楽天
美容健康コラム ナイアシンアミドによるシワ改善効果 ナイアシンアミドによるシワ改善効果 ナイアシンアミドによるシワ改善効果

ナイアシンアミドのシワ改善効果について

年齢とともに気になるシワ。 ナイアシンアミドは医薬部外品として、新たに"シワ改善"の有効成分に認められたことにより 一気に注目を浴びるようになりました。
そのシワ改善に有効とされる成分「ナイアシンアミド」を詳しく解説します。
ナイアシンアミドとは?
ナイアシンアミドとは、エネルギー産生や脂質・アミノ酸の代謝に関わっている水溶性のビタミンB3であり、「ニコチン酸アミド」とも呼ばれています。美容や健康への効果が期待できる栄養素「ナイアシン」の一種です。

ナイアシンとは「ニコチン酸」と「ニコチン酸アミド」の総称。

ナイアシンという名称は、ニコチン酸がタバコに含まれる有害物質「ニコチン」と誤解されるのを避けるために名付けられました。 ニコチン酸に害はありません。
ナイアシンアミドとは水溶性のビタミンB3
ナイアシンアミドの
化粧品と美容効果
ナイアシンアミドは美容に良いことでも注目されており、化粧品や医薬部外品に配合されています。 万能なのに刺激性が少なく、扱いやすいことが特徴です。

主な美容効果としてはこちらの5つが上げられます。
  1. 紫外線ダメージから肌を守る
  2. 紫外線を吸収したDNAを修復する酵素反応に関わっています。

    紫外線ダメージから肌を守る

  3. 抗酸化作用
  4. 紫外線を受けることによる活性酸素の生成を除去する効果で細胞へのダメージを軽減させます。

  5. メラニン生成の抑制
  6. シミの元となるメラニンの生成を抑えることで、シミやそばかすを防ぎます。

    抗酸化作用

  7. 肌荒れの抑制
  8. 抗炎症作用により肌の赤みや乾燥を軽減します。

  9. ニキビ予防
  10. 皮脂分泌の正常化で毛穴のつまりを軽減し、適切な水分量を保つことでニキビを予防します。

    肌荒れの抑制
医薬部外品の承認を
得ている化粧品の「有効成分」
ナイアシンアミドは肌荒れ、シワ改善、美白の3つの有効成分として厚生労働省から医薬部外品の承認を得ている化粧品成分です。
  1. 保湿効果
    ※セラミドなどの合成を促進することで、肌のバリア機能を改善する
  2. 肌荒れ対策の医薬部外品の有効成分として承認を得ています。

    セラミドの前駆体であるグルコシルセラミド、スフィンゴミエリンの生成、およびセラミド合成促進による”バリア機能改善作用”があります。

  3. 美白効果
    ※メラニンの生成を抑え、しみ、そばかすを防ぐ
  4. 美白ケアの医薬部外品の有効成分として承認を得ています。

    シミやソバカスの原因となるメラニンの生成を抑えるはたらきと、 メラニンを肌表面へ輸送するメラノソームのはたらきを阻害する”色素沈着抑制作用”があります。

    「シミ・そばかす」を防ぐしくみ

    「シミ・そばかす」を防ぐしくみ「シミ・そばかす」を防ぐしくみ
  5. シワ予防の効果
    ※コラーゲンの減少を抑えることなどにより、肌のハリを出す
  6. シワ改善の医薬部外品の有効成分として承認を得ています。

    真皮コラーゲンの生成を促し、コラーゲン減少を改善することによる”抗シワ・抗老化作用”があります。

    「シワ」を防ぐしくみ

    「シワ」を防ぐしくみ「シワ」を防ぐしくみ
    ナイアシンアミドは肌荒れ対策や美白ケアの医薬部外品の有効成分としての認可を得ていましたが、2018年(推定)に「シワ改善」として認められたことで一気に注目を浴びることとなりました。
「化粧品」を選ぶ
ポイント
ナイアシンアミドが配合された化粧品は、どのように選ぶと良いのでしょう。
まずは、大きく2つに分けて「医薬部外品」と「化粧品」に分類されます。
ナイアシンアミドが配合された化粧品
ナイアシンアミドを医薬部外品として使う場合は、厚生労働省が強化した濃度内で配合すると決められています。
敏感肌の方や無難にケアしたい方は、最初は医薬部外品をおすすめします。

