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美容健康コラム 疲れ、ぼやけ、かすみ、乾きなど目の悩みに「ルテイン」 疲れ、ぼやけ、かすみ、乾きなど目の悩みに「ルテイン」 疲れ、ぼやけ、かすみ、乾きなど目の悩みに「ルテイン」

ルテインとゼアキサンチンの
めがらく効果

眼の疲れ、ぼやけ、かすみ、乾きなど、眼を酷使する現代人は多くの悩みを抱えています。特に40歳を過ぎた頃から始まる老眼などは誰もが体験する悩みです。
そんな眼に関するさまざまな悩みに対して、救世主ともいえる成分が「ルテイン」です。

スマホやPCから発せられる光には、目に強い刺激やストレスを与え、視機能の低下を引き起こす「ブルーライト」という可視光線が含まれています。

ルテインは、このブルーライトをフィルタリングする効果があるだけではなく、「活性酸素(光ストレス)」によって傷ついた網膜を保護する抗酸化作用や抗炎症作用も備えており、目の健康維持に役立つ成分として広く注目されています。。
眼に関するさまざまな悩みに対し救世主とされている成分が「ルテイン」
※抗酸化作用とは、体内での活性酸素の発生を抑え、取り除く作用のことです。
活性酸素とは普通の酸素に比べ他の物質を酸化させる力が非常に強く、活性酸素が増えすぎてしまうとさまざまな病気の原因となったり、老化の促進にもなってしまいます。

ルテインはこんな方におすすめです。
◎PCやスマホをよく使用している
◎細かい字を見るのがつらい
◎目の奥がズーンと重くなることがある
◎目の衰えを感じる
◎寝つきが悪い
眼の中に存在する
ルテインとゼアキサンチン
ルテインは、野菜や果物に含まれるカロテノイドの一種で、人の網膜にある黄斑部に高濃度で存在する数少ない成分の一つです。体内で合成することができないため、食事から摂取する必要があります。

※カロテノイドとはβカロテンやリコピンといった黄色または赤色の色素成分で600種以上も存在致します。

ルテインは、ケール、モロヘイヤ、よもぎ、小松菜、ほうれん草といった緑黄色野菜に豊富に含まれています。特にマリーゴールドの花弁から抽出される黄色い色素には多くのルテインが含まれており、着色料やサプリメントとして広く活用されています。

また、ルテインと同じカロテノイドの一種である「ゼアキサンチン」も目の中に存在し、活性酸素から目を守る役割を果たしています。トウモロコシや、パパイヤ、マンゴー、卵の黄身などに豊富に含まれており、ルテインと共に摂取することでより良い効果が期待できます。
ルテインとゼアキサンチンが含まれる野菜
※カロテノイドは分子構造の違いから「カロテン」と「キサントフィル」に大きく分けられますが、ルテイン・ゼアキサンチンはキサントフィル類に分類されます。
眼の構造と
ルテインの役割
「ルテイン」は、眼にとってどのような役割を果たしているのでしょうか。

経口摂取されたルテインは、レンズの役割を果たす『水晶体』や光を感知する『黄斑部』に集積され、眼を有害な光や酸化ストレスから保護する重要な役割を担います。
ルテインとゼアキサンチンの目の中の働き

※網膜は10層に積み重なり厚さ0.1〜0.4mm程度の薄い膜であり、物体を認識する視細胞で構成されています。

ルテインは視細胞にダメージを与えるブルーライトを吸収し、網膜や黄斑部へのダメージを軽減する役割を果たします。

現代社会における目の疲労の主な原因は、PCやスマートフォンから発生する「ブルーライト」です。ブルーライトは、頭痛や目の乾燥、かすみといった目の不調を引き起こすだけでなく、首や肩、腰などにも不快感をもたらすことがあるとか。

このような事からも、ルテインやゼアキサンチンによるブルーライトフィルター効果は、現代社会では特に重要視されています。

視細胞が多く集まる「網膜」や「黄斑部」が損傷すると、光を正しく感じ取れなくなり、視野の一部が欠けたり、視力が低下する恐れがあります。つまり、網膜や黄斑部は目の健康にとって欠かせない存在なのです。
ブルーライトフィルター効果

