楽天
ヒドロキシチロソール 活性酸素による酸化を防ぐ抗酸化作用 ヒドロキシチロソール 活性酸素による酸化を防ぐ抗酸化作用 ヒドロキシチロソール 活性酸素による酸化を防ぐ抗酸化作用

ヒドロキシチロソールの抗酸化作用にともなう効果

ヒドロキシチロソールとはオリーブオイルに含まれるフェノール化合物です。
日本の食生活でもよく使われるようになった、オリーブ。
オリーブの栽培は約6000年前から、オリーブオイルを収穫するために地中海沿岸地域ではじまったといわれています。地中海沿岸に住んでいる人々は古くから、民間療法としてオリーブの葉やオイルを使用してきました。葉は痛風に対して、オイルは止血やきず薬として使われてきたとされています。
また、オリーブオイルを摂取する事で、悪玉コレステロールが減少したり、動脈硬化の改善につながるといった事が確認されています。
ヒドロキシチロソールとはオリーブオイルに含まれるフェノール化合物
実際、オリーブオイルの生産量が世界1位のスペインや第3位のギリシャは、他のヨーロッパ諸国と比べて、血管疾患(血流の病気)や心疾患(心臓にかかわる病気)によって死亡する人の割合が低くなっています。これはオリーブオイルに含まれるヒドロキシチロソールを始めとしたフェノール化合物による効果との関連性が予想されています。
ヒドロキシチロソール
の抗酸化効果
オリーブオイルには『ヒドロキシチロソール』以外に『オレウロペイン』『ルテオリン』などの抗酸化作用を持つフェノール化合物が含まれていますが、 特にヒドロキシチロソールは強い抗酸化作用をもち、抗炎症・抗菌・抗ウイルス・抗腫瘍の特性があることが分かっています。

実際に健康食品の分野ではヒドロキシチロソールの動脈硬化予防の機能性が研究されており、疾病の予防や改善の効果が期待されています。また、美白効果も確認されスキンケア用品にも使用されるようになってきました。
オリーブオイル
ヒドロキシチロソールの
抗酸化作用にともなう研究
呼吸によって体内に取り入れらる酸素の約2%が『活性酸素』になるといわれています。活性酸素は体内の細菌やウイルスを撃退してくれる反面、増加しすぎた活性酸素は、細胞や遺伝子までも攻撃(酸化)して傷つけてしまいます。

ヒドロキシチロソールには、増加しすぎた活性酸素による細胞攻撃(酸化)を防ぐ抗酸化作用があり、この作用を利用した研究が数多くされています。

〜以下のような研究がされています〜
●食物の消化・吸収を行うのどから肛門までの腸管に存在する細胞株「Human Caco-2」が活動する際に生じる活性酸素の増加を抑制する研究。
※細胞には『細胞株』と呼ばれる不死細胞(永遠に分裂と増殖を繰り返す不思議な細胞)があります。

●ヒトの肝臓の代替モデルとして研究で使用されているHepG2細胞における、酸化剤『t-ブチルヒドロペルオキシド』を使った細胞内活性酸素の増加を抑制する研究

●紫外線UVBを浴びることで起こるアポトーシス(細胞が死ぬこと)を抑制する研究。

●紫外線UVA照射によって、肌細胞『HaCaT細胞』内の活性酸素の増加を抑える研究など。
ヒドロキシチロソールの
動脈硬化予防に期待
動脈は、外膜・中膜・弾性膜・内膜の4層
動脈は、外膜・中膜・弾性膜・内膜の4層からできており、一番内側の内腔部分に血液が流れています。

動脈の中膜には、自身の収縮により血流を流したり、血管の弾力を保つのに重要な【血管平滑筋細胞(けっかん へいかつきん さいぼう)】が存在致します。この血管平滑筋細胞が細胞としてその役割をなくした時、内膜へ移動(遊走)するのですが、この遊走した不要な細胞が異常増殖すると血管の壁にコブのようなかたまりをつくってしまいます。すると、血液が流れている内腔が狭くなり血流が滞り、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こしてしまうのです。

ヒドロキシチロソールには、この血管平滑筋細胞の異常な増殖および遊走を抑制する働きがあることがわかっています。
LDL(悪玉)コレステロールの
酸化を抑制
動脈硬化
血中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が多すぎると、内膜を形成する内皮細胞を傷つけ、損傷した部分からLDLコレステロールが内膜の中に進入してしまいます。内膜に進入したLDLコレステロールは体内の「活性酸素」によって有害な酸化LDLコレステロールに変化されます。

有害になった酸化LDLコレステロールを異物とみなした白血球の1種である「単球」が血管壁に入り込み、体のお掃除役「マクロファージ」となって酸化LDLコレステロールを取り込んでいきます。

酸化LDLコレステロールを大量に取り込んだ「マクロファージ」はやがて崩壊していき、内膜のなかにドロドロとした状態(コレステロールや脂肪できた物質)で沈着します。この沈着物が溜まると血管の内壁にプラークというコブのようなものが形成されます。プラークが血管壁のいたるところにでき、血液の通り道が狭くなることでアテローム性動脈硬化が引き起こされます。

