セサミンは肝臓の働きをサポートし、脂肪酸の分解とエネルギー変換を促進します(ラットによる実験)
出典 Ashakumary, L., Rouyer, I., Takahashi, Y., Ide, T., Fukuda, N., Aoyama, T., Hashimoto, T., Mizugaki, M., & Sugano, M. (1999). Sesamin, a sesame lignan, is a potent inducer of hepatic fatty acid oxidation in the rat. Metabolism, 48(10), 1303-1313. doi:10.1016/s0026-0495(99)90272-x https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/10535395/
この研究は、ゴマ種子に由来するポリフェノール「リグナン」に含まれる「セサミン」を摂取する事によって、ラットの肝臓における「脂肪酸代謝」にどのような影響が出るのかを調査したものです。
セサミンを豊富に含む食事を与えられたラットは、肝臓での脂肪酸のエネルギー変換プロセスが著しく向上したことが確認されました。
これは、肝臓の脂肪代謝が強力に促進されたことを示しています。さらに、セサミン濃度がより高めの食事を摂取したラットは、この代謝の活性化が更に強化されている事が分かりました。
※セサミンの働きにより、脂肪酸をエネルギーに変換するための酵素活性が上昇していた事も確認されています。
その一方で、セサミンの影響により、脂肪酸を生成する酵素の機能が抑制される現象も確認されました。これは、脂肪の蓄積を制限し、同時に脂肪の燃焼を促進する働きを有していることを示しています。
この特性を鑑みると、体重管理やダイエットにも効果的な成分であると考えられます。
※ただし、この実験はラットに対して行われた試験であるため、人間における効果についてはさらなる研究が必要だとされています。