マヌカハニーは局所的な傷や喉の痛み、がん治療の補助などさまざまな分野のホリスティック治療法に用いられています。
実は、米国疾病対策予防センター(CDC)によると全手術患者のうち、少なくとも1.9%の方に手術部位による感染(SSI)が発生しているのです。
その主な原因はメチシリン耐性 黄色ブドウ球菌(MRSA)への感染です。しかも、黄色ブドウ球菌のような耐性を持つ細菌に感染すると、そうでない菌に感染するより死亡率が約3.4倍も高くなると言われています。
そのため、耐性菌に対応できる新しい治療法の開発が切実に求められています。
❑ハチミツの殺菌力
ハチミツには、抗菌作用、免疫活性化作用、傷の治癒を促進する自然の能力があります。さらに、高濃度のハチミツの中では、細菌は耐性を獲得できず、その増殖が抑制される事が明らかになっています。
さらに、「マヌカハニー」はハチミツの中でも、極めて高い殺菌効果が期待できます。
研究によると、メチシリン耐性 黄色ブドウ球菌(MRSA)と様々な有効な濃度を保つマヌカハニーを一緒に培養したところ、50%濃度のマヌカハニーは24時間で全ての細菌を死滅させた事が確認されています。
また、純度100%のマヌカハニーをさまざまな傷口に適用したところ、傷の治癒が促進され、細胞毒性も無く、病変が進行しないことが実証されています。
参考文献)Frydman, G. H., Olaleye, D., Annamalai, D., Layne, K., Yang, I., Kaafarani, H. M. A., & Fox, J. G. (2020). Manuka honey microneedles for enhanced wound healing and the prevention and/or treatment of Methicillin-resistant Staphylococcus aureus (MRSA) surgical site infection. Scientific Reports, 10, 13229. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7414039/