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ウォータープルーフの効果 UV耐水性の基準と規制 ウォータープルーフの効果 UV耐水性の基準と規制 ウォータープルーフの効果 UV耐水性の基準と規制

ウォータープルーフからUV耐水性へ
【SPFやPA++++(PA4+)の表記】

2022年12月から日焼け止め商品に対するUV耐水性の表示について、日本化粧品工業連合会によるISO18861に基づいた自主規制が始まりました。
ウォータープルーフ
とUV耐水性について
ウォータープルーフの表記
日焼け止めクリーム等の効果として、ウォータープルーフ(水に濡れても大丈夫)の有無を表記している商品がありますが、その効果において明確な基準が定められておりませんでした。つまり、各メーカーの信頼性によるところが大きくなっていました。

これが日本化粧品工業連合会によって2022年12月からウォータープルーフの基準が統一され、その効果を図り、定められ表記を示すことが推奨されるようになりました。

単体でのウォータープルーフといった強調表記はNGとなり「ウォータープルーフ」という言葉ではなく「UV耐水性」といった表記が必要となります。※併記はOK

UV耐水性表示の運用開始については「2022年12月1日」ですが、商品にUV耐水性表示がされるまでには2年間の猶予期間があります。つまり「2024年11月30日」までは従来の表記も可能となります。しかし、それ以降に出荷される製品からはUV耐水性の表記が求められるようになります。
ウォータープルーフとは
ウォータープルーフとは
ウォータープルーフ(水に濡れたあとでもUV効果があるのか)の耐水性表記については、SPF値(UVB)の耐水性を示すものになるため、SPF値とセットでの表示が必要です。

※SPFとはSun Protection Factorの略であり、紫外線(UVB)の防御効果を示すものです。その値としては「50」とか「50+」と表記されており、UVBによって肌が赤くなる事を防ぐ事が出来る時間を示しています。
UV耐水性の指標とされるSPFとは
UV耐水性の指標 SPFとは

紫外線B波(UVB)を防ぐ持続時間は、SPFで表記されています。 UVBの波長は短いですが影響力が大きく、皮膚がんの原因とされています。 UVBを浴び続けると皮膚が赤くなり痛みを伴う日焼け(サンバーン)をひきおこします。

例えば、SPF50や30の意味は次のような計算になります。
SPF30 SPF50
20分×(SPF)30
=約600分
(10時間)
20分×(SPF)50
=約1000分
(16.7時間)
「SPF50+」が最高表記ですが、これはSPF51以上ある日焼け止めに表記されています。 日中の紫外線対策であれば、SPF30でも十分でしょう。
UV耐水性について
水に濡れてもSPF効果が50%以上残っているかどうかが判断基準となります。
UV耐水性 ★ UV耐水性 ★★
合計40分
(20分×2回)
合計80分
(20分×4回)
具体的には、水浴条件で合計40分(20分×2回)が経過した後にでも、50%以上のブロック効果がある場合は「UV耐水性★」という表記が可能になります。

また、合計80分(20分×4回)後でも50%以上の効果が残っている場合は「UV耐水性★★」といった表記が出来ます。

※★は黒塗りでなく☆でもOK。ウォータープルーフはSPF(UVB)を防ぐ効果です。
参考)https://www.jcia.org/admin/
information/detail/code/00010742
紫外線A波(UVA)
を防ぐPAとは
サンタンをひき起こす

波長が長く肌の奥まで到達し肌老化を進行させるUVAは、皮膚の中のメラニン色素を増やし、皮膚を黒化させる日焼け(サンタン)をひき起こします。

さらに、コラーゲンやエラスチンにダメージを与え、肌のハリ・弾力を失わせて、シミやシワ、たるみを引き起こします。このUVAを浴びた後の「黒くなりにくさ」を表す数値として、PA表記があります。
PA++++ PA4+について
しみの原因をシャットアウトするPA4+ (PA++++)の表記が2013年1月に解禁されました。

日焼け止め関連商品に、PA+やPA+++ という表記があります。これは「UVAPF」を元に+の数で表示されて、+の数が高いほど紫外線防止能力が高い、つまりお肌が黒くなりにくいという事を表しております。

お肌が黒くなるのは紫外線からお肌を守るためにメラニン色素を排出するからです。しかし、さまざまなストレス要因によって日焼けにより皮膚が老化し、シワ・シミ・そばかすの原因となりますので、日焼け止めによるスキンケアは大切です。
PA分類表記例
PA + 効果がある
PA ++ 効果がかなりある
PA +++ 効果が非常にある
PA ++++ 効果が極めて高い
※PAとは、Protection Grade of UVAの略です。


数値が高いほど紫外線防止能が高いとされています。
UVAとUVBの違い
紫外線(人間の眼では見えない光)のなかには、お肌の奥深くまで浸透してしまう光があります。それがUVA(波長が長い光)です。

UVAとUVBの違い

UVAは皮脂の奥深くまで入り込み、細胞にダメージを与えるため、ダメージをカバーするためにお肌の中の細胞がメラニンという色素を分泌します。しかし、これが実はシミ、しわ、たるみの原因となってしまいます。

このダメージは、通常2週間のお肌のターンオーバーにて改善され、元通りになりますが、年齢の低下とともに正常なターンオーバーがなされずに、シミとして残ってしまいます。

これは、PAの表記が高い製品により抑制出来ます。もっともUVAを抑える事ができるのは、先に紹介したとおりPA++++(+が4つ)の製品です。
 
参考文献
●https://www.yakujihou.com/content/pdf/6-ao-1.pdf
●https://www.jcia.org/admin/information/detail/code/00010742
●若肌SOSサイトより
 
大名町スキンクリニック 院長 橋本 慎太郎
著者:大名町スキンクリニック 院長 橋本 慎太郎
金沢大学医学部卒、美容皮膚科クリニックを運営
https://m-beauty.jp/about/dr.html

参考文献やインターネット上にあるエビデンスやメーカー情報を元に分かりやすくまとめたものになります。参考になれば幸いです。
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