※私たちがものを見る時は「虹彩(こうさい)」という黒目の外側部分を使います。そこで光の量を調節し「角膜」や「水晶体」で光を屈折させてから「網膜」に映し出し、画像の情報として脳に伝達致します。

ブルーライトによる悪影響
波長が短く強いエネルギーのある「ブルーライト」は、「角膜」や「水晶体」では吸収されないため、眼の奥にある「網膜」や「黄斑部」にまで届き、目に刺激を与えてしまいます。

ブルーライトとは、ヒトの目で見ることのできる可視光線(380〜780nm)の中でも波長が短い青色光(380〜460nm)の事をさします。

ブルーライトは太陽光にも含まれていますが、現代ではスマホ、TVの液晶、パソコン、LED照明などデジタル機器が普及したことが原因で、私たちの目は常に人工的な青色光にさらされています。
ブルーライトによる悪影響

メラトニンは夜に多く分泌され覚醒と睡眠のバランスをとる「睡眠ホルモン」と呼ばれますが、ブルーライトによってメラトニンの分泌が抑制されてしまう事が確認されています。

つまり、眠りが浅い、寝つきが悪いなどの睡眠障害はブルーライトによってメラトニンの分泌が抑制され、体内時計が狂ってしまうことが原因の1つであると言えます。

ルテインの補給
ルテインは、目の健康を守る上で重要な成分であり、「目の救世主」ともいわれています。しかし、ブルーライト、紫外線、喫煙、加齢などの影響で目の中のルテイン量は減少していきます。しかも、ルテインは体内で合成することができないため、継続的に食事やサプリメントなどを通じて外部から補給する必要があるのです。

黄斑色素濃度レベルが増加
ルテインを体外から補給することで、眼の黄斑部における色素濃度が上昇することが報告されています。
健康な日本人22名による試験で、毎日10mgのルテインまたはゼアキサンチンを無作為に割付、最大3か月間継続投与致しました。MPODの測定方法は、顕微レーザーラマン分光装置(RSS)と自家蛍光内視鏡システム(AFI)にて行われました。結果、ルテイン補給後2か月、および3ヶ月でMPOD(RSS)およびMPOD(AFI)にて黄斑色素濃度/光学密度(MPOD)レベルが20%増加したことが報告されています。

ただし、ゼアキサンチングループではMPOD(RSS)値は強度近視の有無にかかわらず増加は観測されず、ルテイングループについては、強度近視の人では増加は観測されませんでした。

つまり、近視のない健常な日本人において、ルテインを補給するとゼアキサンチンよりも効果的にMPODレベルが増加する事が確認できました。
黄斑色素の上昇

※黄斑色素濃度/光学密度(MPOD)とは網膜中心とその周辺部にある黄色に染まって見える部分=黄斑部の、ルテインやゼアキサンチンといった黄色の色素=黄斑色素の濃度のこと。

参照文献より:
ルテインまたはゼアキサンチンを補充した日本人の黄斑色素密度の変化
共鳴ラマン分光光度法および自家蛍光イメージングによる定量化
Masaki Tanito,et al.,Ophthalmology,56,2012
高齢ドナーに高レベルの黄斑色素を確認
ルテインの補給が実際に眼のカロテノイドレベルを変化させることができるかどうかを研究したものです。
その結果、高用量のルテインサプリメントを定期的に摂取していた高齢のドナーに異常に高いレベルの黄斑カロテノイドの存在が確認されました。
これは、長期のルテイン補給が黄斑色素のレベルを上げることができるという仮説を支持しています。

※参照文献:ルテイン補給時代のヒトドナー眼における眼球カロテノイドレベルのHPLC測定
Bhosale P, Zhao DY, Bernstein PS. HPLC measurement of ocular carotenoid levels in human donor eyes in the lutein supplementation era. Invest Ophthalmol Vis Sci. 2007 Feb;48(2):543-9.

