コラーゲン含有量が多い身近な食べ物

コラーゲンを多く含むひとつの目安は、冷めたときにゼラチン状の煮こごりができるもの。あのプルプルした見た目は、コラーゲンそのものです。主に肉や内臓などの動物性タンパク質に多く含まれ、鶏の手羽先や軟骨、牛すじ、モツやレバー、フカヒレなどにも含まれています。
コラーゲン100g中に多く含んでいる食品としてよく知られているのは、

フカヒレ手羽先(1,550mg)、鶏軟骨(4,000mg)、牛すじ(4,980mg)、豚白モツ(3,080mg)フカヒレ(9,920mg)など(100g中のコラーゲン量)。なかでも高級食材のフカヒレは100g中9,920mgとトップクラス。といっても、毎日フカヒレを食べるわけにはいきませんよね。

魚類では皮や骨にコラーゲンが多く含まれ、身近なところでは、サケ(皮ありで2,410mg)、真アジの開き(皮なしで1,010mg)、マイワシ(1,060mg)、ブリ(皮ありで1,620mg)、ウナギの蒲焼き(5,530mg)、サンマの開き(皮ありで2,230mg)など。エビ(1,150mg)、イカ(1,380mg)などにも多く含まれています。

鶏肉は平均してどの部位でもコラーゲンの量が多く、そのうえ低カロリー。ダイエットをしている方にもオススメの食品です。また、魚は皮と身の間にコラーゲンが多く含まれていますので、できれば皮も残さずに食べたいものです

コラーゲンの効果的な摂取方法

 

 

1日に必要なコラーゲン5,000mg~10,000mgに対して、日本人の平均摂取量は1,900mgと、明らかなコラーゲン不足です。食事で難しい場合は、サプリメントやドリンクなどを活用しましょう。

コラーゲンと一緒に吸収したい栄養素

 コラーゲンと一緒にとりたい成分を、ここでは3つご紹介します。

  1. 1つ目に、コラーゲンと一緒に取りたいものといったら「ビタミンC」が有名です。コラーゲンを安定させるために重要なビタミンです。
  2. 2つ目は、「トリプトファン」という必須アミノ酸です。私たちの体の皮膚や骨、もちろんコラーゲンもアミノ酸から作られています。そのアミノ酸のなかには、人間が体内で十分な量を合成できないものもあり、それらを必須アミノ酸とよんでいます。
    コラーゲンは必須アミノ酸のうち、「トリプトファン」が含まれていないのです。コラーゲンを作り出すためには、トリプトファンという材料も一緒に摂取すると効率がよいのです。トリプトファンは動物性タンパク質や穀類(こはん、パン、麺)、乳製品などに含まれます。
  3.  3つ目は、「エラスチン」です。エラスチンは弾力線維ともよばれます。その名前の通り、コラーゲンの線維をひきしめる役割を持っています。肌をひきしめるために、エラスチンとコラーゲンをとって弾力のある肌を目指しましょう。

    避けたい食事

せっかくコラーゲンで肌に弾力をあたえても、逆の作用のある成分をとってしまったら意味がありません。

まず気をつけたいのは高脂肪分です。脂肪分が高すぎると、抗酸化物質を多く消費してしまい、老化の原因になります。また、皮膚に脂肪がついてしまい、その重みでしわやたるみができてしまいます。

また、甘いものはコラーゲンの糖化につながります。糖化したコラーゲンは固くなり、弾力性が失われてしまうのです。また、コラーゲンを作り出す線維芽細胞まで弱めてしまいます。甘い物を食べる時は、糖とコラーゲンの結合を抑える作用のある食物繊維と一緒に摂るとよいでしょう。

細胞の老化とコラーゲン

シワ、たるみなどの予防にコラーゲン製品が流星の如く発売されては消えていく。人体は小宇宙、複雑な分子結合を経ずして1000個以上のアミノ酸からなるコラーゲンは生成されない。

細胞タンパク質、コラーゲンの分解、吸収、老化の本質を知り、正しい美肌づくりに役立てよう。

外からコラーゲンをとるより、コラーゲンを作れる体をキープすこことが美肌作りの大原則--DNA健康であること

DNAの機能低下は、タンパク質の合成能力のスピードをも失わせる。したがって、皮膚や髪の毛、あるいは内臓の細胞が変質したり失われたまま回復しなくなる。それは、老化現象、および、慢性成人病をひきおこす原因になる。「老化は食べ物が原因だった ノーベル医学生理学賞からの大発見」

体内のタンパク質は7万種類!

私たちの体は60~70%が水分、残りの約20%がタンパク質、その残りが脂肪や他の成分で、タンパク質は皮膚、血液、筋肉、臓器、骨などをつくる。体内にあるタンパク質は、実に7万種類と推測される。タンパク質は20種類のアミノ酸が枝分かれすることなく一列につながって結合している。我々は、肉や魚などの食品に含まれるタンパク質をアミノ酸に分解し、一度アミノ酸の状態で体内に蓄え、必要に応じて再びアミノ酸をつなぎ合わせてタンパク質を作る。

1個の細胞が80個のタンパク質を分解・生成

私たちの体約60兆個の細胞でできており、それぞれの細胞は約80個のタンパク質を持っています。1個の細胞が生きていくために必要な80個のタンパク質は常に分解と生成を繰り返して、新陳代謝を行っています。そのスピートはもっともアクティブな細胞で1秒間に数万個と言われるように、60兆の細胞の中では毎秒恐るべき勢いでタンパク質が作り続けられているのです。(細胞のDNAと深く関係しております)

体のタンパク質の3分の1がコラーゲン

体内のタンパク質の約3分の1がコラーゲン。美容上でもコラーゲンは重要な役割を担っている。皮膚の細胞をつなぎ合わせて、弾力やハリを保っているのがコラーゲンだ。細胞はコラーゲンを主成分とする結合組織がなければ、その場所に留まることができない。皮膚を生み出す細胞を皮下に留めてくれるのもコラーゲンのおかげだ。食品であるフカヒレはコラーゲンになるアミノ酸が豊富に含まれ、なりより吸収面上では優れているのだ。

コラーゲンの品質管理が老化予防のカギ?

毎日ものすごい勢いで複雑な工程を経て生み出されるタンパク質ですから、生産工場である細胞は加齢と共に疲弊するはず。タンパク質を製造する工場の老朽化によって不良品の量が増え、さらに授業員の高齢化で、不良品のチェックする品質管理部門の監視システムが衰え、どうじに良品が不足した部分を、不良品で補ってしまうために、もともと多くのタンパク質が協調して働いている細胞の中で、その社会の秩序そのものが乱れ始めた状態が老化なのではないかと京都産業大学教授永田和宏先生