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美容健康コラム マヌカハニーの未知なる効果と副作用 マヌカハニーの未知なる効果と副作用 マヌカハニーの未知なる効果と副作用

マヌカハニーの効果

マヌカハニーの入手方法
マヌカハニーとはマヌカの花から西洋ミツバチが作る特別な「はちみつ」です。 「マヌカ」以外の植物の花蜜では作ることが出来ず、蜂の種類も西洋ミツバチに限ります。 つまり「マヌカ」の花蜜と西洋ミツバチの体内酵素や唾液による代謝反応が必要なのです。

マヌカは主にニュージーランドで自生・栽培されている植物であり、梅の花のような綺麗な花を咲かせます。マヌカハニーは他の花蜜を元にして作られたハチミツとは違い、さまざまな効果効能が備わっています。
「マヌカ」という植物の花蜜をミツバチが集めて完成する蜂蜜
マヌカハニーは
他のハチミツとは違う
マヌカハニーには、果糖やブドウ糖、炭水化物、脂肪酸、タンパク質、ミネラルをはじめ、ビタミンB郡やビタミンC、その他多くのフラボノイドが含まれています。

特にフェノール化合物は180種類以上も含まれており、古くから完全食品であると言われてきました。
マヌカハニーに含まれる成分
このハチミツには様々な健康効果があるとされており、多くの研究機関によって調査・発表されています。その効果効能は、マヌカハニーに含まれる「シリング酸メチル」や「メチルグリオキサール」という成分によってもたらされています。

この成分は「マヌカ」の花蜜に元々含まれる物質ではなく、採取された花蜜がミツバチの唾液や体内酵素と結合することで初めて生み出されるものです。

しかも、「メチルグリオキサール」においては、マヌカハニーの中で時間の経過とともに、自然に増加する作用が確認されています。
マヌカハニーの効果
マヌカハニーには「抗菌・抗炎症・抗酸化」の効果がある事が確認されています。これは、マヌカハニーに含まれる「シリング酸メチル」がもたらす抗炎症作用によるもので、傷口や外傷による炎症を抑える効果があります。

また、マヌカハニーに含まれる「メチルグリオキサール」には殺菌作用が確認されているため、体内の病原菌やウイルス、ピロリ菌に対しても強い抑制作用が働きます。

「メチルグリオキサール」の作用は体内だけでなく口腔内にも作用するため、口臭の予防や歯周病の予防にまでその効果を発揮します。

マヌカハニーの効果
さらにはマヌカハニーの摂取により体内の「免疫細胞」が活性化する事も確認されており、これらは通常のハチミツの何倍もの効果がある事が分かっています。

その他、「美肌効果」についても研究されています。これらの作用機序は「善玉菌を増殖させる」「悪玉菌を抑える」といった働きによるもので「便秘解消」や「整腸作用」の効果にまで繋がるとされています。

また、日本ではあまり馴染みはありませんが、海外ではマヌカハニーを外用薬として火傷やニキビの治療にも使われています。
 
マヌカハニーの副作用
多くの健康上の利点があるマヌカハニー(蜂蜜)ですが、当然ハチミツアレルギーの方には使えません。また、ハチミツは1歳未満の赤ちゃんへの摂取も厚生労働省により注意喚起がなされています。

そもそも、ハチミツには多くの糖分が含まれていますので摂りすぎるとよくありません。腎不全の方、糖尿病の方、血糖値やBMIが高めの方には向かないかもしれません。 このあたりを注意して適切な量を取り入れるとよいでしょう。

※ただし、糖尿病の症状やハチミツの種類によっては「血糖値の降下作用が確認出来る」といった有意な論文がございました。
マヌカハニーは政府公認
マヌカハニーが持つ多くの健康効果と、高いブランド力から偽物が市場に出回ることもあります。この問題に対処するため、ニュージーランド政府は商品の品質を保証しランク付けする制度を導入しています。ご購入の際には、正規の品質保証を受けた製品を選ぶことが重要です。

正規品のマヌカハニーは、ミツバチがマヌカ以外の花の蜜を間違って採取しないように行動範囲を管理しており、その作り方は大変難しいとされています。
マヌカハニーは政府公認
マヌカハニーの入手方法
マヌカハニーはニュージーランドでブランディングされているハチミツですが、前述したように偽物もあるようなので、 政府認定マークを確認し信頼のあるお店から入手する事をおすすめします。

