2021.08.17 tue

2人のアアルト

著者:則包

休日は引きこもり気質の私でしたが、昨今の情勢も相まって加速していく一方です。

そんな中で導かれるように興味が向いたのは自宅でどれだけ有意義に過ごすことができるか。

そこで私は少し前の話にはなりますが、フィンランドが生んだ20世紀を代表する建築家 アイノとアルヴァ2人のアアルト展に行ってまいりました。

教会に始まり、工場、図書館、保育園、病棟、学生寮までありとあらゆる設計をし、モダニズムの建築家として、世界的に活躍したのがアルヴァ・アアルトです。

そして妻であるアイノ・アアルトにも焦点を当てられており、2人だからこそなし得た家族愛に満ちていた生涯がよく感じ取れる展覧会でした。

文章でお伝えするのが何分不慣れなため写真で感じ取っていただければ、と思います。。。

まずは兵庫県立美術館の顔ともいえる”美かえる”さんのお出迎えから始まります。

取って付けたコラージュのような写真になってしまいましたが、開催中のイベントはこの入り口にあるキューブが教えてくれます。

館内に入ってからあれ?何のイベントやったっけ?とド忘れしてしまっても、上から今一度確認できる親切仕様は配慮の奥深さ、造形の素晴らしさを感じずにはいられません。

ここからは展示品になるのですが、見るからに美しいパターンが鎮座しておりました。

いわゆる名作チェアとして語り継がれる大元を目の当たりにしましたが、これを実際に合板を用いてチェアに起こすのが至難の技ですよね。

先ほどのパターンがこのようになって・・・

完成という訳ですね。

恐ろしいほど芸術的なこのフォルムは、結核患者の為に作成され、座った時に呼吸がしやすいよう設計されたとの事。

このように曲げられた合板に特徴のあるモノが多いです。

そんな美しい曲線を描くのに必要なのはこの工具。

その工程は驚くべき速さであれよあれよという間に。。。というやつです。

この”曲げ加工”の技術を確立して名実ともに世界中へ名を馳せるようになったそうですね。

アアルトハウスの部屋の一部を再現したゾーンでは実際に椅子に座ることもできる場所もありました。

それにしても至る所にベニワレンと思われるラグが敷かれていますね。。。

持って帰りたい。。。(笑)

手のひらサイズの模型になるのですが、フィンランドという事でスナフキンやミイの姿が。

確か\3.000程で売られていたと思います。

ミニチュアムーミンシリーズは購入しませんでしたが、これ1冊で全てがわかると言われている書籍が展覧会中は10%OFFだったので迷わずゲットしました。

兵庫県立美術館の良いところは安藤忠雄氏による設計で、展示会場だけでなく美術館全体が芸術になっているところですね。

迷路のように入り組んだ建物は迷うことすらプラスだと感じさせてくれます。

ちなみに私はなぎさちゃんのいる海沿いからこの青リンゴまで辿り着くのに20分以上かかりました・・・

ring fukuonsei

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