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美容健康コラム 紫外線が及ぼす影響や紫外線の種類について 紫外線が及ぼす影響や紫外線の種類について 紫外線が及ぼす影響や紫外線の種類について

紫外線の種類や肌への影響を知り、しっかり紫外線対策

「日焼け止めを使うのはどうしてなの?」
「本当に日焼けは、よくないの?」
「UVケアって一年中必要なの?」

紫外線を浴びることで肌にどのような影響があるのか、美肌への近道を分かりやすくお伝えします。
紫外線が肌に与える影響
紫外線って何?
地上に届く太陽光は、“目に見える可視光線”、“熱として感じることができる赤外線”、そして“目にすることも感じることもできない紫外線”に分けることができます。
太陽光に含まれている紫外線の割合は、たった5%程ですが、人体に様々な影響を及ぼすと言われています。紫外線による影響は私たちにとって、いいこともあれば、わるいところもあります。正しい知識を身につけていきましょう。

紫外線のいいところ
紫外線は、私たちの身体において少しは必要なものとして考えられています。紫外線を浴びると体内でビタミンDが活性化され、骨の形成や代謝をサポートします。
紫外線の悪いところ
紫外線を必要以上に浴びてしまうと、シミやシワ、弾力の低下といった肌の老化につながってしまいます。さらには皮膚がんを誘発する原因になることもあります。
紫外線の種類
地上まで届く紫外線は波長の長さによってUVA・UVBに分けられ、それぞれ違った特徴があります。UVAは地上に降り注いでいる紫外線の約95%を占めていて、肌の奥(真皮)まで入り込み、コラーゲン・エラスチン線維を破壊しハリ・弾力を低下させ、シワやたるみをまねく原因に…。一方、UVBは約5%と降り注ぐ量は少ないのですが、日焼けやシミ・ソバカスの原因のひとつとされています。
紫外線の波長の長さによって特徴がある
UVAは肌の奥深くまで届き蓄積します。
UVBはエネルギーが強く肌表面の炎症の原因に。
[注1] nm:波長の長さを示す単位(ナノメートル=10億分の1メートル)


紫外線は、1年中降り注いでいます。
紫外線に注意するのは夏だけ、と油断していませんか? もちろん夏に多いのは事実ですが、ほかの季節でも油断してはいけません。
紫外線量は4月頃から徐々に増えていき、5〜8月にピークを迎えます。また、冬の紫外線は、夏の日傘の下よりも強いと言われています。 季節を問わず1年中UVケアをしましょう。
1年間の紫外線量


UVAは、雲も窓ガラスも通りぬけます。
紫外線は天気に関係なく降り注いでいます。 特に波長の長いUVAは雲も窓ガラスもすり抜けて室内にも照射されています。 外出しない場合であっても、SPF・PA値の低い日焼け止めや、日焼け止め効果のある化粧下地などの使用を心がけましょう。
1年間の紫外線量

「SPF」「PA」を理解しよう。
日焼け止め効果のある製品に必ず表示されている「SPF」「PA」の意味は、ご存知ですか?
肌を紫外線から守るためにも意味を理解し、外出先や外出時間など、ライフスタイルに合わせて選びましょう。

SPF(Sun Protection FactorUVB/防御効果)

肌が赤くなる日焼け(サンバーン)を引き起こすUVBから肌をどのくらい防御できるかを示す数値。SPF1で約20分間、日焼けを防ぐことができるとされています。
SPFの数値が高いほどUVB防御効果が高くなりますが、日本化粧品工業連合会では「SPF50+」を表示上の上限と定めています。

SPFとは

PA(Protection Grade of UVAUVA/防御効果)

肌が黒くなる日焼け(サンタン)の他、シミ・シワなどの原因になるUVAから肌をどのくらい防御できるかを示す数値。
UVAによる日焼けをどのくらい遅らせることができるかを一定の条件下で測定した値に基づき、PA+からPA++++まで4段階で表示され、+の数が多いほど効果が高くなります(日本基準)。

PAとは
PPDとは、UVAに対する防御効果を示す。EUで用いられる指標。
紫外線が肌に及ぼす影響って?
UVA(紫外線A波)
UVAは、肌に急激なダメージを与える作用は弱いのですが、肌に蓄積していき、ゆるやかにそして確実にダメージを与え、数日後に肌が黒くなる日焼け(サンタン)を引き起こします。
肌の奥の真皮にまで侵入し、コラーゲンなどをどんどん破壊するため、肌がハリや弾力を失っていきます。その結果「光老化」と言われる肌トラブルを引き起こす原因となってしまいます。

