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出来上がった日本酒は絞り方の違いで様々な名称になります。
搾り袋に入れ、プレスをせず、自然の重みで流れてくる最初の液体が「あらばしり」。
自然な風味と純度の高さが持ち味です、この搾り袋を上から吊るし、ポタポタを流れ落ちる液体を集める方法が取られたものが「袋吊り(ふくろづり)」「雫酒(しずくざけ)」。
通常、雫酒方式に使用される器に1斗瓶(18リットル)が使用される為、器を名指しして「斗瓶囲い(とびんかこい)」「斗瓶取り(とびんとり)」などと言い、これら最初の液体を集めた次に取られるのが「中汲み(なかぐみ)」「中取り(なかどり)」と呼ばれるものです。
どちらにしてもこれらの名称を名乗るものは非常に手間隙がかかるのと 、限られた量しか取れないために通常の搾り方をされたものよりも高価になります。
又、品質が変化しやすい為に絞られた直後のみに販売される季節限定品となる事が多いようです。
(※出来上がった液体を目の粗い布で濾しただけのものが「にごり酒」です) |