一方、ナイアシンアミドを化粧品として使用する場合は、有効成分として記載することはできませんが濃度の規定はありません。
そのため、化粧品であれば高濃度での配合が可能になります。


ナイアシンアミドの量

  • 医薬部外品
  • ・厚生労働省が許可した濃度
  • 化粧品
  • ・高濃度での配合が可能

こんな方におすすめ

  • 医薬部外品
  • ・肌が弱い
  • ・敏感肌
  • ・無難にケアしたい方
  • 化粧品
  • ・エイジングケアしたい
  • ・普通肌
  • ・より高い効果を期待したい


化粧品選びにおいては、美白、シワ、ニキビ、乾燥など、何か1つを優先させて他のケアを諦めなければいけないものが多い中で、マルチな効果が期待できるナイアシンアミドはとても優秀と言えるでしょう。

また、同じくシワ改善に効くレチノールや、美白に効くビタミンCと比べて、肌への刺激が少ない※という特徴もあります。

※すべての方に刺激がないわけではありません
以前から多くのスキンケア製品に配合されてきたナイアシンアミド。 敏感肌の方にも取り入れやすく、より高い効果を期待するなら高濃度配合の化粧品に ステップアップしてみてはいかがでしょうか。
スキンケア製品に配合されてきたナイアシンアミド
ナイアシンアミドを
「食べ物」から摂り入れるには
ナイアシンは、魚介類、肉類、きのこ類、穀類に多く含まれています。また、酵母、牛乳、緑黄色野菜、豆類など幅広い食べ物にも含まれています。
食事から摂取されるほか、体内でも合成されます。ビタミンB1、B2、B6存在下で、必須アミノ酸のトリプトファンから合成されます。
ナイアシンアミドの1日の摂取量
ナイアシンは食品からの摂取以外に、体内でもアミノ酸の一種であるトリプトファンからも生成されるため、合算値をナイアシン当量(mgNE)としています。 トリプトファン60mgがナイアシン1mgに相当します。
ナイアシン当量(mgNE)=
ナイアシン(mg)+1/60 トリプトファン(mg)
トリプトファン量が未知の場合はたんぱく質の1%をトリプトファンとみなし、下記の式になります。
ナイアシン当量(mgNE)=
ナイアシン(mg) + たんぱく質(g) × 1000 ×1/100 × 1/60(mg)
「日本食品標準成分表(2020年版)」より


【補足】
ナイアシンが欠乏するとペラグラ(pellagra)という欠乏症の病気になることが知られています。主な症状には、赤い発疹ができる皮膚症状、口舌炎や下痢などの消化管症状、神経障害などがあげられます。ペラグラはとうもろこしを主食とした中南米などの地域で見られましたが、日本で通常の食生活をしている場合は不足する心配はほとんどないと言われています。
ナイアシンアミドの
「体内」での働き
ナイアシンは、「皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素」として栄養機能食品にも利用されています。

※栄養機能食品とは特定の栄養成分の補給のために利用される食品で、栄養成分の機能を表示するものをいいます。

糖質や脂質、タンパク質などの三大栄養素の体内での酵素反応を助ける"補酵素"の働きがあり、酵素反応の約2割(400種類以上)に関わっています。
糖質や脂質、タンパク質などの三大栄養素
例えばアルコールの分解や、分解後に生じるアセトアルデヒドという二日酔いを起こす成分の分解を助ける補酵素の働きもあります。
ナイアシンアミドはアルコールの分解を助ける
他にも循環系、消化器系、神経系の働きを助ける働きがあります。

しかし、ナイアシンアミドは食事やサプリから摂り入れた場合、そのほとんどが健康を維持するために使われます。 美容のためにはスキンケアとして肌からも取り入れることがおすすめです。
大名町スキンクリニック 院長 橋本 慎太郎
著者:大名町スキンクリニック 院長 橋本 慎太郎
金沢大学医学部卒、美容皮膚科クリニックを運営
https://m-beauty.jp/about/dr.html

参考文献やインターネット上にあるエビデンスやメーカー情報を元に分かりやすくまとめたものになります。参考になれば幸いです。
本成分は、疾病の診断、治療、予防を目的としたものではありません。疾病に罹患している場合はかかりつけ医師に、医薬品を服用している場合は医師、薬剤師に相談してください。食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスをお勧めします。
copyright (c)
エクセレントメディカル all right reserved.

〉〉