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美容健康コラム リコピンの効果を徹底解説 リコピンの効果を徹底解説 リコピンの効果を徹底解説

トマトに含まれる成分
「リコピン」の力

リコピンとはトマトの特徴的な成分であり、強い抗酸化力を持っています。アスタキサンチンやβカロチンよりも非常に強い働きがある為、リコピンがもたらす抗酸化作用は癌や心疾患・血管疾患をも予防する効果があるのではないかと考えられています。

リコピンは赤色の色素で、トマトが赤いのはリコピンによるものです。このリコピンはトマトやスイカなど限られた野菜にしか含まれていません。
リコピンとはトマトの特徴的な成分
トマトは世界各地で生産されており、野菜の中でもトップクラスの生産高となっています。特に地中海ではトマトは古くから食事にも取り入れられてきました。地中海の諸国は他のヨーロッパ諸国より、心臓・血管・リンパ管などの循環器関連の病気にかかる人が少ないことから、これらはリコピンの摂取量に関係があるのではないかと考えられています。
リコピンで
生活習慣病の対策
血液中に含まれるリコピンの濃度が高いほど「心臓疾患」「血管疾患」「前立腺がん」など疾病のリスクが低減されることが報告されています。その他、抗酸化作用や解毒作用によって、動脈硬化等の生活習慣病の予防にもつながると期待されています。

リコピンはカロテノイドの一つです。カロテノイドとは植物が有する赤色や黄色の色素のことですが、人はカロテノイドを体の中で作り出す力がないため、食事から摂取したカロテノイドを体内に蓄積していきます。

血液中にはおよそ13種類のカロテノイドとその代謝物が存在しています。一説では血液中のカロテノイド濃度が低い人は、心臓の筋肉に血液を送る冠動脈が狭くなったり塞がったりする事から「虚血性心疾患」や「癌」になりやすいと言ったデータが報告されています。

このような病気は「フリーラジカル」や「活性酸素」が体内に悪影響を及ぼすことが原因であるため、抗酸化作用をもつカロテノイドは様々な病気や老化現象を抑制すると考えらえています。

なかでもリコピンは、活性酸素の一つである「一重項酸素」を消去する力が他のカロテノイドと比べると非常に強い働きをする為「一重項酸素」が原因とされている高血圧や糖尿病、がんの予防に効果的だと考えられています。

リコピンの一重項酸素を消去する作用は、α-トコフェロール(ビタミンE)の100倍以上ともいわれている非常に頼もしい成分です。しかし、加齢とともに血液中のリコピン濃度は次第に減少してしまうため、高齢な方は積極的に取り入れる事が望ましいです。
リコピンで生活習慣病の対策
リコピンによる
癌予防に期待
トマトの摂取量が多い人ほど「胃」や「腸管」といった消化器官における癌の発生リスクが減少していることが認められています。

下記参考文献によると発がん剤を腸管に投与されたラットに、35週間リコピンまたはトマトジュースを与えたところ、大腸がんの発生の抑制に期待できる結果が得られたとされています。 そして、リコピン単体で摂取するよりもトマトジュースを摂取した方が高い効果が得られることが明らかとなりました。

癌の原因の1つに活性酸素がDNAを傷つけて細胞を癌化させる事が上げられます。そして活性酸素は喫煙や飲酒、紫外線、ストレスの影響によって発生致します。 つまり、活性酸素の発生を抑える事が出来るリコピンの働きは、細胞のがん化を抑制する事が期待できるのです。
リコピンによる癌予防に期待
リコピンによる
動脈硬化の予防
日本人の死因に多い「脳血管疾患」や「虚血性心疾患」は「動脈硬化」が深く関係していると考えられています。

動脈硬化は血液中のコレステロール濃度が異常に高くなったり、血栓ができたりすることで発症しますが、特にLDL(悪玉)コレステロールの酸化が大きな原因となっています。

ある動物実験では「高脂質の餌とリコピンを含むトマトを与えたグループ」と「高脂質の餌だけを与えたグループ」を比べたところ、トマトが入っている餌のグループの方が血液中の過酸化脂質の濃度が低くなったという事が報告されています。さらに、トマトを食べていないグループの血管には「動脈硬化の症状」が現れてた事に対して、トマト入りの餌のグループの方の血管は「正常に保たれていた」という結果がでています。

この事からもリコピンを摂取する事はLDL(悪玉)コレステロールの酸化抑制に有効的ではないかと考えられています。
リコピンの動脈硬化の予防
リコピンの
血糖値改善効果
糖尿病には2つのタイプがあります。一つ目の一型糖尿病は血糖値を調整する役割をもつインスリンを分泌する細胞が壊されて、血糖値が上昇してしまう病気です。日本人の糖尿病患者の約95%はもう一つの二型糖尿病です。

