パイソンの鱗はけっこう丈夫

「パイソンのうろこがぺらぺらしててとれそうなんですけど…」

なんてお問い合わせをよくいただきます。

パイソンの革は根元が皮膚とほぼ同化しているので
魚の鱗のように取れることは絶対にありません!
でも不安。
だから、ひっぱってみました。
それでもやっぱり
「ほんとに剥がれない?」
「どこかにひっかけてしまっても大丈夫?」

そんな疑問を解決するべく、三京スタッフが実際に検証しました!

とりあえず、うろこをペンチでがっちりはさんでひっぱってみます。



見事にクリア。
さらに強めに、反対方向へ!



こちらも見事にクリア!
かなり強くひっぱりましたがうろこが取れる様子はありません。
(ペンチではさんだところが少しよれてしまいましたが…)



ちなみに別のパイソンでも試してみました。



持ち主のスタッフが見守る中、
毛抜きで挟んで持ち上げたり
うろこを摘まんでプラプラさせたり。

こちらのパイソンもうろこが取れることなく持ち主の元へ無事帰還しました。

と、いうわけで検証結果!



なので、初心者さんも安心してお使いください!
(でも無理にひっぱるのはご遠慮くださいね!)


うろこの反りは
『本物』であることの証
パイソンは製革の段階で乾燥させて
平らな状態に整えます。

しかしその時にうろこが起き上がったり
逆向けの状態になることがあります。




これは、湿度などの変化・作用により起こるといわれています。

さらにバッグや財布にする際
カーブの部分はうろこの流れ上、どうしても立ち上がります。



使用前から使用中にも起こるこの立ち上がりは、
濡れていない状態でのご自身の手のひらや
乾いたやわらかい布でなでることにより、
徐々に落ち着いてきます。

そうして育てていけるのが
型押しには無い『本物』のパイソンの楽しみとも言えます。


できるだけ
メンテナンス剤を使わない
これはどの本革にも言えることですが
三京商会ではメンテナンス剤を推奨していません。

革によってはシミになる可能性があるためです。

普段から使うだけで『保革』につながりますので、
できるだけお客様の手の中で
じっくりと育ててあげてください。

パイソンの経年変化(エイジング)

エキゾチックレザーの中でも比較的経年変化が出やすいパイソンレザー。
経年変化とは聞いても、実際どう変わるのか想像がつく方は少ないと思います。
鱗の状態や色の変化など、他の本革にはない変化を楽しめるパイソンレザーの、新品と数年使用したものの経年変化を徹底比較!
鱗は艶っぽくなる
シャイニング加工などが施されていないパイソンの場合、鱗が手に当たる感触があります。
これは型押しではなく本物である証でもありますが、2年ほど使用するとこのように鱗が寝てきます。
カーブしている部分や手や腕がよく当たる部分は寝ることはありませんが、鱗自体もやわらかくなるので感触は気にならなくなります。

上が新品。下が2年間使用したスタッフの私物です。

光をよく反射し、艶っぽくなっているのがわかります。
このように艶っぽくなってきたら、美しくエイジングされている証拠です。
色は濃く変化する
日に焼けたり手が触れたりすると、色が濃く変化していきます。
色の濃いパイソンレザーだと変化は少しわかりにくいですが、ベージュやナチュラルなどはアンティーク感が増して一層エキゾチックレザーらしい表情に。

左が4年間使用した私物。右が新品です。




上が5年間使用した私物。下が新品です。



新品に比べ、かなり色が濃くなっていることがわかります。
太陽光などの光に当たりやすいバッグやベルトはかなり色の変化が分かりやすくなっています。

逆にバッグに入れたままの状態が多い名刺入れなどは日に焼けることが少ないため、このように色の変化よりは艶感の変化が顕著に出ます。




2年間使用したものと新品とで色の変化は激しくはありませんが、明るい色に比べて艶感が分かりやすくなっています。
柔らかさの変化
パイソンは元々硬くはない素材ですが、使用年数を重ねるとさらに柔らかく変化します。



同じベルトを同じように置いても、その柔らかさの変化は一目瞭然。
さらにその人に合わせて形が変わるので、使い込むほど使いやすくなるというのも特徴です。
長く使い続けるには
手入れ用のオイルやクリームも市販されていますが、シミなどの原因になるため推奨できません。
エキゾチックレザーを扱う専門店さんは、おそらくほとんどが推奨はしていないと思います。
特にパイソンの場合は鱗の流れにそって手で撫でてあげるだけでも、革の保全になります。

長く使い続けるためには、以下の3つだけは最低限守りましょう。

・水には絶対に濡らさない。濡れた布や湿った布もNG
・たまに休ませて、365日使うことを避ける。
・汚れた場合や濡れた場合は、繊維の柔らかい布でふき取る。熱風は絶対にNG

いかがでしたか?

気難しそうに見えるパイソンですが、アンティーク感が増す頃には愛着もわいてもっと好きになれるはず。

初心者さんは、小物の名刺入れやお財布、小さめのポシェットから始めるのもおすすめですよ。