HPLC:高速液体クロマトグラフィー、定性・定量を行うために利用されるもっともポピュラーな分析手法のひとつ
ルテイン20mgまでの安全性を確認
ルテインをそれぞれ6mg、10mg、20mgに分けて補給した際の安全性をテストした報告があります。
ジョージア大学では、カロテノイド「ルテインとゼアキサンチン異性体」を12週間サプリメントで補給し、2週間ごとの採血によって血液中のルテイン(L)とゼアキサンチン異性体(Zi)濃度を測定し、全身にどれだけ循環されているかの調査と、黄斑色素光学密度(MPOD)の変化について調べました。

健康な若年者男女28名において以下3つのグループにて臨床実験を行いました。
①6mg L / 1mg Zi
②10mg L / 2mg Zi
③20mg L / 4mg Zi
ルテイン(L)、ゼアキサンチン(Zi)

結果、どの用量のルテインでも有害な事象は観察されず、カロテノイドの補給量を増やす事で、ルテインとゼアキサンチン異性体の血清AUCレベルが有意に上昇し、20mgまでの投与が安全に行えることが確認出来ました。

また、血清L/Zi濃度は2週間で増加し、12週間までにピークに到達。 各数値(カロテノイド異性体濃度、黄斑色素光学密度(MPOD)、薬物血中濃度時間曲線下面積(AUC))において、投与量を増やした方が有意であることを確認しています。

※一般に、野菜などの食事から摂れるルテインとゼアキサンチンの比率は約5:1です。
※異性体とは同じ分子式でも異なる構造をもつ物質の事※血清とは、血液中の主要な液体部分のこと。

参照文献:
ルテイン/ゼアキサンチン異性体のバイオアベイラビリティと黄斑カロテノイド補給に対する黄斑色素の光学密度反応:無作為化二重盲検プラセボ対照試験
Bioavailability of lutein/zeaxanthin isomers and macular pigment optical density response to macular carotenoid supplementation: A randomized double blind placebo controlled study
1日の摂取量と副作用について
厚生労働省の日本人の食事摂取基準では、「カロテノイドの欠乏症は確認されていない」との理由から現時点では食事摂取基準を定められていません。

※参考:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書より
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08517.html
国連食糧農業機関(FAQ)と世界保健機構(WHO)の合同委員会である合同食品添加物専門家会議(JECFA)では、アフリカン・マリーゴールド由来のルテイン及びゼアキサンチンの一日摂取許容量が「体重1kgあたり0〜2mg」に設定されています。

例えば体重50kgの人では、一日100mgまでのルテインの摂取なら安全であるということです。

※参考:内閣府食品安全委員会、食品安全総合情報システム
「欧州食品安全機関(EFSA)、食品添加物としてのルテイン(E 161b)の再評価に関する科学的意見書を公表」より
http://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu03180310149

また、副作用については、マリーゴールド由来などの「天然ルテイン(植物に含まれる天然成分を由来とするルテイン)」においては報告されていません。

食事で摂る場合には過剰摂取になることは考えにくいとされていますが、サプリの場合には1日の目安量を守って飲んでいただくことをお勧めします。
サプリメントで摂取
ルテインの
疾病予防効果に期待
ルテインおよびゼアキサンチンについては、眼疾患の予防や症状の緩和に関する研究が世界中で行われています。 ここでは、そうした研究成果の一部をご紹介します。

老人性白内障のリスク低減について
白内障とは眼の中でレンズの役割をする水晶体が年齢とともに白く濁り、視力が低下してしまう病気です。

水晶体はタンパク質で出来ており無色透明ですが、白く濁ると光が通りにくくなり、目がかすんだり、見えづらくなります。

その原因の一つとして、酸化ストレスによるダメージが挙げられます。
老人性白内障

そのため、抗酸化物質の摂取により酸化による損傷を防ぎ、水晶体の健康を保つことで、白内障のリスクを軽減できる可能性があります。

ルテインとゼアチサンチンは脂溶性の抗酸化物質であることからその可能性を示唆した研究が行われています。
ルテインまたはゼアキサンチンの補給により、眼の水晶体にあるタンパク質、脂質、DNAを酸化的損傷から保護し、酸化ストレス時の細胞内の酸化還元状態を改善する事が研究により示されています。

