今一番イケてるモノは?
バイヤーに聞け!《後編》
こんにちは。ringネット担当猿渡です。
9月吉日、ring OSAKAにて開催されたStile Latino(スティレ ラティーノ)オーダー会に合わせて来阪したringバイヤー宮本。
業界では“ビッグバイヤー(笑)”とまことしやかに噂される彼と、ring OSAKA店長、兼アシスタントバイヤー葭(アシ)のバイヤー対談が実現。
日頃、ブログ
にて中傷(イジリ合う)彼らに今シーズンの展望と思い入れのあるアイテムをピックアップしてもらいました。
- 人物紹介:宮本
- ringのバイヤー。ring東京店勤務。
業界では“ビッグバイヤー(笑)”とまことしやかに噂されている。関東人。
- 人物紹介:葭(アシ)
- ring OSAKA店長。兼アシスタントバイヤー。ring大阪店勤務。
タクマローネとしてインスタインフルエンサーの活動も怠らない。関西人。
- 人物紹介:猿渡(筆者)
- ringネット担当。ring大阪店勤務(主にPT)。関西人。
当店主要モデルとしても活動中。このサイト内で至る所で顔を見かけることでしょう。
さて、前回の「今一番イケてるモノは?バイヤーに聞け!」の公開日が10/28ですので、
時が立つのは本当に早いものですね!
特に30歳すぎるとアッという間で、
気がつけばオーバーフォティーもすでに手の届くところに・・・。
ですので、この歳の“近日中”というのは大体1ヶ月ぐらいっていう理論も納得です。
・・・・遅筆の言い訳はこの辺りにしておきまして、
前回、関西ノリの洗礼を受け、
言葉とは裏腹のご満悦顔 <「なん↑で↑やねん!」(※関東なまり)を
披露したringバイヤー宮本。
後半は一体全体どうなることやら・・・。
それでは!
後半戦はringにとって屋台骨である、あのブランドからスタートで〜す!!!
葭:やっぱりringといったらPTちゃいます?
ー 今シーズンからあの“ドメニコ・ジャンフラーテ”氏がディレクターに就任されましたが、昨年に比べて変わったところはありますか?
宮本:全体的にはより洗練されたなといった印象かな。特に一番のトピックは何と言ってもドメニコ氏考案のニューフィット【GENTLEMAN FIT】じゃないかな?世界的に見ても、パンツのシルエットの変化が顕著だよね〜。PITTIや国内の展示会を回っても提案されているパンツは基本的にプリーツ入り、もしくはノープリーツだとワイドシルエットだし。
猿渡:この【GENTLEMAN FIT】が入荷した時にはシビれましたね!時代性を感じるゆとりある腰回りに、美しいテーパードシルエット。穿くと「今までと違うけど、どこかPTらしいシルエットやな〜」と確かに感じられるんですよね。これ見ただけでドメニコ氏ってスゴイなと思いましたよ!
(テンションが上がり急に熱く語る筆者)
宮本:ほんと、うまいよね〜。
葭:あと、“DRAPER”のシリーズ(上記画像手前側のパンツ)もスゴイ!めちゃめちゃカッコいい!!
ー イギリスの生地を使用している“DRAPER”シリーズですが、やはりパンツも“英国調”というトレンドは同じなんですか?(テンションを落ち着かせました)
宮本:それはパンツも変わらないね。ジャケットなどと同様に生地ならツイードやフランネル。柄だとバーズアイやハウンドトゥースやヘリンボーンはブリティッシュを表現する上で欠かせない。ring的に言えば、ウールパンツをカジュアルに落とし込んで欲しくて意識的にカジュアルで使えそうなウールパンツを増やしています。
葭:今までは、カジュアルにはコットン素材か色や柄が強いもの。ドレスやビジネスやったらウールパンツ、みたいな感じで分けてたんです。けど、今までカジュアルがトレンドやって、それがドレスに少しずつ移行していっている流れがあるんで、パンツから少しキレイ目なテイストを取り入れてもらいたいなと。
宮本:例えば、今までライダースにクルーネックニット。パンツはデニムかチノ系のパンツを合わせていたところに、タートルかモックネックニットに変えて、パンツは色を抑えたヘリンボーンのウールパンツなんかにしてもらうと、上品でグッと今っぽいスタイリングになります。
ー トレンドといえばベルトレスパンツはどうですか?
