生産者:木戸脇果樹園様からのメッセージ

飛騨りんご100%の本格シードルできました!

飛騨りんごは、飛騨の冷涼な気候を利用して作られる岐阜県の誇るブランドりんごです。木戸脇果樹園は、飛騨りんご生産地域の北限に位置し、水捌け、日当たりの良い南西向きの斜面を利用して、長年果樹栽培を行ってまいりました。綺麗な水と昼夜の寒暖差、そして電子技法(炭を利用した栽培法)によって作られたりんごは、実が締まり、糖度が高いのが特徴です。

そのりんごで作られる本格シードルが、Cidre 飛騨(シードル飛騨)です。シードルは、りんごの発泡性果実酒、スパークリングワインのこと。低アルコールやりんご由来の成分(ポリフェノールなど)が特徴のお酒でもあります。健康志向の方や、女性でも気軽に飲める、楽しんでいただけるお酒です。

飛騨には、ワイナリーおよびサイダリー(シードル醸造所)がないため、近隣の醸造所へ、りんごを持ち込み、委託醸造しております。国内でも珍しいシードル専門の醸造所で、当園の飛騨りんごの特徴を最大限に活かした作りをしていただいています。Cidre 飛騨は、2020年7月より販売している飛騨地域唯一のシードルです。


なぜ飛騨りんごでシードルを作ったのか

飛騨では、日本酒は昔から親しまれて、よく飲まれてきましたが、ワインなどの果実酒を自分たちで作って飲む文化はありません。 長野県や山梨県の産地から飛騨を見ていると、良いぶどうやりんごが採れるにも関わらず、ワインやシードルがないことを、とてももったいないと感じていました。そこで、2019年からヨーロッパぶどう品種(ヴィティス・ヴィニフェラ)の栽培をはじめるとともに、飛騨りんごでも美味しいシードルが作れるポテンシャルがあることを証明するため、まずは委託醸造という形で、飛騨りんご100%のシードルを作ることにしました。



醸造工程

プレス機により搾った、りんごジュースを完全に発酵させて、りんごワインを作った後、瓶内に糖と酵母を入れて栓をし、瓶内2次発酵により炭酸ガスを作り出します。辛口の場合は、糖を消費し切るまで発酵を進めますが、甘口の場合は、途中で熱を加え、酵母の働きを止めることで糖が残った状態を作り出します。このため、辛口はコルクで栓をしていますが、甘口は熱湯に浸す工程を経るため、王冠で栓がされています。

こうして作られるシードル は、醸造までに1ヶ月、醸造後の安定期間に3ヶ月を要して、ようやく完成となります。醸造後は、当園の蔵にて、貯蔵保管しております。現在、熟成した、収穫2019年のシードルが飲み頃を迎えています。




ラベルデザイン

シードルのラベルデザインは、飛騨に縁のある方々にご依頼しております。 フルボトル(750ml)のラベルの書は、飛騨出身・令和の書家「茂住菁邨(もずみせいそん)」先生に揮毫いただきました。 炭酸由来の軽やかさとりんご特有の酸味を表現したこの書は、1頭の馬が駆け抜けていくような爽やかな印象を与えてくれます。大切な方への贈り物として、家族や親しい友人との会食にも合わせられます。