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美容健康コラム 葛の花エキスのイソフラボン効果とは 葛の花エキスのイソフラボン効果とは 葛の花エキスのイソフラボン効果とは

葛の花エキスの効果

葛(くず)とは、全国に生息するマメ科の「つる性植物」です。
くず餅など食品としも知名度がある葛(くず)ですが、ハーブティーとしても親しみがあり、葛根湯などの漢方製剤としても利用されてきました。中国では二日酔いにも効果があるとして利用されております。

秋の七草の1つに数えられる葛は、9月ごろに花を咲かせます。葛の花は繁殖力も強く、花言葉は「芯の強さ」を意味するとか。花言葉が示すとおり、葛の花から抽出されるエキスには、多くの健康効果が確認されています。
葛(くず)の花
近年、葛の花の有用性が科学的に証明され、お酒を飲んだ際の『血中中性脂肪の上昇を抑える作用』や『血糖値の上昇を抑える作用』などが報告されています。

これらの作用は葛の花に含まれる「イソフラボン類」や「トリプトファン誘導体」「サポニン類」が関与していることが分かってきました。
葛の花に含まれる
イソフラボンの効果
「イソフラボン」とは「フラボノイド」とも言われる天然に存在する有機化合物群の一種です。具体的には植物などに含まれる苦味や色素の成分を指します。

そして、葛の花に含まれるイソフラボンには驚くべき肥満防止効果が発見されました。


❑脂肪の合成を抑制する
ヒトはカロリーを摂取しすぎると肝臓の働きにより余ったエネルギーから「中性脂肪」を作り出し血液中に放出しますが、葛の花に含まれるイソフラボン(テクトリゲニン類)を摂取する事で、肝臓が中性脂肪を作り出す事を抑えてくれます。
脂肪の合成を抑制


❑脂肪の分解をサポート
体の中に存在し脂肪を作り出す細胞に「白色脂肪細胞」という細胞があります。白色でイクラの卵のような細胞です。

この白色脂肪細胞は、血液中にある中性脂肪を取り込んで自ら肥大化します。この肥大化した白色脂肪細胞がいわゆる皮下脂肪・内臓脂肪というものです。

脂肪は大きくわけると、内臓に出来る内臓脂肪と、皮膚の下に出来る皮下脂肪に分かれますが、葛の花に含まれるイソフラボンは、白色脂肪細胞が取り込んだ脂肪を分解する働きがあります。

具体的には、白色脂肪細胞が溜め込んだ脂肪は、遊離脂肪酸とグリセロールという形に分解されエネルギーとして使われます。

※本来白色脂肪細胞はエネルギー不足になると蓄えられた脂肪を分解し自然と小さくなります。
脂肪の分解をサポート


❑脂肪の燃焼をサポート
また、分解された遊離脂肪酸は「褐色脂肪細胞」によって燃焼され熱として体外に放出してくれます。葛の花エキスはこの働きをもサポートする事が確認されています。

※脂肪細胞はエネルギーを蓄える白色脂肪細胞と、エネルギーを消費する褐色脂肪細胞にわけられます。ちなみに、この脂肪を燃焼してくれる褐色脂肪細胞は赤ちゃんに多く、成人になるにつれ少なくなります。
脂肪の燃焼をサポート


葛の花由来イソフラボンは肝臓が脂肪を蓄積する働きを抑制したり、高脂肪・高コレステロールの食事をした際の脂質の蓄えを抑制する効果が確認されています。

血液中には「中性脂肪」や「コレステロール・リン脂質」などの脂質が含まれています。通常であれば血液中に含まれる脂質の量は一定に保たれるように調整がされます(=脂質代謝)。

しかし、食事から摂取する脂質の量が多くなったり、加齢や生活習慣によりこの調整がうまく出来なかったりすると脂質異常が発生し動脈硬化のリスクが高まってしまいます。

葛の花の研究ではこういった脂質代謝異常が改善されるのではないかと期待されています。

葛の花抽出物には葛の花イソフラボンのほかにサポニン類も含まれておりますが、サポニン類にも脂質の吸収を阻害する作用が確認されており期待がもてます。

肥満症は生活習慣病の原因となることが明らかになっており、なかでも糖尿病や高血圧・動脈硬化の引き金となる危険性があります。

日本人は遺伝的に肥満症になりやすく、ライフスタイルの欧米化に伴って肥満者の数は増加傾向にあります 。

そのため、葛の花イソフラボンなど抗肥満効果のあるフラボノイド類を、積極的に取り入れていきたいものです。

葛の花のエキスは水にも溶けやすいため、錠剤や飲料・飴・シロップなど市販食品に手軽に配合出来る事も利点となります。
葛の花の効果を
マウス実験にて
論文によると「葛の花」から抽出したエキスをマウスの餌に混ぜて2週間摂取させ、そうでないマウスと下記の違いを調査したと記されてます。
葛の花の効果をマウス実験
[1]白色脂肪細胞の重量
脂肪細胞には脂肪を燃焼させる褐色脂肪細胞と、余分なエネルギーを脂肪に変換し自ら蓄える白色脂肪細胞があります。
白色脂肪細胞は血液中にある中性脂肪を取り込み肥大化するため重量が減少する事で脂肪が小さくなったと判断する事が出来ます。

[2]マウスの各臓器での各種遺伝子の発現量を測定
脂肪を作り出す遺伝子、脂肪を燃やす遺伝子の出現によって脂肪の存在は左右されます。

[3]マウスのうんち(糞便中)に含まれる脂肪量
糞便に含まれる脂肪量に違いが生じるのかを確認。

このマウス実験により、葛の花エキスを摂取すると「白色脂肪細胞」の重量が減少する事が確認されました。また、通常栄養分を摂食する際に劇的に増加し、過剰なエネルギーから中性脂肪をつくりだす遺伝子「アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACC)」の存在も肝臓にて有意に低下する事が確認されました。

