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カシミヤとは

寒暑の激しい山岳地帯に生育するカシミヤ山羊の柔毛(うぶげ)を原料とし、上品な光沢感、独特のヌメリ感があり、「繊維の宝石」と言われています。
一頭のカシミヤからとれるうぶ毛は150g~200gです。繊維が細く、直径14.5~16.5ミクロンで大変軽いです。白く、細く、長い毛が良いとされています。

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アラシャンカシミヤ
alashan cashmere

中国内モンゴル自治区の最西部・秘境の地、冬は-40度にもなる過酷な地、阿拉善(アラシャン地区)で産出され中国で一番細く、風合いの良いカシミヤです。
その品質と希少価値ゆえに毎年最高価格で取引がされています。アラシャンカシミアは「カシミヤの中のカシミヤ」と呼ばれています。

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カシミヤ原料ランクのいろいろ

カシミヤの原料となるカシミアの国別は
1.中国、2.モンゴル、3.イランとなっています。
1位の中国の内モンゴル産も10ランクほどに分かれますが、最高級はアラシャンカシミヤと言われています。「カシミヤの中のカシミヤ」です。
ほかにもアルバスカシミヤなども高級品といわれています。

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カシミヤのうぶ毛の色

カシミヤ山羊には白い毛の「ホワイトカシミヤ」、
ベージュ・グレー系の「グレーカシミヤ」黒に近い「ブラックカシミヤ」があります。思い通りの色に染めたいときには、高価ですがやはりホワイトカシミヤ。グレーの製品なら、グレーカシミヤを使う方法もありますが、微妙な色にこだわるとなるとやはりホワイトカシミヤを染めるということが最近は多いようです。発色に優れているのはやはりホワイトカシミヤということになります。弊社もやはり後者のホワイトカシミヤを染め上げる方法を選択しております。

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原料を生かすも殺すも染色

カシミヤ山羊の春の生え替わりの時季にわた毛を櫛で梳き集めカシミヤの艶やヌメリ感を損なわないように染め職人が低温でじっくり染めることが、大切です。この際、こだわった時期に採ったうぶ毛のキューティクルを壊さないということが製品の風合いを左右します。カシミヤ表面のキューティクルが常に呼吸をすることで快適な温度をキープ、極寒の寒さのなかでも暖かさが持続しカシミヤ独特のヌメリ感を残すことができます。せっかくの希少なカシミヤもこの染色の工程でその素材を最大限に生かせるか、大変重要な工程となり、熟練の染職人も毎回気が抜けないと言います。

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先染め

梳きとったうぶ毛から砂やごみや硬い毛を手作業で取り除き細いうぶ毛だけを残したものが原毛。一頭からとれる原毛はたったの150gほど。その原毛を綿の段階で染めて生地を「織る」前に染めるのが「先染め」です。先染めのメリットは、色落ちがしにくいということと、深みのあるカラーが出せるということです。ロットがどうしても多くなるので「先染め」はあまり見かけませんが、やはりお色は綺麗で、色落ちもしずらいので、安心して身に着けることができます。一年中使えるストールを目指すために、敢えて先染めにこだわりました。

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カシミヤのお手入れ

汚れやほこりをそのままにしておかない事です。
特にカシミヤは撥水性が弱いため水分のついた部分はシミになることがありますので早めにふき取り、ブラッシングをしてください。毎日連続して使用するよりも一日おきにするなどローテーションを組むことをお勧めします。カシミヤにお休みの日をあげてください。どれだけ注意して扱っても毛玉はできてしまうものです。毛玉が出来たときは、取り払うか、毛玉だけを切り取ってください。ブラシはなるべく柔らかな天然繊維のブラシをお勧めします。表面の汚れを取るように丁寧にそっとブラッシングしてください。

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カシミヤということの証明

カシミヤ製品が出来上がるためには、たくさんの人や会社を通すことになるのですが、どこで不測の事態が起こるかわかりませんので、どの段階でもチェックが入ります。高価なカシミヤ100%の商品をお届けするために念には念を入れて扱います。最後のチェックとして、製品が出来上がり、財団法人ケケン試験認証センターに検査を依頼し、カシミア100%の検査結果が出ております。この検査には費用がかなり掛かるのですが、カシミヤを扱ううえで必須検査であると弊社は考えています。
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カシミヤ製品

カシミヤ山羊の放牧から製品ができるまで、放牧から製品になるまで、本当に気が遠くなるほどの工程を踏み製品が出来上がっております。フリンジですら、工員が一つ一つ、ほぐしています。そういった工程を製品の特長とともに、説明しお伝えして、選んでいただいた商品をお届けし、そこからまた永い間、カシミヤを愉しんでいただきたいと願っております。
物が豊富な時代ではありますが、自分の気に入ったものを見つけ、「あれこれ要らない、自分にいいものだけを一つだけ」がお届けできたらと考えております。