この研究により、ルテインとゼアキサンチンの十分な摂取が水晶体を酸化的損傷から守り老人性白内障のリスクを低減するようなことを示唆しています。

参照文献:
ルテインとゼアキサンチンの補給は、ヒト水晶体上皮細胞におけるH 2O2誘発性の酸化的損傷を軽減します
Gao S, Qin T, Liu Z, Caceres MA, Ronchi CF, Chen CY, Yeum KJ, Taylor A, Blumberg JB, Liu Y,
Shang F. 2011 “Lutein and zeaxanthin supplementation reduces H2O2-induced oxidative
damage in human lens epithelial cells.” Mol Vis. 2011;17:3180-90.
緑内障は黄斑色素が影響!?
緑内障とは、眼の網膜の中の神経線維(光を感じ取る細胞からの情報を脳に伝える繊維)が抜けてしまうことで、視野が欠けていく病気です。
緑内障

開放隅角緑内障において、黄斑色素光学密度とグレア障害の関係を研究した報告があります。
黄斑色素および緑内障試験中に収集されたデータによる分析。
緑内障で障害グレア(物の見えづらさや不快感を生じるまぶしさのこと)を経験している人では、黄斑色素レベルが重要な事項である可能性が報告されています。

※開放隅角緑内障とは、緑内障の分類一つで、日本での緑内障患者ではこのタイプが多い。

参照文献:
黄斑色素は、緑内障におけるグレアの影響を受けた視覚機能と中心視野の喪失に関連しています
Macular pigment is associated with glare-affected visual function and central visual field loss in glaucoma
ルテインが肝臓と目の炎症を減少
ルテインには抗酸化作用と抗炎症作用の両方があり、肝臓や目における酸化ストレスや炎症の軽減に効果があることが分かっています。さらに、ルテインは目に蓄積され、外部の刺激から目を保護する働きがあることも確認されています。

※参照文献:ルテインは高コレステロール食を与えたモルモットの肝臓および眼球における酸化ストレスおよび炎症を減少させる
Kim JE, Clark RM, Park Y, Lee J, Fernandez ML. Lutein decreases oxidative stress and inflammation in liver and eyes of guinea pigs fed a hypercholesterolemic diet. Nutr Res Pract. 2012 Apr;6(2):113-9.
視力の回復に期待!?
コンピュータ・ディスプレイの光に長期間曝された22歳から30歳までの健康な被験者37名を6mg/日と12mg/日とプラセボの3つのグループに分け血清ルテインレベル、視力、コントラスト感度、グレア感度などの視覚的パフォーマンス指標を0週目と12週目に測定した。

ルテイン補給グループのうち、グレア感度に経時的な有意差は認められなかったが、12mg/日のグループでは視力が増加する傾向にあったことが報告されています。 特に、両グループ共にコントラスト感度が改善されていました。

つまり、ルテインサプリメントを摂取した健康な被験者の視覚機能は、特にコントラスト感度が向上し、ルテインの高摂取が視覚性能に有益な影響を及ぼす可能性が示唆されました。

※コントラスト感度とは、色の濃淡や明暗(コントラスト)を区別する能力のことです。

参照文献:
12週間のルテイン補給は、長期のコンピューターディスプレイの光にさらされている中国人の視覚機能を改善します
Ma L, Lin XM, Zou ZY, Xu XR, Li Y, Xu R. “A 12-week lutein supplementation improves visual function in Chinese people with long-term computer display light exposure. “Br J Nutr. 2009 Jul;102(2):186-90.
ルテインの神経保護効果
ルテインは抗酸化物質として、網膜における酸化ストレスの軽減に役立ちます。

さらに、アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患にも影響を与えるシナプス小胞タンパク質(シナプトフィジン)の分解、神経細胞に不可欠なタンパク質(脳由来神経栄養因子)の枯渇や、DNA損傷の防止により視覚機能を維持します。

※参照文献:ルテインの網膜における神経保護作用
Ozawa Y, Sasaki M, Takahashi N, Kamoshita M, Miyake S, Tsubota K. Neuroprotective effects of lutein in the retina. Curr Pharm Des. 2012;18(1):51-6.
ルテインとドライアイ
ドライアイ症状の評価において、最も広く用いられているOSDI(Ocular Surface Disease Index)スコアを用いた臨床試験において、複合サプリメントの有効性が確認されました。20日間のサプリメント摂取により、OSDIスコアが52.2%と大幅に低下し、プラセボ群と比較して有意な改善が見られました。