その他、白色脂肪細胞に分解を促す遺伝子「ホルモン感受性リパーゼ(HSL)」の出現が確認され、さらには褐色脂肪細胞へ働きかけ脂肪酸を燃焼させる遺伝子(UCP1)の発現も確認されたとの事です。

※糞便に含まれる脂肪量に差はありませんでした。


この実験をもとに考えられる効果は、葛の花から抽出したエキスを摂取する事により内臓脂肪が減少するという事です。

また、他の実験では25日間、葛の花抽出物を与えたマウスとそうでないマウスの体重を比較したところ、葛の花抽出を摂取したマウスの体重・内臓脂肪量が有意に減少する事が確認されました。

このことから、葛の花抽出物には体重および内臓脂肪量の増加を抑制する効果があると事が考えられました。さらに、血液中に含まれる脂質の上昇を防ぐ効果も見られ、動脈硬化につながる高脂血症(血液中の中性脂肪やコレステロールが異常に多い状態)を予防する期待も示されています。
ヒトでも同様な成果を確認
人においても葛の花由来のイソフラボンを摂取する事による脂肪抑制効果の臨床試験がされています。

葛の花エキスは、白色脂肪細胞が血液中の中性脂肪を取り込む働きを阻害します。つまり、内臓脂肪の増加を抑えます。 また、内臓脂肪・皮下脂肪等の組織内部で「熱産生」を促し燃焼による脂肪の分解をサポートします。

内臓や皮下に蓄積された白色脂肪細胞に影響を与えるという事は、脂肪分が溜まりやすいお腹周り(内臓や皮下脂肪)に対して特に効果的に働くという事になります。

つまり、脂肪の蓄積によって「ポッコリと膨れたお腹の脂肪」に影響を与える為ウエストが細くなる効果に期待がもてます。
ウエストが細くなる効果に期待
軽度の肥満者80人を対象に『葛の花抽出物』を8週間摂取した実験では、1日に300gの『葛の花抽出物』を摂取したグル ープはBMI値と体重が大幅に減少したことが明らかになっています。1日に100g・200g・300gの『葛の花抽出物』を摂取したグループは、総脂肪面積と皮下脂肪面積が、プラセボを摂取したグループと比べて有意に減少していました。(試験中、総エネルギー摂取量を男性は2650kcal/日 女性は2300kcal/日以内に制限するよう指示。


※脂肪燃焼のサポート成分としては、その他にもエラグ酸、ブラックジンジャー、サラシアなども有名です。

もちろんダイエット成分だけ摂取すれば痩せるというものでもありません。適度に運動する事も必要です。
葛の花エキスの副作用
ダイエッターにとって葛の花エキスが肥満に対して抵抗的に働くという作用はありがたい事です。しかし、副作用としては、葛の花エキス(テクトリゲニン類)からのエストロゲン活性化が確認されています。

エストロゲンが活性化することは「女性らしさのアップ」に繋がる為「特に問題なし」とも考えがちですが一概にそうでもありません。

女性ホルモンである「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2つのホルモンがバランスよく働く事によって、女性らしさが保たれ健康な状態が維持出来ます。 その為、エストロゲンだけが活性化すると女性ホルモン全体のバランスが崩れ「生理不順」や「月経に関する健康被害」がおこる可能性が高まります。
女性ホルモン全体のバランス
つまり、過剰なエストロゲン活性により逆に問題が生じるおそれがあります。痩せるからといって葛の花エキスを大量に摂取する事のないように致しましょう。

サプリメントなどで摂取する際は1日の摂取量の目安をまもる事をおすすめします。
また、健康的に痩せるには適度な運動と規則正しい生活習慣を保つ事がとても重要です。
参考文献
https://www.yakult.co.jp/healthist/215/img/pdf/p20_23.pdf
1)Kamiya T. et al., The Crude Extract from Puerariae Flower Exerts Antiobesity and Antifatty Liver Effects in High-Fat Diet-Induced Obese Mice., Evid Based Complement Alternat Med., 2012, 272710, 2012.
2)Kamiya T. et al., The Isoflavone-Rich Fraction of the Crude Extract of the Puerariae Flower Increases Oxygen Consumption and BAT UCP1 Expression in High-Fat Diet-Fed Mice., Glob J Health Sci., 4, 147- 155, 2012.
3)Tsuchihashi R. et al., Microbial transformation and bioactivation of isoflavones from Pueraria flowers by human intestinal bacterial strains., J Nat Med., 63, 254-260, 2009.
4)公益財団法人福島県保健衛生協会「メタボリックシンドロームにおける内臓脂肪CT所見の検討」,平成22年研究成果情報
5)厚生労働省「健康づくりのための運動指針2006」
6)神谷 智康,Preliminary Research for the Antiobesity Effect of Puerariae Flos Extract in Humans,Journal of Health Scie nce
7)山本 慶介,葛花抽出物が血清脂質および体脂肪に与える影響,日本未病システム学会雑誌11(1)=145-148,2005
8)岩本 邦彦,葛花抽出物 「葛の花エキスTM」の脂質代謝に対する影響
大名町スキンクリニック 院長 橋本 慎太郎
著者:大名町スキンクリニック 院長 橋本 慎太郎
金沢大学医学部卒、美容皮膚科クリニックを運営
https://m-beauty.jp/about/dr.html

参考文献やインターネット上にあるエビデンスやメーカー情報を元に分かりやすくまとめたものになります。参考になれば幸いです。
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