クロノグラフで有名なバルジュー7750ってなに? | ||
バルジュー社とは? | 1901年レイモンド兄弟によって設立されたクロノグラフを得意とするエボーシュメーカー。 とくに2つ目のCal23や12時間積算時間を搭載するCal72、トリプルカレンダー・クロノCal72c 月齢表示のCal88など名作が多いです。 当初は「レイモンド社」という社名だったため、ムーブメントの刻印は「R」を使用しています。 1944年にエボーシュ連合社の傘下となり1985年エボーシュSAがETA社と名前も変わるSMHグループ(スウォッチグループ)にいたる。 |
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バルジュー7750までの歴史 | 1940年代の初期には2カウンター【キャリパー22】を製造、その後名作といわれる【キャリパー23】 を開発したバルジュー社はクロノグラフムーブメントの基礎を築いたのは言うまでもない。 40年台後半にはバリジューの黄金期を築いた【キャリパー72】を開発 現在でも多い3カウンター仕様で現在でもこの3カウンター方式が主流を占めるようになります。 有名な話ではロレックスやパテックフィリップもこの当時はバルジュー社のムーブメントを採用していたほど性能が良かったのです。 1969年同じエボーシュSAのヴィーナス社の【キャリパー188】を継承してバルジュー7730という名称で生産が開始されました。 カム方式に変更されたバルジュー7733は多くの派生モデルも出るほどです。 1971年には、ホイヤー・ハミルトン・ビューレン・ブライトリング連合の依頼で、デユボア・デプラツ社が開発した、自動巻きクロノグラフのCal.11のクロノモジュールの特許を購入し、これを手巻きに改造し、バルジュー7740と言う名称で製造開始した。3カウンター、日付け表示機能を標準搭載し、ハイビート化28800振動にも成功現在の7750系の礎を築きました。 1973年にバルジュー7750は開発現在でも継続で生産されている有名ムーブメントです。 |
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バルジュー7750 | 【キャリパー7750】 キャリーパー7750は輪列機構とクロノグラフ機構機構の上に自動巻き機構が付加されており取り外しなどは容易に行えるように開発されている。 日付け表示や曜日表示を省略するブランドも多く対応が非常に柔軟であるこのことから多くのメーカーに採用されていることが納得できるでしょう。 1段引きで手巻きの巻上げ対応、2段引きで日付けと曜日の調整、3段引きで秒針がとまる(ハック) |
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バルジュー7751 | 【キャリパー7751】 トリプルカレンダー搭載・ポインターデイト・ムーンフェイズ搭載モデルと非搭載モデルがあります。 曜日と月表示は12時位置の小窓に表示。リューズ操作は2段引きが日付け月表示の調整に。曜日調整は11時位置のボタンで行う。 |
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バルジュ-7753 |
【キャリパー7753】 横目インダイヤル+デイト表示 横3カウンター方式。リューズは2段までしかなく日付けは11時方向のプッシュボタンでの操作となる。 |
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バルジュー7754 |
【キャリパー7754】 7750キャリパー同様 縦目インダイヤル3カウンター方式。 曜日に設定ははなく日付けのみ。GMT機能が搭載が搭載されています。 |
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バルジュー7760 |
【キャリパー7760】 7750とまったく同じであるが、手巻きのみの仕様となっています。 |
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バルジュー7765 |
【キャリパー7765】 7760と同様手巻きですが、2カウンターになっています。 |
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職人さんのご意見 | バルジュー7750は縦3カウンター仕様の定番クロノグラフムーブメントです。 その大きな特徴は整備のしやすさと汎用性の高さから現在でも多くのメーカーが支持しているムーブメントのひとつですね。 整備のしやすさは従来のコラムホイールに変わって、カム方式を採用していることが大きく関与しています。 汎用性の高さは日付け・曜日表示を標準化しており自動巻き方式を採用しています。カレンダー機構と巻き上げ機構は地板にモジュール方式で付加されているのでモジュール交換するだけで7751や7753などになる点です。ブランドによってはモジュールを開発して独自機構をだしているところもありますね。 クロノメーター検定をパスしているメーカーもございますので、いかにBaseムーブメントの組成がいいかが伺えます。 |