ヒドロキシチロソールは、内皮細胞の創傷を治癒する作用を持っています。また抗酸化作用があり、LDLコレステロールが酸化されて、酸化LDLコレステロールになる事を防ぐことが示されているため、動脈硬化の予防効果が大変期待されています。
がんや生活習慣病に
深く関わる抗炎症作用
外傷や感染などにより体内組織が損傷すると、体が防御反応として部分的な赤み・腫れ・発熱や痛みなどといった『炎症』を引き起こします。『炎症』は体に危険を知らせる大事な合図のひとつですが、『炎症』が過剰になって慢性化すると、体内組織の損傷や機能の低下など悪影響を及ぼす可能性があります。
近年では、ガンやアテローム性動脈硬化などの生活習慣病には、慢性的な『炎症』が深く関わっているのだとされています。また、酸化ストレスなどの刺激を受けた細胞が、炎症反応を持続してしまうことが分かっています。

オリーブの葉や実に含まれている、ヒドロキシチロソールは抗炎症・抗酸化・抗ウイルス・抗菌の作用があることが明らかとなっています。炎症が起きると、細胞や組織に障害を与えて、さらなる炎症症状を引き起こす『一酸化窒素』が生成されます。ヒドロキシチロソールはこの一酸化窒素の生成を抑制する働きがあることが示されており、抗炎症作用が認められています。
オリーブの葉や実に含まれている、ヒドロキシチロソールは抗炎症・抗酸化・抗ウイルス・抗菌の作用
既に抗炎症薬として使われている非ステロイド性抗炎症薬は、胃や小腸を傷つけ、腎臓に障害を与えてしまうことが知られています。ヒドロキシチロソールはげっ歯類(ねずみやリス・ヤマアラシなどの動物)を用いた安全性試験では毒性が認められず、食品や栄養補助食品としても販売されています。そのため、新しい安全な抗炎症薬としての可能性が期待されています。

ほかにも、ひざのクッションの役割を果たしている関節の軟骨が、年齢とともにすり減っていくことで、ひざが変形したり炎症を起こして痛みや腫れを生じる【変形膝関節炎】の改善効果も報告されています。
ガン細胞の増殖を
抑制するとの期待も
オリーブオイルを日常的に食している地中海諸国のガン発生率は、他の欧米諸国よりも低くなっています。その為、オリーブオイルを摂取すると、様々なガン細胞を減少させてくれるのではないかと研究されています。

オリーブの抗ガン作用は、豊富に含まれているオレウロペインとヒドロキシチロソールによってもたらされていると考察されています。ある実験でオレウロペインとヒドロキシチロソールは、乳がん細胞株の『MCF-7細胞』を減少させ、増殖を抑制し、アポトーシス(細胞死)を誘発させてくれることが示されています。他にも、ヒドロキシチロソールは大腸ガンの原因である『HT-29細胞』や白血病の一種の前骨髄球性白血病の原因である『HL-60細胞』の抗ガン効果に関しても示されています。

そのため、オレウロペインとヒドロキシチロソールはガン予防の効果が大変注目されているのです。
※オリーブには血圧を低下させる作用や血糖値を下げる作業が あると考えられている為、血圧や血糖値を下げる医薬品を服用している方はオリーブオイル由来のサプリメントの併用について かかりつけ医にご相談されるとよいでしょう。
ヒドロキシチロソールの
1日の摂取量
ヒドロキシチロソールの効果を得るためには、1日に5mg摂取しなければならないといわれています。毎日オリーブの実を食べたり 、数100mlのオリーブオイルを摂取したりするのは難しいため、サプリメントでの補給がおすすめです。
ヒドロキシチロソールの1日の摂取量5mg
参考文献のご紹介
●宮崎均,多様な有効活用が可能なオリーブ成分,The Society for Bioscience and Bioengineering, Japan,2013,第3号,p159
●森 聖二郎、齋藤 康,血管平滑筋細胞の遊走・増殖のメカニズムとプラークの安定化,動脈硬化27(4.5),2000,p117 ●服部 暁史、松尾 俊輝、塚本 靖和,逆相HPLCによるソフトカプセル中のオリーブ由来のヒドロキシチロソールと オレウロペインの定量,BUNSEKI KAGAKU,2019,Vol.68 No.8,p623-626
●Bertelli MatteoKiani Aysha KarimPaolacci StefanoManara ElenaKurti DanjelaDhuli KristjanaBushati VilmaMiertus JanPangallo DomenicoBaglivo MirkoBeccari TommasoMichelini Sandro
ヒドロキシチロソール:有望な薬理学的活性を有する天然化合物Journal of biotechnology 2019 Vol. 309
●吉川 まどか,内的因子と外環境因子により生成される細胞内活性酸素種 (ROS)の消去に基づく植物エキスに関する研究,東京工科大学博士学位論文
●米澤 豊,天然物由来物質における抗炎症作用機序の解明とラットモデルを用いたその活用に関する研究, 博士(獣医学) 甲第519号
 
大名町スキンクリニック 院長 橋本 慎太郎
著者:大名町スキンクリニック 院長 橋本 慎太郎
金沢大学医学部卒、美容皮膚科クリニックを運営
https://m-beauty.jp/about/dr.html

参考文献やインターネット上にあるエビデンスやメーカー情報を元に分かりやすくまとめたものになります。参考になれば幸いです。
本成分は、疾病の診断、治療、予防を目的としたものではありません。疾病に罹患している場合はかかりつけ医師に、医薬品を服用している場合は医師、薬剤師に相談してください。食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスをお勧め致します。
copyright (c)
エクセレントメディカル all right reserved.

〉〉