古くから皮膚科で採用されているハイドロキノン。
シミについて対談する、大名町スキンクリニック『橋本慎太郎 院長』とくみこクリニック『向田公美子 総院長』。
本来、メラニン色素は紫外線から肌を守るために存在しています。そして役割を終えたメラニン色素はターンオーバーにより肌の表面に押し出され、やがて垢となって剥がれ落ちます。
しかし体調不良や精神的ストレス、加齢などによりターンオーバーの周期が乱れたり、繰り返し紫外線を浴び続けることで、過剰に作られたメラニン色素は肌に沈着してしまいます。
紫外線を浴びてメラニンが生成される
紫外線が表皮細胞に当たり発生した活性酸素などが、メラノサイトに「メラニン色素を作れ!」と指令をだします。
休みなくメラニンを生成し続ける
指令を受けたメラノサイト内でチロシナーゼという酵素が働き、チロシンを酸化させてメラニン色素を生成します。
メラニン色素が肌に沈着
次々と過剰に作られたメラニン色素が肌に沈着し、シミに。このサイクルをもとから絶ち切らないと、シミは増えていくばかりです。
日光黒子
多くのシミがこのタイプ。日光性黒子、老人性色素斑ともいう。紫外線によるダメージ(メラニン色素の過剰産生)が原因のシミのこと。顔以外にも手、背、前腕、上背などの露出の多い部分に発生する。色は薄い褐色潤`濃い褐色。
肝斑
両頬や額、下あご、鼻の下などを中心に左右対称にできるシミ。薄い褐色でやや大きく、もやっと広がる形が特徴。女性ホルモンの乱れやストレス、不規則な生活が影響しているといわれている。
炎症後色素沈着
ニキビ、やけど、かぶれなどによる肌の炎症後に生じる褐色のシミのこと。年齢・性別・部位に関係なくできるが、時間とともに徐々に薄くなることが多い。
雀卵斑(ソバカス)
いわゆる"ソバカス"。直径数ミリ以下の茶褐色の小さな丸い斑点で、頬や鼻の周りなどに多く出る。3歳ごろから見られ、思春期に特に目立つようになる。遺伝性のもの。