〜 はじめての PITTI UOMO 〜

洋服好き、特にイタリア物に目がない方にとってはお馴染みの PITTI UOMO

SNSが普及した昨今においてはインターネット上にPITTIの最新情報がすぐに拡散されます。

この度、ringのネット関連を担当しておりますわたくし猿渡が、
弊社代表の温情によりバイヤー陣に同行し初のイタリア出張に赴くことになりましたので、
兼ねてからの疑問?というと大袈裟ですが・・・
一体全体バイヤーという方々はPITTIに行って何してんの?
とわたくしを含め感じていた部分を、 豊富な資料をもとに(イタリアでひたすら写真ばっかり撮っていました)紐解いてみたいと思います。

毎年3万人近くの来場者を誇る『PITTI IMMAGINE UOMO』。1000ブランド以上が出展する、イタリア最大規模を誇るメンズファッションの大展示会です。

1537年に完成したバッソ要塞が会場です。趣が有り余っています。

スナップでお馴染みのここを抜けると。

目の前にさらにお馴染みのディスプレイが!!(大汗)

さらに少し歩くとここが会場の入り口となっている建物。

近未来的な入場ゲート。高揚感は最高潮です(脇汗)

モダンな建物から、

PITTI用に建てたであろう特設ブースまで。

左隅のピンクのかわいい屋台は軽食が売られています。こんなシャレた屋台がいくつもあります!

東京ドーム約1個分(私は東京ドームに行ったことも見たこともありません・・)の敷地には大小様々な建物があり、クラシック〜ストリートまで幅広いブランドをカテゴライズし展示しています。

ここが一番大きな所謂“メイン会場”。
この建物の外側にある階段や、前の広場が有名なスナップスポットです。
昼間は沢山の人で賑わいますが、朝一に来場するのはファッション関係者が多いので人はまばらです。

スナップされたいだけの人はこのアタリにずっといます。今回のPITTI期間中、フィレンツェは記録的な寒波が襲来していたため、昼間でも4度前後と非常に寒い中でも頑張っている姿にこの方々の本気度を感じました。(凄)

バイヤーの仕事としては、現地でしかオーダーできないブランドは会期中にオーダーを行います。
(シェットランド島最古のニットファクトリー“Jamiesons”もPITTIでオーダーしています。)

はたまた、国内に代理店がついているブランドは代理店の方にアテンドしていただき、コレクションの説明を受けます。
(ALTEAのコレクションは圧巻!ブースも広いくて良いところにあります!!)

giab's ARCHIVIO デザイナーの中新井淳平氏。時には人気デザイナー自らアテンドしてくださることも!!(驚)パンツ業界のトレンドを牽引している giab's ARCHIVIO は春夏の新作も絶好調!こちらで発売中です!!
(中新井氏の優しい語り口に笑顔。色気の漂う雰囲気に「春夏はgiab's買うぅっ!!」とわたしは心に決めました。)

そして、コレクションの中からピックアップした物を、国内の展示会で見れる様に代理店に依頼したりもします。
(閉館ギリギリまでやっていると、早く帰りたがるイタリア人の視線が冷たくなります。)

アテンド中であっても知らない人にこの距離でスナップされる、gujiバイヤー岩佐。(京都在住)
ミラノ滞在中に放たれた「京都の地下鉄よりも、ミラノの地下鉄の方が把握してる」という名言を、私はそっと胸に刻み込みました。

そして、とにかく歩く。

とにかく歩く歩く。

そして、試着して試着してを繰り返します。

guji laboratorioの康本は標準体型のためよく試着を頼まれますが、試着中どういう表情をしていいのか分からず、いつも微妙な顔をしていました。

初日はアップルウォッチ(わたくしのではございません・・)の計測によると
13km歩いていました・・・。
13kmというと、大阪駅から花園ラグビー場までに匹敵する距離になります。大半の方がピンとこないと思いますが結構遠いです。慣れない私は翌朝両足の筋を痛め、備えあれば患なしとワンダーフォーゲル部時代に培った準備力で持ってきていたサロンパスに大層救われました。



わたしが感じた、PITTIに参戦する大きな理由としてはもちろん商品を仕入れるために見に行く。というのも一つの理由ですが、それに加えて沢山のブランドの提案や、有名デザイナー・ファッショニスタのスタイリングをいっぺんに見ることで、次の潮流を感じられる大事な場所がPITTIなのかなと思いました。

そしてその膨大な情報から、自分たちにとって必要なものを見極める。
センスだけではなく、経験や勘、自身の信念などが絡み合う非常に繊細な作業でした。
(写真はPITTI初日を終えたバイヤー陣のミーティング。この店はモヒートが絶品とのウワサ・・・。葉っぱがいっぱい乗っているのがモヒートです。)

まったくの余談ですが、この時すぐそばの席には Giannetto のデザイナー vincezo氏 がファミリーでお食事されており、娘さんに対するメロメロっぷりと氏の気さくな人柄に一気にファンになってしまいました!!(単純)そんな素敵なvincezo氏が手がける Giannetto は弊社系列店ginletで取り扱いしております!!

そんな想像以上のハードワークな4日間をこなし、一同はミラノへと移動し各ブランドのショールーム巡りに移ります。




PITTI初参戦!!
(コレ一度は言いたいやつ!)
猿渡の目を通してお伝えさせていただきました PITTI参戦記。

少しでも「PITTI楽しかったな〜」という私の思いが少しでも伝わり、皆様の PITTI への関心がさらに高まることで、業界全体が熱く!盛り上がればいいな〜と遠大な夢を胸に秘め、早くみなさまにご紹介したい新商品が沢山入荷しておりますので出品作業に追われる現実へと回帰します!

最後までお付き合いいただきありがとうございました。
これから入る新商品も楽しみにしていただけたら幸いです!

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