❑リンゴ酸
リンゴやブドウ、ワインに含まれる、オキシコハク酸のこと。爽やかな酸味が特徴で、食品添加物(酸味料、pH調整剤、乳化剤)として食品加工にも利用されています。
※化粧品の成分表では、リンゴ果実エキスとかブドウエキスなどと表記されていることもあります。
❑クエン酸
レモンなど柑橘類などに含まれる有機酸の一種。清涼飲料水や加工食品に食品添加物として使われ、疲労回復系サプリメントにも多用されます。炭酸カルシウムを溶かすことから家庭内の水回りの掃除にも役立ちます。
※化粧品の成分表では、レモン果汁やオレンジ果汁、ライム果汁、グレープフルーツ果実エキスなどと表記されていることもあります。
❑グリコール酸
別名ヒドロキシ酢酸。サトウキビ、テンサイ、パイナップルやブドウに含まれます。肌への浸透力が高いため、ケミカルピーリングではほとんどがグリコール酸を使用し、医師が濃度を調節して使います。シミ、シワ、たるみの改善に役立ちます。
❑乳酸
ヨーグルトなどに含まれる有機酸の一種。ピーリング剤としてはグリコール酸より効き目がおだやかで、角質を柔らかくするだけでなくメラニン色素が原因のシミ・くすみ、肝斑の抑制にも効果があり、美白ケアに向いています。
❑ゴマージュタイプ
ゴマージュとはフランス語で角質除去のこと。植物から作られる微細粒子を使って、古くなった角質をやさしくこすり落とします。植物の種や殻の粉末のほか、海泥や火山灰などが使われることも。※スクラブやゴマージュはニキビなどの炎症や傷があるときには不向きです。
❑スクラブタイプ
細かい粒子(スクラブ)が入った洗顔ジェル・クリーム・フォーム。
余分な角質や毛穴に詰まった汚れをスクラブがしっかり掻き出して落とします。
スクラブは塩、植物の種子の粉末、コンニャク粉末、高分子粉末(マイクロビーズ)などさまざま。擦るときに力を入れ過ぎると肌を傷つけることがあるので要注意。
❑石けんタイプ
AHAなど角質柔軟成分が入った洗顔石けん。
毎日の洗顔と同時にピーリングできるから手軽で簡単。ピーリング効果を高めるためには、すすぎの前に泡をのせたまま2〜3分待つ「泡パック」がおすすめ。
❑コットンで拭くタイプ
AHAを配合した角質柔軟作用のある化粧水。
洗顔後にたっぷりとコットンに含ませて、顔全体をやさしく拭き取ります。力を入れ過ぎないのがポイント。「拭き取り化粧水」とも呼ばれます。
❑塗るだけタイプ
洗顔後の清潔な肌に適量をやさしくなじませるだけ。角質柔軟作用のあるAHAや酵素を配合しています。化粧水の前に使う、導入美容液(ブースター)として、後にのせる化粧品の浸透力をアップさせる効果も。例)ピーリング美容液
❑マッサージタイプ
角質吸着成分を配合したマッサージクリーム(ジェル)。洗顔後、水けを拭き取った顔全
体になじませ、指の腹で円を描くようにくるくるとマッサージします。20秒程度で柔らかい消しゴムかすのようなポロポロが出てくるので、ぬるま湯で洗い流すかコットンで拭き取ります。
❑洗い流すタイプ
塗るだけタイプよりもAHAの濃度が濃く、角質剥落効果が高いのが特徴。清潔な肌に適量をなじませたら数分待って水かぬるま湯で洗い流します。
×いきなり薬剤を頬にのせる
頬は皮膚が薄くて弱い部分。効果が出やすいので、時間をなるべく短くするため最後に。最初はTゾーンからのせましょう。
×時間をかけすぎる
効果を期待するあまり、時間をかけすぎると肌に負担がかかり、トラブルの元に。必要な角質まで落としてしまっては大変!肌に刺激を感じたら、いったんストップ。使い始めはどうしても刺激を感じやすいので、水で薄めるなどして少し弱めて使ってみるのもアリ。
×ゴシゴシこする
角質の奥まで効かせたい気持ちは分かりますが、丁寧なケアが鉄則。肌に傷をつけたり、余分なストレスを与えたりしては逆効果に。
×体調不良の時に使う
風邪気味、睡眠不足、生理中、ダイエット中など肌の状態がよくないとき、花粉アレルギーなどで体調が不安定になっているときにピーリングをすると、肌トラブルのもとに。もちろん、病気のときは当然やってはいけません。
×目と口の回りに使う
目元、口元は刺激を受けやすく、乾燥しやすい部分なので避けましょう。万が一目に入ってしまったら、すぐに流水で洗い流して。
ビタミンC誘導体
リン酸型ビタミンCのように、ビタミンCを肌に吸収しやすい形に変えたもの。美白だけでなく抗酸化作用もあり、シミ対策以外にもニキビ予防、毛穴開き予防、シワ予防などの様々なエイジングケアに効果的。
ハイドロキノン
欧米では美白といえばハイドロキノンというほど高い効果で支持されている。メラニンが活性化する際に起こる酵素チロシナーゼを抑制し、シミ・くすみを予防するが、濃度が高いと肌への刺激が強いので注意が必要。
アルブチン
もともとはコケモモから抽出した成分。現在はハイドロキノンにブドウ糖を結合させて作る。メラニン色素に働きかけるチロシナーゼを抑制する効果がある。
4MSK(4-メトキシサリチル酸カリウム塩)
慢性的なターンオーバーの不調(慢性角化エラー)に働きかけ、角層内に蓄積したメラニンを排出する効果に加えて、チロシナーゼの働きを抑え、メラニン生成を抑制する。