【Person correlation diagram】
TAMAI Sachi

今回は、普段なかなか触れないアートの世界を

縁あって仲良くさせていただいている方の個展へ初めて伺いました。

染色作家の「玉井 佐知」さんの個展

赤い身体、青い身体、黄色い身体…

玉井さんの作品は、表情を持たない年齢も性別もわからない抽象化された

等身大の人体が、重なり合ったり距離を取りながらも寄り添い社会や

組織をつくる「人間(じんかん)の図」を布に表現しています。

今回のコラムの最後にプロフィールと作品紹介も載せますので

ご興味出た方は見てみてください。

それでは

地下鉄で「なんば」へ

商店街をぶらぶらしながら日本橋方面へ歩き

少し都会の喧騒から外れた場所にギャラリーはありました。

期間限定のイベントだったので現在は開催しておりませんが

少し急な階段を3階まで上がると玉井さんの作品が目に飛び込んできました。

きれいな色で染められた布に

作成途中で使われた紙も展示されています。

伺った時間がタイミングが良かったのか貸し切り状態で

落ち着いてみることができました。

正直、アートのことは分かりませんが

玉井さんの作品は個人的にはすごく好きなアートです。

意味を理解したり

技法を理解したり

大事なことや大切なことはたくさんあるのだろうけど

直観的な感覚で見ることもきっと大事なことじゃないかと感じています。

もともと、妻の仕事のお客様で知り合うことができたのですが

初めて会って話してみると人柄の良さやアートな部分を感じ

今後ともお付き合いがありそうで嬉しく思いました。

良し悪しはまだまだ分かりませんが、自分にはなかった一歩を踏み出した感覚になりました。

皆さんも、普段感じない「何か」を感じるきっかけはアートの中にあるかもしれませんよ

おススメがあればまたちがうアートにも触れてみたいと思いました。

今回は短めですみません。ぜひ

では、また

【作品紹介】

≪人物相関図≫

人と人の繋がりの起点はどこにあるのだろう。
私の内側に確かに存在する人たちに問いかけた。
物語を紡ぐように、自身のルーツをたどる。
人間を「じんかん」と読むと、人単体ではなく人間同士の繋がりや人の世を指す。
二重の意味を含む人間(にんげん/じんかん)は私の創造のテーマである。
匂いや時間、私の記憶や想い…、色だけではなく、私は全てを布に吸収させたい。
染めることは、その瞬間に息づく「生」の痕跡・コラージュを布に閉じ込める行為である。
繊維に吸い付く「人間」が浮かび上がる。

日本の伝統技法である型染めを用い、独自の染色表現を追求している。

【作家プロフィール】
玉井 佐知
TAMAI Sachi
1983年 大阪府生まれ / 2008年 京都精華大学大学院 芸術研究科博士前期課程染織専攻修了
染色作家。大学院在学中に日展や日本新工芸展などの団体展での活動を始める。
現在は京都を拠点に、個展や公募展をメインに作品制作と発表を行う。
日本の伝統技法である型染めを用いて「人間」をテーマに、
独自の染色芸術表現を追求している。
また染色アートと伝統を多くの人に広める活動にも力を注ぐ。

主な受賞歴
2010年 日本新工芸展 上野の森美術館奨励賞
2009年 京展楠部賞, 京都市立美術館
2007年 日本新工芸展 東京都知事賞, 国立新美術館

主な展示歴
2023年 「Kyoto Art for Tomorrow 2023 -京都府新鋭選抜展-」, 京都文化博物館
2022年 個展「連なる身体」, ギャラリー16, 京都
個展「染織 玉井佐知展Characterized Body」, ギャラリーDELLA-PACE, 兵庫
2021年 ‘Compose’ 染色玉井佐知展, カンディハウス, 大阪
「線の誘惑・型染め展」, 清流館, 京都
2019年 個展「人物相関図」, ギャラリーなつか, 東京
2017年 個展「人間(にんげん/じんかん)をみる」, ホテルアンテルーム, 京都
2015年 個展「玉井佐知展 - 循環 -」, ギャラリーマロニエ, 京都
2013年 「京都府美術工芸新鋭展2013京都美術ビエンナーレ」, 京都文化博物館