骨粗鬆症は、男性の間でも最近は増えています。男性の骨粗鬆症は、重症化して死亡原因となるケースも多いので、深刻な問題と考えられています。そこで今回は、男性の骨粗鬆症の対策としてDNA核酸&&コラーゲンサプリをご紹介します。
男性の骨粗鬆症対策として、DNA核酸&コラーゲンサプリがあります。
コラーゲンというと、美容効果が最初に思い浮かぶかもしれませんが、コラーゲンには、関節の動きをスムーズにして、炎症を抑える効果があります。男性に多い腰痛や節々の痛みにも良い成分です。男性のなかには、若いころ激しいスポーツをしていて関節や骨を痛めたり、体を使う肉体労働をしていた方も多いはずです。その時に十分な栄養を補い、骨や関節が回復していればいいのですが、もし不十分な状態でそのまま生活していると、その経年の影響が年を取ってから出てくることがあります。このような症状に良いのが、コラーゲンです。コラーゲンは、関節のクッションの働きがあり、関節の動きを滑らかにしてくれます。男性に多い腰痛やひざの痛みにも有効です。
骨は、カルシウムなどのミネラルとコラーゲンで構成されています。この2つは、それぞれに別の働きがあります。
コラーゲンは、骨の量と質に大切な成分で、コラーゲンが少なくなると、骨が弱くなります。コラーゲンは、骨に必要なミネラルを吸収する働きがあるのですが、年齢を重ね、コラーゲンの吸収力がなくなるとミネラルの量も減少していきます。このように骨に必要なカルシウムを蓄えておくには、質の良いコラーゲンが必要です。コラーゲンは、骨密度と骨の質の両方に関与しています。骨の量は十分でも、骨の質が劣化すると、骨折しやすくなっていきます。年齢とともに関節や骨の周り筋肉も弱くなり、少しの運動や衝撃で炎症が起こったり、痛みが出やすくなります。骨の質が高いと、骨折も起こりにくく、骨折しても治癒が早いです。
コラーゲンが多い食品としては、スッポン、豚足、鶏皮、手羽先、ふかひれ、エビなどがあります。一見すると、普段、高齢の方があまり取っているものではなく、意識的にとらないといけない食品が多いようです。1日60g必要とされているので、毎日摂るのが困難な場合は、サプリメントで補うことができます。
そこでおすすめなのがコラーゲンサプリです。コラーゲンサプリなら簡単に摂取でき、高い効果が期待できます。
コラーゲンサプリで骨や関節の質を高めるのは、内分泌系の組織を向上するのにも有効です。骨は、体を支える骨組みとしての役割だけでなく、体全体の機能を保つ内分泌系の物質を促進する働きもあります。内分泌系組織の働きが弱まると、体全体の免疫力が下がり、他の疾患にもなりやすくなります。コラーゲンは、破骨細胞を減らし、骨形成をする骨芽細胞を増やす働きもあるので、骨密度を高くするのにも有効です。
特に男性の方は、高齢になってから急激に骨が弱くなるので、早めに対策をしておくことをおすすめします。30代、40代のころから、コラーゲンを十分に摂取しておけば、高齢期に入ってから、急に骨が弱くなることもありません。残念ながら、骨粗鬆症になってからコラーゲンをとり始めても、あまり効果的ではありません。そこで、未然にしっかりとコラーゲンをとり、高齢期になる前に予防しておくことが大切です。
皮膚の老化を考えるとき加齢と共に進行するコラーゲンの変質は重大な問題である。しかしこのコラーゲンの変質もコラーゲンを満たしている水和したヒアルロン酸の減少によっておこるのであり、ヒアルロン酸の減少がコラーゲン変質の一次的な原因になっているのである。従ってコラーゲンを若々しく維持するためにはヒアルロン酸を補給しなければならない。コラーゲンをいくら与えてもヒ アルロン酸を補わなくては意味がない。ヒアルロン酸を補給することは皮膚の土台とも言える真皮から表皮に至るまでの全ての領域において大切なことである。
豆類、根菜、大豆などアミノ酸が豊富な食べ物にヒアルロン酸は多く含まれています。ヒアルロン酸を多く含んだ食材を、毎日の食事に加えるだけでもコラーゲンの生成を促進します。またヒアルロン酸はサプリメントでも摂取ができます。
ビタミンCはビタミンの中でも、一番よく知られているビタミンと言えます。
しかし人間の体内ではビタミンCは生成されません。ですから、食事によって十分なビタミンCの摂取が必要です。インド版ダーマトロジー・オンライン・ジャーナルによると、ビタミンCはコラーゲンの生成を促す、だけでなく肌を保護する機能を持ち肌にとても重要な働きをするそうです。そして、様々な食品に豊富に含まれているので、食事の中にも取り入れやすいといえます。柑橘系のフルーツや葉物野菜、パパイヤ、いちご、ブロッコリーなどにビタミンCが豊富に含まれています。
