西陣爪掻本綴織の帯に貼付される爪掻本綴の証紙の色は濃い紫です。帯に貼付する西陣織工業組合発行の証紙(メガネ型証紙)には生産者がわかるように生産者固有の番号が印字されています。
伝統的工芸品産業の振興に関する法律により指定されている西陣織は12種類あり、それぞれ工程や技法は異なり、1.綴 2.経錦 3.緯錦 4.緞子 5.朱珍 6.紹巴 7.風通 8.綟り織 9.本しぼ織 10.ビロード 11.絣織 12.紬 の12種類に分類されます。西陣爪掻本綴織は西陣織のひとつ「綴」に分類されます。 西陣織は昭和51年2月26日に伝統工芸品に指定されています。
西陣織 綴の一種、西陣爪掻本綴織は西陣織工業組合の登録商標であり、西陣織で最も歴史のある手法のひとつである伝統的な爪掻の技法を用いていること、さらに産地・生産者・素材・品質なども含めて品質検査に合格した帯だけが“経済産業大臣指定伝統的工芸品”と表記することができ、経済産業大臣指定伝統的工芸品の証紙と検査合格証が与えられます。