この効果は、過去に報告された「ゼアキサンチン30mgの摂取によって30日以内にMPOD(黄斑色素光学密度)が安定する」という研究結果とも一致しており、今回の複合サプリメントが高用量のゼアキサンチン単体に匹敵する効果を持つ可能性が示唆されています。

ルテインとゼアキサンチンは、涙の分泌量や安定性の向上、涙の質の改善、眼表面の炎症の軽減に寄与すると考えられており、その結果としてドライアイの症状が改善されたと見られます。

※参照文献:ルテインとゼアキサンチンとエルダーベリーのサプリメントがドライアイに及ぼす影響
Effect of Dietary Supplementation with Lutein, Zeaxanthin, and Elderberries on Dry Eye Disease (DED) and Immunity: A Randomized Controlled Trial. Nutrients 2024, 16(24), 4366; https://doi.org/10.3390/nu16244366.
冠動脈疾患とルテイン、ゼアキサンチン
カロテノイドの血中濃度の低下は、心血管疾患と関連しています。
①39人の急性冠症候群の患者
②50人の安定した冠動脈疾患の患者
③50人の健常者

3グループにて、 酸素化カロテノイド(ルテイン、ゼアキサンチン、βクリプトキサンチン)および炭化水素カロテノイド(αカロテン、βカロテン、リコピン)の血漿濃度を測定。

①②のグループでは、酸素化カロテノイド、特にルテイン+ゼアキサンチンの血漿レベルが有意に低かったことが確認されました。

低レベルの酸素化カロテノイドは喫煙、BMI値、HDLコレステロール値などと関連していました。 また、ルテイン+ゼアキサンチンの血漿中濃度は、免疫細胞の1つであるナチュラルキラー細胞の比率と関連していました。

※参照文献:冠動脈疾患患者における酸素化カロテノイドの血漿中濃度低下
Lidebjer C, Leanderson P, Ernerudh J, Jonasson L. 2007 “Low plasma levels of oxygenated carotenoids in patients with coronary artery disease.” Nutr Metab Cardiovasc Dis. 2007 Jul;17(6):448-56.

血漿(けっしょう):血液に含まれる液体成分のひとつ
ナチュラルキラー細胞:病原菌やがん細胞を殺す力が極めて強く、がん治療にも採用されている細胞
アルツハイマー病患者とルテイン濃度
アルツハイマー病患者の赤血球は過度に酸化された状態にあることが知られています。
28人のアルツハイマー病患者 (年齢: 72.5 ± 1.4 歳) と28人の健常者(年齢: 74.1 ± 1.3 歳) の研究結果として、特にルテインの濃度が健常者よりも有意に低いことが確認されました。

カロテノイドが過酸化脂質の蓄積を効果的に阻害できることを確認しており、アルツハイマー病患者との関係は興味深いものです。

※参照文献:アルツハイマー病患者の赤血球におけるルテインの意義
Kiko T, Nakagawa K, Tsuduki T, Suzuki T, Arai H, Miyazawa T. Significance of lutein in red blood cells of Alzheimer's disease patients. J Alzheimers Dis. 2012;28(3):593-600.
脳卒中の治療法としての可能性
世界中で主要な死因の1つである脳卒中の軽減に重要な、ルテインの保護的役割を調査したものです。
脳卒中の治療法
マウスによる調査では、ルテインを投与したグループで生存率が高く、梗塞面積や梗塞体積が小さいことが確認されました。

ルテインによる抗酸化、抗炎症特性によって脳虚血/再灌流損傷から脳を保護し、脳卒中患者の潜在的な治療法として使用される可能性があることを示唆しています。

※参照文献:ルテインは、虚血性脳卒中のマウスモデルにおける生存を高め、神経細胞障害を軽減します
Li SY, Yang D, Fu ZJ, Woo T, Wong D, Lo AC. Lutein enhances survival and reduces neuronal damage in a mouse model of ischemic stroke. Neurobiol Dis. 2012 Jan;45(1):624-32

