スルフォラファングルコシノレート(SGS)は、カリフラワー、キャベツ、芽キャベツ、ケール、白菜、菜の花など、さまざまな野菜に含まれています。中でも、ブロッコリーのスプラウト(新芽)には、特に豊富なSGSが含まれています。
ブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラファングルコシノレート(SGS)からスルフォラファンに変換する方法は2つあります。
1つは、ブロッコリースプラウトを含む野菜を普通に食べる事です。スルフォラファングルコシノレートを摂取すると、腸内細菌によってスルフォラファンに変換されます。ただし、この量はごくわずかです。
もう1つは、
ブロッコリースプラウトを生でよく噛んで食べる事です。
野菜を噛む、切る、または損傷させる事でブロッコリースプラウト自身が持つ酵素「ミロシナーゼ」が放出され、スルフォラファングルコシノレートは口の中でスルフォラファンに変換されます。
生でブロッコリースプラウトを噛んで食べると辛みを感じますが、この辛み成分がスルフォラファンなのです。
※ブロッコリースプラウトに含まれる酵素「ミロシナーゼ」は熱に弱く、加熱する事で破損し辛味もなくなります。つまり、熱するとスルフォラファンに変換されにくくなるのです。
スルフォラファンを
効果的に摂るポイント
また、ブロッコリースプラウトが成熟すると食卓で馴染みのある「ブロッコリー」に育ちます。通常、ブロッコリーの茎は食べず、先端にできる蕾(つぼみ)を食べます。
この部分を花蕾(からい)といい、まだ開いていない花の部分ですが、こちらにもスルフォラファングルコシノレートは含まれています。
しかし、ブロッコリースプラウト(新芽)のほうが、SGSを10倍以上も多く含有していますので、スルフォラファン(スルフォラファングルコシノレート)を多く摂取したい方は、サラダにして生のままの「ブロッコリースプラウト」を噛んで摂取したほうが効果的です。