともと、防腐効果のあるものはより長もちする傾向があります。
ですから芳香蒸留水の種類によっても、多少は持ちが違ってきます。

なにぶん、自然のモノだということを念頭にお使いいただければ幸いです。