この二型糖尿病は生活習慣の乱れや肥満・運動不足・過度なストレスが原因でインスリンの分泌量が減ってしまったり、インスリンの効果が薄れてしまったりする病気です。

そしてインスリンが正常に働かず、食後に過度な高血糖の状態でいる事で「活性酸素」が産出されてしまうことが明らかとなっています。

糖尿病を発症し様々な酸化ストレスが加わった体内は、もはや自分の力だけでは酸化から身体を守ることができなくなり、色々な合併症を引き起こします。 しかも、血液中のリコピンの濃度が低いほど高血糖値の状態が持続することが分かっています。

実際に二型糖尿病の人に1年間毎日、リコピン28mgのトマトジュースを飲んでもらったところ、血液中のリコピンの濃度が上昇するにつれて、糖化ヘモグロビン(HbA1c)の値が低下しました。1年間の飲用により糖化ヘモグロビン(HbA1c)の値はゆるやかに低下し続け、平均では1.3%減ったことが報告されています。糖化ヘモグロビン(HbA1c)が1%減少すると、合併症になったり進行してしまうリスクが25%減るといわれています。

この実験から、リコピンは長期的に摂取することが重要であると分かります。


※血糖値は短期的に上下しますが、糖化ヘモグロビン(HbA1c)はブドウ糖が結合されたヘモグロビンのことで、赤血球は約4か月程度の寿命があり一度糖化したヘモグロビンは元に戻りません。このことから、糖化ヘモグロビン(HbA1c)値は過去1〜2ヶ月間の平均的な血糖状態が反映されることが分かっており、糖尿病のリスクを判別するための指標となります。
リコピンの血糖値改善効果
糖尿病は一度発症してしまうと、生涯にわたり血糖をコントロールをする必要がでてきます。人工的に血液から余分なものを取り除かなくてはいかなくなり、そのような透析の治療は1回につき約4〜5時間、週3回程度受けなくてはなりません。

糖尿病を放置してしまうと、動脈硬化や最悪の場合に失明にいたってしまう網膜症などの合併症を併発する恐れがあるうえ、治療によって金銭的にも大きな負担となります。そのため、普段からリコピンなど機能性が報告されている成分を積極的に取り入れていきたいものです。
 
リコピンが
骨の健康を保つ
抗酸化作用のあるリコピンを摂取する事で骨を溶かす『破骨細胞』の作用を抑えてくれることが分かっています。 さらに、リコピンは骨をつくったり骨折を修復してくれる『骨芽細胞』の働きを活性化させることも報告されています。

ホルモンバランスが乱れたり、年齢を重ねたりすると骨を壊す『破骨細胞』の働きが、骨を増やす『骨芽細胞』の働きを上回ってしまい『骨がスカスカな状態』になる恐れがあります。 これは「骨粗しょう症」と言われる病気ですが、骨細胞に作用するリコピンの働きは「骨粗しょう症」の予防にも有用ではないかと期待がもてます。
※骨の量・骨の密度と酸化ストレスは密接に関係していて、抗酸化物質のビタミンC・ビタミンEも骨粗しょう症のリスクを下げることが分かっています。
リコピンが骨の健康を保つ
下記参考文献では、成長期の雄ラットにおける実験で、比較的少量のリコピンを与えただけで骨の量が増加され、運動した際の骨量が増える作用を強くすることが明らかとされました。

さらに、雌ラットの実験では、リコピンを与える量を増やすと骨量が増加し、骨量を減らそうとする働きを抑える作用が見受けられました。これらの骨に対する作用は、リコピンがもつ酸化ストレスを減らす働きによるものであると考えられています。※この実験結果は、エストロゲンによる影響を含みます。
リコピン摂取による
花粉症の緩和
緑黄色野菜に多く含まれる色素成分「カロテノイド」が花粉症や気管支喘息などアレルギー疾患を緩和させることが明らかになっています。

スギ花粉による花粉症の症状がある人を対象にリコピンを1日20mg/3ヶ月間毎日摂取させたところプラセボ群と比べて、3ヶ月目に血中の総lgE量(アレルギー疾患があると高値になる物質)が低くなりました。また、1.5ヶ月目に鼻水の症状が有意的に緩和されたことが示されていました。

さらに、スギ花粉による花粉症の人がリコピン35mgが含まれているトマトジュースを3ヶ月間毎日飲んだところ、リコピンが3.5mgだけ含まれているジュースを飲んだ人と比べて「鼻水・クシャミ・鼻や目のかゆみ・涙目」といった症状が摂取2.5ヶ月目にして有意に緩和されたと報告されています。