品質が悪いものだとマヌカの蜜が少量しかなく、殆どが普通のハチミツで作られていたりもします。過去には農薬の使用により「グリホサート」という発ガン性物質が混入されていた事件もありましたので注意したいものです。

ブランディングマークとされているユニーク・マヌカ・ファクター(Unique Manuka Factor)の略のUMFマークや、メチルグリオキサールの配合率の目安となるMGOマーク、モーラン・ゴールド・スタンダードの略であるMGSマークのある商品を選択するとよいでしょう。
マヌカハニーはニュージーランドでブランディングマヌカハニーはニュージーランドでブランディング
マヌカハニーの
創傷治療について
マヌカハニーは局所的な傷や喉の痛み、がん治療の補助などさまざまな分野のホリスティック治療法に用いられています。

実は、米国疾病対策予防センター(CDC)によると全手術患者のうち、少なくとも1.9%の方に手術部位による感染(SSI)が発生しているのです。

その主な原因はメチシリン耐性 黄色ブドウ球菌(MRSA)への感染です。しかも、黄色ブドウ球菌のような耐性を持つ細菌に感染すると、そうでない菌に感染するより死亡率が約3.4倍も高くなると言われています。

そのため、耐性菌に対応できる新しい治療法の開発が切実に求められています。

❑ハチミツの殺菌力
ハチミツには、抗菌作用、免疫活性化作用、傷の治癒を促進する自然の能力があります。さらに、高濃度のハチミツの中では、細菌は耐性を獲得できず、その増殖が抑制される事が明らかになっています。

さらに、「マヌカハニー」はハチミツの中でも、極めて高い殺菌効果が期待できます。

研究によると、メチシリン耐性 黄色ブドウ球菌(MRSA)と様々な有効な濃度を保つマヌカハニーを一緒に培養したところ、50%濃度のマヌカハニーは24時間で全ての細菌を死滅させた事が確認されています。

また、純度100%のマヌカハニーをさまざまな傷口に適用したところ、傷の治癒が促進され、細胞毒性も無く、病変が進行しないことが実証されています。
マヌカハニーの創傷治療(切傷や擦傷の治療)
参考文献)Frydman, G. H., Olaleye, D., Annamalai, D., Layne, K., Yang, I., Kaafarani, H. M. A., & Fox, J. G. (2020). Manuka honey microneedles for enhanced wound healing and the prevention and/or treatment of Methicillin-resistant Staphylococcus aureus (MRSA) surgical site infection. Scientific Reports, 10, 13229. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7414039/
マヌカハニーに
関する論文を紹介
マヌカハニーについての多くの論文が発表されております。まだまだ結論に達していない研究や課題も多いですがその一部をご紹介します。


❑マヌカハニーによる上皮癌細胞への抑制効果
ハチミツにはいくつかのメカニズムを通して作用する「抗がん剤」の可能性がある事が示されています。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7692226/


❑ハチミツとアテローム性動脈硬化症について
アテローム性動脈硬化症の病因を抑えるのに、ハチミツに含まれるフェノール化合物の有用性について示されています。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6356546/


❑ハチミツと血糖値の関係について
そのメカニズムは不明ではあるが、ハチミツにおける血糖値の降下作用が確認されており、将来的には糖尿病の治療薬としての期待が持たれています。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5817209/


❑マヌカハニーの鼻洗浄における慢性副鼻腔炎の治療について
副鼻腔手術の経験がある患者に対してマヌカハニーによる1日2回の副鼻腔洗浄を行ったところ良好な結果が得られたとされています。

抗生物質やステロイドの内服・外用剤の投与の有無に関係なくその効果が得られた事から、マヌカハニー単独で慢性副鼻腔炎に有効である可能性が示されました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8989183/


❑マヌカハニーはアトピー性皮膚炎の治療において有効な可能性がある
物理的・化学的特性の異なる複数のマヌカハニー成分によってアトピー性皮膚炎に対しての改善効果を発揮しており、潜在的な治療価値を持つ非常に複雑な材料であると示されています。
マヌカハニー以外のハチミツでの効果も今後の課題とされています。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5418133/


その他の参考文献
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhej/70/2/70_97/_pdf
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000029809.html
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5368358/
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7023262/
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3812548/
 
大名町スキンクリニック 院長 橋本 慎太郎
著者:大名町スキンクリニック 院長 橋本 慎太郎
金沢大学医学部卒、美容皮膚科クリニックを運営
https://m-beauty.jp/about/dr.html

参考文献やインターネット上にあるエビデンスやメーカー情報を元に分かりやすくまとめたものになります。参考になれば幸いです。
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