脳虚血:一時的に脳に血流が流れなくなること
再灌流:血流を回復させること
心臓病や脳卒中を予防する可能性
ルテインとゼアキサンチンは、特に濃い緑色の葉野菜や卵黄に含まれるキサントフィルカロテノイドです。
キサントフィルと白内障および加齢黄斑変性症との関係性を示す研究では、眼において保護的役割を果たす可能性があることを示唆しています。

さらに、特定の種類のがん、特に乳がんや肺がんのリスクを軽減するのに役立つ可能性があることや、心臓病や脳卒中の予防に貢献する可能性を示唆されています。

※参照文献:ルテインとゼアキサンチン、および疾患予防におけるそれらの潜在的な役割
Ribaya-Mercado JD, Blumberg JB. Lutein and zeaxanthin and their potential roles in disease prevention. J Am Coll Nutr. 2004 Dec;23(6 Suppl):567S-587S.
ルテインとゼアキサンチンの善玉コレステロールとの関係
ルテインおよびゼアキサンチンの摂取は、総コレステロールや悪玉コレステロールには有意な変化をもたらしませんでしたが、60歳以上の高齢者では善玉コレステロールが有意に増加することが確認されています。

加齢に伴い、一般的には善玉コレステロールの値が低下しやすく、脂質異常症や心疾患のリスクが高まることが知られています。そうした中で、ルテインやアスタキサンチンという抗酸化成分を摂取することで、善玉コレステロールを増加させる可能性があるという発見は、高齢者の健康維持や予防医療の観点から非常に意義深いものです。

※参照文献:ルテインとゼアキサンチンの補給が脂質異常症に及ぼす影響
The effect of lutein and Zeaxanthine on dyslipidemia: A meta-analysis study. Prostaglandins & Other Lipid Mediators Volume 164, February 2023, 106691.
骨の健康に与える影響について
最近の研究では、ルテインには骨の健康をサポートする働きがあることが報告されています。実験では、ルテインが骨をつくる細胞(骨芽細胞)の活動を促し、骨の硬い部分(鉱化骨結節)の形成を進めることが確認されています。

さらに、ルテインは骨を壊す働きを抑える一方で、骨をつくる働きを刺激する作用があるとされており、成長期のマウスでは実際に骨量の増加が見られています。

これらのことから、ルテインは骨代謝を活性化する天然成分である可能性があり、将来的に骨の健康維持にも役立つことが期待されています。


※参照文献:ルテインは成長中のマウスの骨形成を刺激し骨吸収を抑制することで骨量を増加させる
Lutein Enhances Bone Mass by Stimulating Bone Formation and Suppressing Bone Resorption in Growing Mice.2017 Volume 40 Issue 5 Pages 716-721
ルテイン・ゼアキサンチンは紫外線から肌を守る
ルテインとゼアキサンチンはキサントフィルカロテノイドの一種で光損傷から皮膚を保護する抗酸化作用を持っています。
ルテイン・ゼアキサンチンは紫外線から肌を守る
マウスによるルテイン/ゼアキサンチン添加食と、標準的な非添加食のいずれかを補給。UVB放射線に曝し、光老化、光発癌を試験。

ルテイン/ゼアキサンチンを補給したマウスでは腫瘍の多様性と総腫瘍体積の減少が見られたため、UVBによって誘発される光老化、および光発癌から皮膚を保護することを示したことが報告されています。

※UVBとは、紫外線は3種類に分類され、UVA、UVB、UVCとありますが、その中でもUVBは短期的に大きなダメージを与えるため、 日光皮膚炎、シミなどの影響を与えることがあります。
※腫瘍は、良性と悪性に分類され、悪性腫瘍は癌と呼ばれます。

参照文献:食餌性ルテイン/ゼアキサンチンは、慢性的にUVBを照射したSkh-1ヘアレスマウスの光老化と光発癌を部分的に減少させます
Astner S, Wu A, Chen J, Philips N, Rius-Diaz F, Parrado C, Mihm MC, Goukassian DA, Pathak MA,
Gonzá ′纎 S. 2007 “Dietary lutein/zeaxanthin partially reduces photoaging and photocarcinogenesis in chronically UVB-irradiated Skh-1 hairless mice.” Skin Pharmacol Physiol. 2007;20(6):283-91.
皮膚には経口、塗布の組み合わせを
抗酸化力のあるルテイン、ゼアキサンチンが、紫外線による皮膚の損傷を軽減。
ルテイン、ゼアキサンチンを経口摂取、肌への塗布、またはその両方で試験した結果、経口摂取と肌への塗布の組み合わせが一番抗酸化保護を発揮する事が確認されました。