宮本:ドメニコ氏自身もタックインでベルトレスというスタイリングをよくしていて、「かっこいいな〜」って思うんだよね。
葭:カッコええなと思うんですけど、あくまでメインではなくて新しい提案と捉えてます。実際、僕もベルトは付けたいですしね。(汗)PTを愛用して頂いてるお客さんもビジネスで使う場面が多いんで、ベルトレスやとビジネスで使えないじゃないですか。だからそんなに沢山はオーダーしてないです。
葭:その変わりではないんですが、プリーツは多くしてます。トップスやアウターが時代の流れでピチピチから、ナチュラルシルエットに変わって。今年だとオーバーシルエットのコートとかも出てきてます。それで今までのノープリーツ【SUPER SLIM FIT】やと、やっぱりバランス的に違和感が出るんですよね。
宮本:上半身のボリュームを考えると、腰回りに程よくゆとりがあった方が全身のシルエットがキレイだよね。
ー なるほど。
個人的にはこの浅めのプリーツがイイな〜と思います。PTらしい上品さがあるというか。
葭:PTのプリーツって浅いんですよね。プリーツに抵抗ある方でも穿いてみたら、「以外と目立たんね」って言うお客さんも多くて、1プリーツなんかは飾りというか味付け的な(笑)
葭:あ、あと。プリーツ入りがメインでバイイングはしてるんですけど、トラベラーシリーズとかのビジネスパンツは、ノープリーツと1プリーツが半々ぐらいです。これもビジネスでいきなり全部プリーツ入りっていうのは、お客さんにとって無理があるんちゃうかなと思ってノープリーツを残しました。
宮本:続きましては、ジャケットやスーツです。さっきも言ったように・・・
ー 前編! ですね!!
宮本:あ〜、そうだね(汗)
ー もっと“臭い”イタリア物を取り扱う上で、新たに増やしたブランド達ですね!!
ー ナポリブランドでも“英国調”を感じさせる提案が多いんですか?
宮本:“英国調”というよりも、まんまイギリスの生地を使ってたりします。 DALCUORE や Sirica なんかは、今シーズンオーダーしたものはほとんどイギリスの生地メーカーのものです。
葭:ナポリの職人さんは昔からイギリスの生地が好きみたいですよ。・・・僕ナポリ行ったことないですけど。
宮本:・・・・・・(こないだ買付でいったな)
・・・・・・(こないだ買付同行したな)
葭:いや!そういう意味やないですよっ!!(汗)
宮本:実際、ホーランド&シェリーなんかは必ず生地バンチがあるよね。
葭:イギリスらしさを感じる生地に、南イタリアの柔らかな仕立てが合わさったらもう・・・(幸)
葭:でもやっぱりナポリといえば、僕らからしたら聖地みたいなものじゃないですか。一回は行ってみたいな〜。
宮本:・・・・・・(こないだry
猿渡:・・・・・・(こないだry
ー そういえば宮本さんは今回の来阪で聖地の“NGK”行かないんですか?
宮本:何?“NGK”って?
葭・猿渡:
N(なんば)
G(グランド)
K(花月)
ですよ!!
宮本:きっつっ!!(笑)
猿渡: 吉本新喜劇の聖地じゃないですか! (この関西ノリの流れにキョトンとする方は“バイヤー対談前編”をご覧ください。)
宮本:でたっ!ほんとこれだから関西くるの怖いわ〜(満悦)
ー *なんばグランド花月は2017年9月25日〜12月20日まで改装工事に伴い休館しております。
休館中はring OSAKAすぐの『よしもと西梅田劇場』にて“限定! おでかけ なんばグランド花月”を毎日上演中です!
宮本:↑なんばグランド花月の丁寧な案内いらないでしょ!?
・・と、前後半に渡り、お送りしました『今一番イケてるモノは?バイヤーに聞け!』。
関西人(特に大阪人)の吉本新喜劇に対する・・ではなく、ringバイヤー陣のファッションに対する想いは伝わりましたでしょうか?
「今の時代、お店に足を運ばないくても情報がネットで手に入って、お店のスタッフよりもお客様の方がオシャレやし知識も豊富。」と弊社代表も常々申しております。
そんな時代だからこそ、PITTIや国内外の展示会など現場に赴いて感じた事をringというフィルターを通し、ringらしいスタイルを提案していく事で、ご覧頂いているお客様に「かっこええやん!」と、ほんの少しでも刺激を受けていただければ幸いです。
そして出来る事ならばringでお買い物して頂けると、私のお給料も上がり家庭はもっと円満ry・・・
それでは!
次のバイヤー対談は、、
いつになるか分かりませんが、
たぶん・・・そのうち・・・いつの日にか
お目にかかれるかと思います!!
毎日バイヤーがブログを更新していますのでそちらも要チェックです!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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