日本酒の知恵袋

ここでは、日本酒にまつわる健康や美容の話からその効用やお酒の飲み方まで、さまざまなトピックを集め説明をしていきます。日本酒をより知っていただく上で参考にしてください。

日本酒キーワード

老化防止

コウジ酸と呼ぶ成分が、細胞の老化を防ぎお肌を活性化します。日本酒の中には細胞の老化を防ぐと考えられる成分が含まれていることが明らかになってきました。米麹(こうじ)に含まれるコウジ酸と呼ばれる成分が細胞の老化を防ぎ、活性化する作用を持つ物質として注目を集めています。

化粧品会社では髪の毛の組織を培養してコウジ酸育毛効果を検証したところ老化して発毛力が衰えた頭皮や毛根に働きかけ、育毛を助ける効果が確かめられています。

(参考:日本酒造組合中央会パンフレット)


ストレスを解消

日本酒は、筋肉のこりをほぐし、緊張で収縮した血管の働きを滑らかにします。 人は緊張したり心配事などが重なるとストレスがたまります。こんな時は気分転換。お酒を飲むことで、大脳皮質の抑制が溶けて、精神的なストレスの解消になります。

注目したいのは、日本酒には収縮した血管の流れを良くする働きがあることです。ストレスを感じた時は、日本酒を飲むことで、入浴やマッサージと同じように筋肉のこりをほぐすことができます。

なかでも毛細血管の働きを活性化することがわかっています。日本酒はお肌の健康面からも、その効用が脚光を浴びているのですね。

(参考:日本酒造組合中央会パンフレット)


ストレスを解消 その2

本来ストレスとは、動物が危険から身を守るための交感神経を中心にした体全体の生存防衛反応でした。ところが現代人は常に頭の中で危機感を持ちこのシステムが働きっぱなしになっています。

こうしたストレス過剰の状態だと、血管の内側の内皮細胞にコレステロールが溜まるようになって動脈硬化が起こり、そこで血が固まって血栓症を起こします。これが心臓に起これば心筋梗塞、脳に発生すれば脳梗塞となるわけです。

これに対して、お酒には血管を拡張して血液の通りを円滑にする働きがあり、血栓症を予防してくれるという大きな効能が認められています。

糖尿病のひきがねともなるやっかいなストレス。現代の医学では、万病の元ともいえるこのストレスを、いかに解消し慢性化を防ぐかが大きな課題とされていますが、お酒は明らかにストレスに関連した疾患の数を減らしてくれるのです。適量の飲酒がもたらす大きな効果、ストレス解消にはお酒が良いという由縁です。

高田明和氏:医学博士 浜松医科大学教授日本生理学会・血液学会・臨床血液学会評議員(参考:日本酒造組合中央会パンフレット)

冷え性の防止

アルコールは、全身の毛細血管を広げ、血行をよくします、特に日本酒は他のアルコール飲料を飲んだ時よりも、体温が2度ほど高い状態が続きます

体温が高いということは、皮膚の表面の血液循環が良くなるということです。血液循環が良くなることで、血液中の栄養素を体の隅々まで行き渡らせ、お肌も自然と輝きが出てくることとなります。つまり、日本酒を楽しく飲むうちに、皮膚全体に栄養分を届け、お肌をより艶やかにします。

日本酒はどんな温度でも同じ効果が得られるので、冷え性の予防など、女性の美容と健康に最適のお酒といえますね。

(参考:日本酒造組合中央会パンフレット)


お酒の飲み方

適量の飲酒には、日常生活でのストレス解消、食欲の増進、人間関係の円滑化、動脈硬化の予防といった、大きな効用が四つもあります。

最初の三つはなかなかデータとしては出しにくいんですが、動脈硬化の予防については、善玉コレステロールを増加させることによって、直接死につながる恐れのある狭心症や心筋梗塞の予防にその効果が確認されています。ただし、これはあくまでも適量飲酒の範囲内が条件です。

適量飲酒がどのくらいなのかは、日本人の場合、約半数の人が飲酒による顔面紅潮(アセトアルデヒドの代謝欠損者)をきたす、いわゆる下戸(このうちまったくの下戸は約五分の一で、残りは飲酒により酒量が増加します)がいますので飲める人の場合にのみ、飲酒による害と益を考慮すると、日本酒換算で一日ニ〜三合まででしょう。また週一日は休肝日を作ることも、アルコール依存症をチェックするために重要です。

(参考:日本酒造組合中央会パンフレット)