秋~冬、そして春先まで、大人の着こなしに必需品となる「ニット」。
最近では低価格で気の利いたニットもありますが、定番中の定番だけに、長く着るには“良いモノ”をゲットしたいところ・・・。
今回は、長年培われた伝統技法でつくられる「海外インポート」と、細部にまでコアなものづくりに魅了される「日本」のニットをご紹介させて頂きます!!
まず始めにご紹介するのが、「GUERNSEY WOOLLENS」のガンジーセーター。
イギリスとフランスの間に浮かぶチャンネル諸島、そのガーンジー島で長く編まれてきたのがこちらのニット。17世紀に海で働く男の作業着として生まれ、フィッシャーマンニットの元祖とも呼ばれております。
ぎゅっと密に編み上げて防寒性を高めた編み地に、前後対称のプレーンなデザインが特徴。
これは暗い洋上で前後迷うことなく、素早やく着用できるようにしているため。肩や腕を動かしやすいパターンなど、作業着らしい工夫も。
そんな、長年愛されてきた伝統的なニットも、ざっくり着ることで今っぽく。
また、イギリス産の上質なウールを使用しており、重厚感のあるしっかりとした生地ながら、滑らかな肌触りが印象的。リブや編地のアクセントも◎。
続いて、こちらも古き良きニットメーカー「KERRY WOOLLEN MILLS」。
300年以上続くアイルランド発祥のブランドで、化学肥料を使っていない有機牧場で飼育された羊から採れるピュアウールをしているのが特徴。
淡い色と自然な風合いが、何とも言えません。
正直、初めはちょっと羊のニオイがします。
それも、本物の証!!(着用していくと自然にとれます)
そして、こちらのニットは、編み目が表にくるパールステッチを採用。
シルエットはややゆったりな感じ。
主張しすぎない控えめなデザインながら、こなれたニュアンスを与えてくれます。
日本のブランドも負けてはおりません。
こちらのニットは「Yonetomi NEW BASIC」。
1952年にニットメーカーとして山形県で創業した米富繊維が手掛けるブランド。
米富繊維は、有名ファッションブランドのOEM 生産を請け負い、アパレルメーカーやセレクトショップ、百貨店などに商品を提供。65年を超える歴史、技術力は、国内外多くのブランドから厚い信頼を得ております。
見た目はシンプルな片畦編みのクルーネックセーターですが、質が段違い!!
シルクのような光沢と、カシミヤのようなしっとりとした質感が特徴のイタリア産ウールを採用。
通常はハイゲージのニットに使用する細番手の糸を、何本も引き揃えて度詰めに編むことで、ワンランク上の上質なニットに。
私も入荷された際に、思わず手に取って触ってしまうほど、品の良さがにじみ出ております(^^
長くオン・オフで使える、至極のベーシックニットです。
最後に、ご紹介するのが「SOGLIA」。
糸に拘って作っているニットウエアに特化した日本ブランドです。
こちらは、当店でも長年人気を博している定番ニット。
使われる素材は、『LANDNOAH』。イギリス・ウェールズ地方に棲息し丘陵で育ったラドナー種。
そこにソフトな豪州羊毛をブレンドすることで、ふっくら柔らか。そして、空気を含むエアーヤーン精紡で、とても暖かい。
クラシカルなエルボーパッチのデザインもさることながら、ポイントは脇のライン。
この部分だけ編み地を変えております。
スウェットで言うなら、Championのリバースウィーブみたいな感じ。
サイドのリブが伸縮性を向上させ、ストレスフリーな着心地を実現してくれています。
まさしく、デザインと着心地を両立させた大人のニットと言っても過言ではありません。
海外と日本、それぞれご紹介させていただきましたが、どれも拘りを感じる逸品。
長く使える本物志向のニットを、是非ご堪能くださいませ。