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美容健康コラム サリチル酸のピーリング効果 サリチル酸のピーリング効果 サリチル酸のピーリング効果

サリチル酸の効果と副作用

サリチル酸(BHA)は医薬分野では皮膚疾患の外用薬、鎮痛内服薬として利用されていますが、美容皮膚科の領域では、ニキビ治療や角質ケア・ケミカルピーリングを目的としても使われます。
また、ニキビ治療においては、トレチノインとも差がないほどの効果を発揮します。
サリチル酸(BHA)
サリチル酸の
スキンケア効果
サリチル酸は自然界にも存在する天然の成分ですが、食品としては毒性があるため注意が必要です。 しかし、スキンケア用品へ配合する事は厚生労働省からも許可されており、美肌づくりへの効果効能が確認されています。

サリチル酸は非常に多くのスキンケア用品に配合されていますが、その特徴としてピーリング効果がある為、 ニキビ跡をケアしたり、古い角質を取り除く作用が期待出来るでしょう。
サリチル酸のスキンケア効果
また、肌の新陳代謝を高め、表皮の生まれ変わりをサポートしてくれます。

サリチル酸のそのスキンケア効果としては、肌にハリやツヤをもたらす美肌作用や、ターンオーバーを促進する角質ケア作用があります。

つまり、古くなった角質層をいち早く取り除き、肌の生まれ変わりを促進してくれるのです。 肌表面のざらつきや、肌の色むら、透明感の欠如を始め、薄い「シミ」や「くすみ」などを垢と一緒に剥がれ落とす事で透明感のある潤った肌を蘇らせてくれます。

古いごわごわとした角質によって肌トラブルが発生している方は、是非お試ししてください。

ただし、化粧品に配合されているレベルのサリチル酸でのピーリング作用では 肌の生まれ変わりには時間がかかります。更年の方は半年ほどの時間をかけて、じっくりと角質ケアする事が必要です。
サリチル酸マクロゴール
美容クリニックでもサリチル酸を使ったケミカルピーリングの施術があります。 濃度の高い薬剤を使って、肌を溶かし生まれ変わりをケアするものです。

比較的刺激が強い「サリチル酸」ですが、「マクロゴール」とあわせる事で刺激を抑えられる為「サリチル酸マクロゴール」を使ったケミカルピーリングが人気です。 市販されている低濃度のホームピーリング用品とは違い、ニキビ跡、ニキビ治療、毛穴の開き、黒ずみに対して強い改善効果を発揮します。

もちろん、お客様のお肌の状態をみながら使用する薬剤はかわりますので、ニキビ跡や、毛穴トラブルにお悩みの方は信頼ある美容クリニックへご相談ください。
サリチル酸を使ったケミカルピーリング
医薬品成分としての
サリチル酸
医薬品として配合されるサリチル酸には、その効果効能として次のような働きがあります。

❑微生物に対する殺菌・抗菌作用
❑解熱・消炎・鎮痛作用
❑皮膚の軟化作用
❑皮膚の剥離作用


解熱鎮痛剤として有名な「アスピリン」などは体内でサリチル酸に変わってその効果を発揮します。また、飲み薬として使いやすいようにサリチル酸をエステル化した「アセチルサリチル酸」を使った薬や、塗り薬として使えるように別の方法でエステル化した「サリチル酸メチル」などはサロンパスなど消炎効果のある塗り薬としても使われています。

サリチル酸は「イボの治療」「魚の目」「たこ(胼胝腫(べんちしゅ))」といった皮膚疾患の治療薬の有効成分として配合されています。 また、ニキビ治療に有効的ですが「過酸化ベンゾイル」や「レチノイド」と言った他のニキビ治療薬と併用する事もよいとされています。

サリチル酸は柳の木から抽出出来る成分です。昔から柳の木の皮や葉っぱには解熱鎮痛・消炎鎮痛の効果があるとされており 日本やイギリス、ドイツ、フランスなどでも柳の樹皮が利用されており、古くは古代ギリシャ・ローマ時代から愛用されてきました。
サリチル酸は柳の木から抽出出来る成分
サリチル酸の副作用
サリチル酸は医薬品成分であり多くの効果が報告されていますが、逆に副作用もあります。

濃度が高いと重篤な副作用がおこりますが、低濃度でも肌に塗布する事で発赤や紅斑などを発生する場合があります。 特に妊娠中の方や小さいお子さまが利用する場合は注意してください。

サリチル酸配合の医薬品を利用する場合は、医師や薬剤師の指示に従い正しくお使い頂く事をおすすめします。

スキンケア用品に含まれているサリチル酸は、それほど高濃度な配合ではいと考えられますが アレルギーのある方や敏感肌の方はパッチテストをしてから利用するとよいでしょう。
サリチル酸配合のスキンケア用品はパッチテストを
 
    
大名町スキンクリニック 院長 橋本 慎太郎
著者:大名町スキンクリニック 院長 橋本 慎太郎
金沢大学医学部卒、美容皮膚科クリニックを運営
https://m-beauty.jp/about/dr.html

参考文献やインターネット上にあるエビデンスやメーカー情報を元に分かりやすくまとめたものになります。参考になれば幸いです。
本成分は、疾病の診断、治療、予防を目的としたものではありません。疾病に罹患している場合はかかりつけ医師に、医薬品を服用している場合は医師、薬剤師に相談してください。食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスをお勧めします。
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