「高浸透」と「高濃度」が鍵になる!
コラーゲン合成や線維芽細胞を活性化させるには、ビタミンCが必要です。つまり、肌をみずみずしく健やかに保つには、十分な量のビタミンCを肌の奥深くにまで届ける必要があります。
肌表面に塗られたビタミンCは厚さ15〜20μm(顔の場合)の角層を透過後、3層の表皮構造を浸透し基底層まで到達します。
しかし、基底膜には毛細血管が張り廻らされている為、多くのビタミンCは血管内に吸収されてしまい、真皮層まで届く量はごくわずかになります。
ビタミンCを真皮層にまで届ける方法として次のような事が考えられます。
●血管に取り込まれる分を考慮して、さらに高濃度のピュアビタミンCを使う。
●イオントフォレーシスやエレクトロポレーションといった浸透力を上げる為の電子機器を使用する。
つまり、手軽にそして安全にビタミンCを肌の奥に届けるためには、浸透力と高濃度の両方の特徴を兼ね備えたビタミンCである必要があります。
※実際2001年に発表された論文では濃度8%以上で皮膚組織に浸透したとの報告があります。
化粧品を選ぶ際は、配合率に注目して、ビタミンCを肌の奥深くまで届けるスキンケアを行いましょう。
日本の成人におけるビタミンCの推奨摂取量は1日当たり0.1g(0.1mL)です。ただし、これは健康を損ねないために必要な最低限の摂取量となります。
むしろ、疲れている時や風邪で寝込んでいる時には体内でビタミンCが消費されやすいことから多めに摂った方が良いでしょう。ビタミンCの摂取量は少ないと問題が生じますが、多くても差し支えはありません。