ダイヤモンドの観察

インドで研磨され直輸入された ダイヤモンドのルースの中から
自分の目を使って、手を使って 一石一石ルーペで見ていきます。


同じグレードのルースでも、 インクルージョンやカットの仕方、
ガードルの作られ方など本当にさまざまなんです!
天然ものだから、当然なんですがね。

一石一石に固体差があるので、 ファイヤーの出方、輝き方ももちろん違います。
同じ商品に使うダイヤモンドだから 可能な限り「同じ」にちかい石を選ぶんです!

違うなーと感じたダイヤモンドは外します。





こうやって使用する石を選んで 職人さんに商品として魂を入れて頂くようお願いしています(^^)

商品一つ一つのお届けを通じて、私たちの想いが伝われば嬉しいです。




今度はダイヤモンドの内部を見ていきましょう!

お客様より頂いております特別オーダージュエリー制作に伴い 0.3ctと0.5ctのダイヤモンドが入りました。



私はダイヤモンド鑑定士と宝石鑑別士(GG)の資格を持っていますので、 石を購入する際、また入荷の際に必ず検品をします。

もちろん信頼のおける取引先からの購入ですから 「嘘」はないのですが、
石を見ている時間がとっても好きなんですよね。



天然の石なので、全く同じものは存在しないし それぞれに固体差があったり、 石ができた成長の跡が見られたりするんです。



辛い実習をしていた頃が懐かしく
資格取得のための実習はきつかったですが
楽しいメンバーとの交流を思い出したり…

気づけばずーっと石を見ているということもよくあります。



実際にダイヤモンドの拡大写真を
撮影したので一緒に見てみましょう♪



ダイヤモンド鑑定の基本は 「フェースアップでダイヤモンドを観察した際に 第一印象がクラリティグレードに強く影響する」ということ。

フェースアップ=クラウン側からみた状態 (テーブルを上にした状態)

※反対語※ フェースダウン=パビリオン側からみた状態  (キューレットから見た状態)

クラリティグレーディングは、
ジェモロジストとジュエリープロフェッショナルが 「クラリティ特徴」と呼ぶものの位置を特定することから始まります。


フェースアップで10倍拡大で観察したときに クラリティ特徴が見える大きさ、位置で クラリティグレードがほぼ確定されます


上の写真のように、フェースアップで大きなインクルージョンが 見られない石は、評価として高くなります。

もちろん、フェースダウン(パビリオン側)からもチェックをしますが、 基本はフェースアップで決定されています。



このダイヤモンドはガードルが結構厚めですね。



ガードルが薄すぎたり、
薄い所と厚い所に差がありすぎたりしていない 安定した厚さが見られます!!



フェザー(Ftr)

宝石の割れを示します。

白い羽のように見えることが多いためフェザー(羽)と言われます。

表面から石の内部へ入り込んだインクルージョン


フェザーはダイヤモンドが真っ二つに割れてしまう恐れがあります。

だから大きなフェザーが見られるものは ダイヤモンドの品質として低くなるんですね。


チップ(Ch)

石表面にある浅い開口部で、 ガードルのエッヂ、ファセット稜線、キューレットにみられ、

これはダイヤモンドに本来ある特徴ではなく、 研磨後に発生した特徴です。






上の2枚の写真はフェースアップで 多数のインクルージョンが見えるのですが

実際は一つのインクルージョンの反射像である場合が多いんです。


これは、58面体カットされたダイヤモンドは 内部を反射して映す力があるからなんです。

そのことからダイヤモンドを鏡の結晶という言われることもあります。



<追記>

ダイヤモンドは必ず裸石の状態で鑑定します。

なぜかというと 枠に収められた部分の状態が見えないからです。


ダイヤモンドをカットする職人ももちろん 歩留りを考えて仕事をしますが

ジュエリー制作の職人さんもプロとして 「見た目」の美しさを重視します。


その為、ダイヤモンドをフェースアップで見た際に、 最も美しく見える状態で石留めを行うからです。


例えば、ガードル付近にみられる チップやフェザーは小さなものであれば
爪で留めてしまうことでフェースアップの状態で見えにくくなります。


例えば下の写真のように、チップの見える部分



このチップの部分をベゼルセッティングや爪留めとすることで
製品として完成した時に フローレスに近いダイヤモンドに見えるからです。



また、石留めされたダイヤモンドの カラーグレーディングをすることが難しい理由の一つとして

石留めすることで石が部分的にカバーされ、 色の見え方に影響を与えるからなんです。


例えば、同じカラーのダイアモンドでも

イエローゴールドに石留めされるとダイヤモンドの黄色味が控え目に見えます。

一方ホワイトゴールドだと黄色味が顕著に見えます。

逆に、無色の石の見た目を引き立てる効果もあります。



ダイヤモンドジュエリーをご検討の際には、
自分のお肌に馴染みやすい地金カラーや好みはもちろん、 使用するダイヤモンドのグレードやカラーも ご一緒に検討してされると良いと良いですネ。



例えば、D~F、GやHカラーといったほぼ無色のダイヤモンドであれば

イエローゴールドの枠に留めることでよりクリアに輝きを放つと思いますし

ホワイトゴールドの枠にはめてもほぼ無色であることが際立つと思いますよ。



IやJというカラーグレードのついた石であれば
イエローゴールドの地金で留めることがオススメです。



販売しているダイヤモンドジュエリーは
取り扱いダイヤモンド以外に グレードUPや予算に応じてグレードdownも可能です。


店長梅崎までお問い合わせくださいね!!



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