私たちの体の機能や器官を守るたんぱく質であるコラーゲンは、若々しい健康な体を維持する為のキーポイントとなる物質であります。肌の美しさだけでなく、関節や腱などにも大きな影響をもたらします。年と共に低下していくコラーゲンを、増加するにはどうしたら良いのでしょうか?コラーゲンを増加させるには、サプリメントの摂取や、食品から摂取する事も可能です。今回は、ヒアルロン酸とビタミンCについてご紹介しました。
(学)福岡歯科大学再生医学研究センター・福島 忠男
骨の再生が難しい高齢者や骨粗鬆症に有効な骨修復材をサケ白子由来DNA とプ
ロタミン、および骨形成促進材から作ることである。すなわち、各患者に適したオ
ーダーメイド型骨修復材の開発を目指す。
① 素材の高純度化の確立
サケ白子から素材となるDNA およびプロタミンを取出し、生体材料に適した
純度まで精製できる技術を確立する。
(株式会社マルハニチロホールディングス中央研究所)
② 実験用材料の組成の確立と基礎的性質の検証
細胞やマウスなどの小動物を用いて実験材料の基礎的性質の検証を行う。そ
して、実験用材料の素材を選定し、組成を決定する。
(福岡歯科大学口腔歯学部、鶴見大学歯学部)
③ 遺伝子診断法の確立
各患者の口腔内組織の細胞よりiPS 化を経て作製した骨芽細胞からテーラー
メイド型骨修復材を作製するのに必要な遺伝子情報を得る。
(福岡歯科大学口腔歯学部、岩手医科大学歯学部)
④ 治験用材料の確立
各患者の遺伝子情報を参考にしてテーラーメイド型骨修復材を作製する。そ
して、老化および有病ラットなどの小動物とイヌなどの大型動物を用いて最終
評価を行う。(福岡歯科大学口腔歯学部、鶴見大学歯学部、岩手医科大学歯学部)
サケ由来DNA とプロタミンから合成したDNA/プロタミン複合体ペーストに、患
者の遺伝子診断情報に基づいて選んだ骨形成促進材を配合して、各患者に適したオ
ーダーメイド型骨修復材の開発法を確立する。
オーダーメイド型骨修復材であるので、高齢者や骨粗鬆症でもスムーズな骨修復
が期待できる。骨修復されれば咀嚼力改善の歯科治療が可能となり、その結果認知
症予防などの他の疾病の予防効果が期待できる。
東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻の大庭伸介特任准教授らの共同研究グループは、骨形成に必須の転写制御因Sp7/osterixによる遺伝子発現制御の様子を骨芽細胞のゲノム全域にわたって調べ、Sp7/osterixの作動様式とその進化学的な意義を明らかにしました。これらの知見は、ゲノム変異がもたらす骨格系の変性疾患・先天疾患の理解、それらの治療や骨格再生におけるゲノム創薬へ貢献することが期待されます。
わたしたちの骨は骨芽細胞という細胞によって作られています。骨が作られるためには、Sp7/osterixという遺伝子発現のスイッチとして働く蛋白質が正常に機能して、骨芽細胞の形成に関わる遺伝子を正しく発現させることが必要です。これまでの研究によって、Sp7/osterixが遺伝子発現を制御する機構は、一部のゲノム領域において明らかとなっていましたが、ゲノム全領域での振る舞いは不明なままでした。
共同研究グループは、Sp7/osterixが遺伝子発現を制御する新しい機構を突き止めました。これまではSp7/osterixが直接特定のゲノム領域(GCボックス)に結合することによって、遺伝子発現を制御していること考えられていました。しかし、Sp7/osterixが別の蛋白質(Dlxホメオボックス転写因子)と結合して間接的にゲノム領域に結合して遺伝子発現を調整していることが明らかになりました。さらに、異なる生物のゲノムの解析によって、Sp7/osterix蛋白質と今回新たに発見した機構は脊椎動物に特徴的であることが分かり、骨芽細胞が現れたことに伴って獲得された機構であることが示唆されました。
「本研究は、遺伝情報から骨の設計図を作る・それをもとに病気を治す、という研究目標のマイルストーンになる成果です」と北條宏徳研究員と大庭特任准教授は話します。本成果は、2016年5月9日に米国科学雑誌「Developmental Cell」で発表されました。
本成果は、南カリフォルニア大学の北條宏徳研究員およびアンドリュー・マクマホン教授との共同研究により得られたものです。
Hironori Hojo, Shinsuke Ohba, Xinjun He, Lick Pui Lai, Andrew P. McMahon, "Sp7/Osterix is restricted to bone-forming vertebrates where it acts as a Dlx co-factor in osteoblast specification", Developmental Cell Online Edition: 2016/05/10 (Japan time), doi:10.1016/j.devcel.2016.04.002.