また、肌の脂質量、水分量、弾力性、過酸化脂質においても、皮膚に有意な活性がもたらされることが示されました。

※参照文献:カロテノイドであるルテインとゼアキサンチンを組み合わせた経口/局所抗酸化剤併用投与によるヒト皮膚への有益な長期効果:二重盲検プラセボ対照試験
Palombo P, Fabrizi G, Ruocco V, Ruocco E, Fluhr J, Roberts R, Morganti P. Beneficial long-term effects of combined oral/topical antioxidant treatment with the carotenoids lutein and zeaxanthin on human skin: a double-blind, placebo-controlled study. Skin Pharmacol Physiol. 2007;20(4):199-210.
ストレスにも効果的なルテインとゼアキサンチン
56名の若く健康な被験者を、プラセボ群、黄斑カロテノイド13mg/日群、27mg/日群の3つのグループに分け、6か月間の補給を行いました。測定・評価は補給開始から6か月後および12か月後に実施されました。

その結果、心理的ストレス、血清コルチゾール値、ならびに感情的・身体的健康の指標において改善が見られました。さらに、これらの健康状態は12か月後にも維持される、あるいはさらに向上する傾向が認められました。

※黄斑カロテノイドとは、ルテイン、ゼアキサンチン、およびメソゼアキサンチンのこと。
※血清コルチゾールとは、副腎皮質から分泌されるホルモンで、過度なストレスを受けると分泌量が増加する物質です。

参照文献:黄斑カロテノイドの補給は、若年成人の精神的ストレス、血清コルチゾール、および身体的および感情的な健康の次善の症状を軽減します
Supplementation with macular carotenoids reduces psychological stress, serum cortisol,
and sub-optimal symptoms of physical and emotional health in young adults

その他にも「近視」や老化に伴い視力低下が生じる「加齢黄斑変性症」、糖尿病が原因で視力が低下する「糖尿病性網膜症」または、未熟児で出生した際に発症する「未熟児網膜症」という眼(網膜)の病気についてもルテインやゼアキサンチンを補給する事での関連性について研究されています。


参考文献:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7352796/
Li LH, Lee JC, Leung HH, Lam WC, Fu Z, Lo ACY. Lutein Supplementation for Eye Diseases. Nutrients. 2020 Jun 9;12(6):1721. doi: 10.3390/nu12061721. PMID: 32526861; PMCID: PMC7352796.


このような研究成果のお陰で、ルテインおよびゼアキサンチンは健康的な目を末永く維持する上で重要な役割を果たしている事が確認出来ました。
ルテインおよびゼアキサンチンは健康的な目を末永く維持する上で重要な役割
機能性表示食品
「ルテインサプリ」
2015年に開始された機能性表示食品制度では、安全性が確認され、かつ健康増進機能について一定の科学的根拠がある食品に対して、事業者の責任において機能性を表示することが可能となりました。

機能性表示食品に登録された「ルテイン・ゼアキサンチン食品」には以下のような機能性の届出があります。

◎眼の黄斑色素量を増加、維持する働き
◎コントラスト感度(色の濃淡を識別し、ぼやけ、かすみを緩和する視機能)をサポート
◎グレア回復(まぶしさから回復>する視機能)のサポート
◎ブルーライトなどの光ストレスの緩和
◎眼の疲労感の軽減
◎睡眠の質を高める

※これらの効果は一例です。すべてのルテインを含むサプリメントがこの効果に該当しているわけではありません。

食品から毎日、質の高いルテインを十分に摂取し続けるのは容易ではありません。そのため、サプリメントを利用して効率よく補うのも一つの方法です。 選択する際は、機能性表示食品であるかどうかを目安にするのもよいでしょう。
ルテインサプリ
大名町スキンクリニック 院長 橋本 慎太郎
著者:大名町スキンクリニック 院長 橋本 慎太郎
金沢大学医学部卒、美容皮膚科クリニックを運営
https://m-beauty.jp/about/dr.html

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