UVB(紫外線B波)
UVBは、表皮までしか届かないのですが肌への作用が強いため、短時間で肌が赤くなってしまう日焼け(サンバーン)だけでなく、後から肌が黒くなってしまう日焼け(サンタン)も引き起こします。
炎症やシミの原因となる他、肌表面の表皮細胞やDNAを傷つけることもあり、肌だけでなく身体全体への影響が強いのです。
紫外線が肌に及ぼす影響
色素沈着に関する豆知識
 紫外線の刺激によりメラノサイト(メラニン色素産生細胞)へ司令が届き、生成されたメラニン色素により肌が紫外線から守られます。その時に生成されたメラニン色素は、ターンオーバーによって角質層へ押し上げられ、最後は垢となって肌から排出されます。
しかし強い紫外線を浴びメラニン色素が過剰に生成され、さらに体調不良や精神的ストレス、加齢などによりターンオーバーが乱れると、メラニン色素が排出されにくくなり、色素沈着の原因となるのです。
油断大敵!! しっかり紫外線予防
日焼け止めを塗るだけの紫外線対策は当たり前!
日傘や帽子など、紫外線防止加工されているものを利用することも大切です。
「ちょっとだけだから、大丈夫!」
その油断が、肌に『黒い種』を蒔いてしまいます。紫外線量がもっとも多い日中に行う日常の家事。1週間で浴びる紫外線量は、なんと真夏のビーチで1時間に受ける紫外線量とほぼ同じと言われています。
日傘や帽子


「すぐに終わるから」なんて、紫外線予防さぼっていませんか?
● ゴミ出し ・・・ 約5分
● 洗濯物(干す&取り込む) ・・・ 約20分
● 買い物 ・・・ 約20分
● 子どもと公園遊び ・・・ 約30分
● ガーデニング ・・・ 約15分

1日たった10分でも…
1年間で換算した場合、60時間も肌を紫外線にさらしているのと同じ状態に!!
空から降り注ぐ紫外線は、地表にあるものに反射し、地面からも私たちの肌を狙っているのです。そのため日傘だけでは紫外線から肌を守ることができません。砂浜・水面やアスファルトは、紫外線の反射率が高いため日焼け止めでの予防を忘れずに行いましょう!

「紫外線の反射率」照り返しが紫外線量を倍増させます。
● 新雪 ・・・ 80%
● 砂浜 ・・・ 10%〜25%
● 水面 ・・・ 10%〜20%
● アスファルト ・・・ 10%
● 草地・土 ・・・ 10%以下
出典:気象庁HP「紫外線に関する基礎知識」より抜粋
上手に紫外線と付き合うためのひと工夫
絶対に、日を浴びない…なんてことは無理があるものです。 また、紫外線は全てが悪いというわけではありません。上手につきあい若々しく美しい肌を目指しましょう。

無防備に紫外線を浴びないこと。
無防備に紫外線を浴びない  外出時には日焼け止めや日傘、UV加工のされている衣類を着用するなどの紫外線予防はもちろん必要ですが、屋内にいても紫外線の影響をうけることがあります。そのため、外出しない場合であっても、SPF・PA値の低い日焼け止めや、日焼け止め効果のある化粧下地などの使用を心がけましょう。
日焼け後は、スキンケアで肌にうるおいを。
スキンケアで肌にうるおいを  日焼け時のスキンケアでは、特にごしごしと洗顔をしたり、日焼けした部位のマッサージを行なったりするのは控え、肌にダメージを与えないことが大切。肌が乾燥しやすい状態になっているため、ローションマスクを使ったり、普段より化粧水をたっぷり与えるなど保湿ケアを十分に行いましょう。
肌サイクルを促すためのプラスケア。
肌サイクルを促すためのプラスケア  体調不良、睡眠不足、ホルモンバランスの乱れなどにより肌サイクルが乱れると、メラニン色素が排出されず細胞内に残ってしまいます。肌サイクルを促すために、「しっかりとした睡眠」「ストレスを溜めない」「バランスのとれた食事」「ビタミンを摂る」など、毎日の生活をみなおすことも大切です。
 
橋本慎太郎
著者:大名町スキンクリニック 院長 橋本 慎太郎
金沢大学医学部卒、美容皮膚科クリニックを運営
https://m-beauty.jp/about/dr.html

エビデンスやメーカー様の資料などさまざまな文献を基に、みなさまの生活をより豊かにするための情報を発信しております。
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