別の実験では、低ミネラルのエサを食べるとアレルギー症状を起こし、アトピー性皮膚炎になるマウスに低ミネラルのエサとリコピン1gを与えたところ、そうでないマウスと比べて角質層の水分量に関して有意的に高い値が示されました。

さらに、表皮の腫れが抑えられたり、肌の真皮にまでに広がった炎症を起こしている細胞の減少が見られました。このことからリコピンの摂取により、アレルギー性の皮膚炎が抑制されることが分かります。

このような実験結果から、リコピンを含むトマト加工食品が「花粉症やアレルギーの症状を緩和させる事ができる」といった期待が持たれました。
リコピン摂取による花粉症の緩和
リコピンは運動後の
酸化ストレスを軽減する
適度な運動は骨量が増加したりと健康にいい反面、激しすぎる運動をすると活性酸素によって酸化障害を引き起こす恐れがあります。人体には抗酸化能が備わっていて、トレーニングをすることでその抗酸化能を高めることができますが、限界があります。

リコピンを長期摂取することで、一時的な運動後および持久運動後・安静時の酸化ストレスを減少させることが分かっています。
一時的な運動後および持久運動後・安静時の酸化ストレスを減少
その他リコピンが
活躍する作用
脳梗塞を引き起こした後、神経細胞が死んでしまったり、薬や手術によって詰まった血管を再び流れるように(再灌流)したりすると、活性酸素によって神経細胞が少しずつ障害を受けてしまうことがあります。これは虚血(細胞や組織へ十分な血液が送られていない状態)や炎症が起きたりすると、神経細胞内のミトコンドリアの働きに障害が起きて活性酸素が過剰に発生するためです。

このような場合でも、リコピンの抗酸化能により活性酸素の働きが抑制され、神経細胞の変性を抑えることが明らかとなっています。他にも、『アルツハイマー病』や筋肉がどんどん痩せて呼吸する筋力もなくなっていく『筋萎縮性側索硬化症(ALS)』などの神経変性による病気を発症するリスクを低減してくれることも報告されています。
筋萎縮性側索硬化症(ALS)
リコピンの
効率的な摂取方法
リコピンはトマトに多く含まれていますが、実は果実よりも果皮部分に多く存在しています。
またリコピンの体内吸収率をより高めるには、生のトマトを食べるよりもトマトジュースやペースト状などの加工された状態で食べた方が吸収率が高まるとされています。


リコピンは細胞内の色素として存在し、細胞は細胞壁に守られているため、人の消化酵素では分解しにくい性質があります。
しかし、加工された状態であれば、細胞壁が壊されリコピンが細胞外に解き放たれるため、吸収率が高まるというわけです。
トマトジュース

トマトを加熱したり油と一緒に摂ることでも、リコピンが吸収されやすいかたちに変化し、体内への吸収率が高まります。加熱する際、玉ねぎやブロッコリー、にんにく、キャベツなどと一緒に調理すると吸収率の高いリコピンcis体への変化が促進されます。

これは玉ねぎやブロッコリーが持つ酵素が大きく関係しているとみられています。 また、1日のうち、昼や夜にリコピンを摂取するよりも朝に摂取した方が血中のリコピン濃度が高くなることが実験で明らかになっています。これは朝の時間がよいというよりも、食事を摂っていない時間が長いほど、リコピンの吸収率が高くなるためです。
トマトを加熱したり油と一緒に摂る
リコピンの副作用について
日本ではリコピンの安全性が確認されており、食品添加物としても利用されています。また大きな健康被害なども報告されていません。リコピンを高用量摂取した臨床試験においても、重大な有害性は認められませんでした。

しかし、多量のリコピンを長期的に摂取し続けると、皮膚が黄色くなったり変色する恐れがあります。トマトからリコピンを摂取する際も一度に大量摂取することは避け、適度な量をこまめに摂取するよう心がけましょう。
参考文献
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(13)石川信吾,カロテノイドが皮膚アレルギー性炎症に与える影響の解明
(14)稲熊 隆博,野菜摂取の意味 : カロテノイドの効用を中心に
(15)稲熊 隆博,カロテノイド含有野菜のヒト健康への寄与およびその利用に関する研究,日本食品科学工学会誌,2015
大名町スキンクリニック 院長 橋本 慎太郎
著者:大名町スキンクリニック 院長 橋本 慎太郎
金沢大学医学部卒、美容皮膚科クリニックを運営
https://m-beauty.jp/about/dr.html

参考文献やインターネット上にあるエビデンスやメーカー情報を元に分かりやすくまとめたものになります。参考になれば幸いです。
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