日本酒の保存

ここでは、日本酒の保存に関して説明を行っています。基本的に日本酒は、繊細な商品で、食品(生もの)と同じように考えていただいてもいいかと思います。保存の仕方によって日本酒の劣化を防ぐことが出来ますので、保管時の参考としてください。

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生酒の保存の仕方

 生酒は、一般的にしぼったあと一切加熱処理をしていないお酒を指します。熱処理していないことで冷蔵庫の中でも、栓を開けていない状態であっても通常のお酒よりも変化していきます。この変化は生熟成といわれるもので、お酒がどんどんまるくなりふくらみを増していきます。

しかし、それは同時に劣化していくということでもあります。とくに開栓した状態で長く置いておくと、空気との接触が増えてしまい「酸化」が進み、お酒の味に丸みを帯びるどころか本来あるべき味が求められなくなってしまうことさえあります。

 開けたらすぐに飲み切るのが一番ですが、一升瓶(1,800ml)を飲み干すことは、普通はできません。そこで少しでも味の変化を少なくするためにご家庭でもできる簡単な保存方法として、冷凍庫を使用することをお薦めいたします。

ですが、冷凍庫に一升瓶を入れることはまずできませんので、500mlのペットボトル(もともとミネラルウォーターのはいっていたものがおすすめです)を良く洗った後に、移して保存してみてください。このとき、ペットボトルいっぱいにお酒を入れないように気をつけてください。

お酒が凍りますと破裂してしまいます。あとは、飲む前に出して完全に解凍して、静かに振ってからお召し上がりください。また冷凍庫が無理の場合でも、冷蔵庫に入れておくことで、劣化のスピードを遅めます。